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ウイスキーが好きな人、特にスコッチウイスキーのシングルモルトが好きな人なら一度は訪れたいアイラ島へ行ってきました。アイラ島はスコットランドの西部、ヘブリディーズ諸島の南に位置し、ウイスキーが基幹産業の一つとなっている島です。この記事では、アイラ島へのアクセス、アイラ島内の交通手段、蒸留所の楽しみ方、食事、宿泊について紹介します。
アクセス
アイラ島に行くには?
アイラ島へのアクセスは、空路と陸路の2通りあります。空路の場合はグラスゴー空港から1日1便または2便運航されているローガンエアーのプロペラ機で約45分。陸路の場合はグラスゴーからバスでケナクレイグへ約3時間半、ケナクレイグからフェリーで約2時20分。航空機を利用する方が早くて便利ではありますが、天候などの要因で欠航となることも稀ではないため、日程には余裕を持って行くことをおすすめします。
アイラ島内の交通手段
島内の交通手段は、レンタカー、レンタサイクル、専用車チャーターなどがあります。路線バスも運行されていますが本数が少ないです。タクシーも台数が多くないので、蒸留所巡りをするならおすすめは専用車チャーター。ウイスキーを試飲したら運転ができない問題も解決でき、スムーズな移動ができます。ドライブの途中、運転手さんから島の耳寄り情報を聞くことができるかもしれません。
専用車チャーターIslay Taxis:https://www.islaytaxis.com/
また島の面積が淡路島より少し大きく、最北端のブナハーブン蒸留所から最南東端のアードベッグ蒸留所まで約40kmあることも頭に入れて計画を立てましょう。
アイラ島での過ごし方
概要
アイラ島の人口は約3千人。島への交通手段が限られるため、訪れる人の数も自ずと限られます。空港から島の中心地ボウモアまではほぼ直線道路で、すれ違う車の数も両手で数えられるほどです。
道の両側に広がるのは泥炭地。この泥炭がスコッチウイスキーに独特のピート香をつける事を考えると、スコッチウイスキーを楽しむ期待値が上がります。舗装道路のわりに揺れるのは、泥炭地は土壌が柔らかいため。その上に作った道路も緩やかにうねっているのだと、親切な運転手が教えてくれました。
蒸留所は、島の北部に2つ、南部に3つ、西部に2つ、島の中心部に1つの計8つで、試飲や見学をすることができます。さらに北部のポート・アスケイグからフェリーで5分のジュラ島にも1カ所あります。
蒸留所巡りでは島内の平坦な所を移動することが多いので、いたる所で牛や羊がのんびり草を食んでいる風景を楽しむことができます。運が良ければ大きな野生ヤギに出会えるかもしれません。
蒸留所の楽しみ方
各蒸留所が設定している見学ツアーや蔵出し試飲は事前予約が必要ですが、ゲストハウスでは事前予約なしで試飲することもできます。試飲は1杯5ポンド~10ポンド程度。スタッフがそれぞれの特長を丁寧に説明してくれ、自分たちが作っているウイスキーに自信と誇りと愛着を持っている事を感じます。製造方法と樽熟成に対する蒸留所それぞれのこだわりがあり、そこから生まれる味と香りを滞在中に体験すると、スコッチウイスキーに更に魅了されます。
特に蔵出し試飲は各蒸留所の特長が最もよく表れていて、原酒の樽毎の違いや市販品とは全く異なるポテンシャルに驚かされることでしょう。
またツアーで飲みきれなかった分は小瓶に入れて持ち帰ることができるのも嬉しいポイントです。実は、これが食事の時に思わぬドラマを生み出します。それについては、後ほどお伝えします。
蒸留所のなかには建物内外で自由に座って試飲できるスペースのあるところもあります。時間がゆったり流れる島でお気に入りのウイスキーを心ゆくまで堪能するのがアイラ島の最大の楽しみ方でしょう。また世界各国から訪れる観光客もほとんどがウイスキー目当て。愛好家同士、試飲しながらすぐに打ち解けることができたり、情報交換できたりするのもアイラ島旅ならではです。
アイラ島の食事
アイラ島は海に囲まれていますから新鮮な海産物が豊富です。また、牡蠣が育ちやすい環境が整っているため牡蠣が養殖されています。この時食べたのは地元でRock Oysterと呼ばれる種類でした。これは日本でいう岩牡蠣。大ぶりでぷりっとした食感と味の濃いのが特徴です。
この島で生牡蠣を食べるなら、レモンではなくアイラウイスキーをたらして食べてみましょう。試飲で持ち帰った小瓶のウイスキーがここで登場します。磯の香りと塩味とミルキーな味わいがアイラウイスキー独特の香りと相性抜群です。
牡蠣の他に、大型サイズのホタテのソテーや当日仕入れた魚(The Catch Of The Day)のグリルも要チェック。隣のジュラ島にたくさん生息する鹿のステーキもクセが無くとてもジューシーで隠れた名物料理です。
どこに泊まる?
アイラ島の宿泊施設は、ボウモア、ポート・エレン、ポート・シャーロッテに多くかたまっています。大規模なホテルはなく、10部屋前後の家庭的な雰囲気のホテルがほとんど。ボウモアにはボウモア蒸留所直営のホテルもあります。
ボウモアのロッホサイドホテルのバーにずらりと並ぶシングルモルトのボトルは圧巻。ウイスキーのメニューにはWHISKY BIBLEと書かれており、種類の豊富さに驚かされます。昼間は蒸留所巡りや自然を楽しみ、夜はお気に入りのウイスキーと波の音に心癒される…。アイラ島の滞在はウイスキー好きに至福の時を与えてくれます。
今後も楽しみなアイラ島
この夏に訪れた際に、島の南に新しい蒸留所の建設が始まっていました。またかつて閉鎖した蒸留所が再開に向けて準備中です。蒸留した原酒を樽で寝かせておいしいウイスキーとして出荷するには時間がかかりますが、5年後、10年後に新しい蒸留所から世界を驚かせるようなウイスキーが出荷されるかもしれません。そして長年この島でウイスキーを作り続けている蒸留所は変わらずに香り高くおいしいウイスキーを作り続けて私たちを楽しませてくれることでしょう。伝統にこだわりながらも、原料の大麦を自社畑で栽培して100%アイラ島産を目指す挑戦もあります。ゆっくり流れる時の中で素朴で変わらないものを大切にしつつも、少しずつ新たなページを拓くかもしれないアイラ島で大人の休日を過ごしてみませんか。
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