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一生大切に使えるお気に入りと出会う!
無形文化財・小西洋平氏作の急須

「急須は使いながら育てるものです」。常滑市の指定無形文化財である小西洋平氏の言葉です。鮮やかな藻掛模様が美しい「梨皮白泥藻掛茶注(箱あり)」は、彼の創造性が注ぎ込まれた名品。見ているだけでも惹き込まれ、使うほどに味わいが増します。山梨県甲府市にある「新香園茶舗」が、小西氏本人から買い受けた貴重な急須をご紹介します。

店主の貴重なコレクションを販売

「新香園本舗」は、茶葉はもちろん、急須や湯のみなど、多くのアイテムを扱う老舗店。店主は30年間にわたって全国の窯に出向き、直接買い受けた作品を大切にコレクションしてきました。このたび「飾っているだけではもったいない。大切に使っていただける方にお譲りしたい」との思いから、お取り寄せWebサイト「47CLUB」で販売をスタートさせたそうです。

扱っている作品の多くは、20~30年前のもの。どれも一点もので、現在は入手困難なものばかりです。やっとの思いで譲ってもらった作品や、すでに亡くなられている名工の作品などを、特別価格で販売しています。

伝統を受け継ぎながら、独自の感性が光る小西洋平氏の急須

「新香園本舗」が誇るコレクションの中から、今回ご紹介するのは小西洋平作の「梨皮白泥藻掛茶注(箱あり)」。小西氏は1941年、愛知県常滑市生まれ。父は、常滑陶芸界の名手小西友仙氏。現代日本陶芸展、朝日陶芸展、バロリス陶芸ピエンナーレ展、日本伝統工芸展などで各賞を多数受賞しているほか、全国の有名百貨店で個展を開催しています。

平安時代末期から続く伝統を持ち、日本六古窯のひとつに数えられている常滑焼。小西氏は、その伝統を受け継ぎながらも、時代の一歩先を行く個性的な作品を生み出しています。美しく、可愛く、楽しく、うっとりとぬくもりを感じさせる小西氏の急須は、愛好家にとって憧れの存在です。

世界にひとつだけの柄を楽しんで

「藻掛」とは、海藻の藻を焼成前に生地につけて焼き上げる常滑焼の伝統技法です。まったく同じ柄ができることはないので、世界にひとつだけの柄が楽しめます。

急須の下部には陶印が刻まれています。使い込むほどに光沢が増し、味わいが出てきます。

小西氏の言葉のとおり、使いながら育てていきたい逸品です

墨書き入りの木箱に入れて、大切に届けられます。お手入れする際には、手でクレンザーを泡だて、その泡でやさしく洗うと、良い艶が出ます。その後は急須にお湯を入れて温めてから表面を磨くと、美しく保てます。

一生大切に使える“お気に入り”との出会いは、人生を豊かにしてくれます。唯一無二の急須で、美味しいお茶を楽しんでみませんか?

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