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ポーラ美術館が開館20周年記念展を開催
『モネからリヒターへー新収蔵作品を中心に』

2002年9月6日、「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに誕生したポーラ美術館。ポーラ創業家二代目の鈴木常司氏のコレクションを公開し、これを基にした企画展を開催してきました。開館20周年を記念して、鈴木常司氏が収集したコレクションと、近年収集した作品を合わせて紹介する展覧会が開催されます。

「光」をテーマに、印象派から現代アートまで名作が集結

「ポーラ美術館」とは?

箱根仙石原の豊かな自然に包まれたポーラ美術館。その建物は、箱根の自然と景観に配慮して高さ8mに抑えられています。展示室は、作品を美しく鑑賞できるよう開発したオリジナルの照明を採用。ポーラ創業家二代目鈴木常司氏が40数年かけて収集したコレクション約10,000点は、モネやピカソをはじめとした西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、古今東西の化粧道具など、多岐にわたっています。優れた多彩な作品と豊かな自然、景観と調和する建築と、「共生」という理念が息づく美術館です。

ポーラ美術館の外観

開館20周年記念展の主要テーマは「光」

開館20周年記念展『モネからリヒターへ─新収蔵品を中心に』の主要テーマは「光」。クロード・モネら印象派の画家たちは光の表現を追究しています。また、現代の作家であるゲルハルト・リヒターやケリス・ウィン・エヴァンスらの作品にも光への強い関心がうかがえます。記念展ではポーラ美術館の「現在(いま)」を紹介するとともに、美術館の未来とコレクションの可能性を探っています。

クロード・モネの睡蓮
クロード・モネ《睡蓮》 1907年 油彩/カンヴァス 93.3 x 89.2 cm

全館と遊歩道を会場に新旧コレクションを展示する大型企画

記念展の見どころと第1部、第2部の作品構成についてご紹介します。

1.近代と現代をつなぐ新収蔵品を一挙初公開

鈴木常司氏のコレクションは西洋・日本とも19~20世紀の近代絵画がメイン。新しく収蔵作品に加わったのはこれを拡充するものと、これまでのコレクションには存在しない近代と現代をつなぐ戦後の日本や欧米の絵画、同時代の作家たちの作品です。その多くは初公開となります。

2.新旧の名品を展示する第1部と新コレクションの特徴が伝わる第2部

記念展は、鈴木常司氏のコレクションと新収蔵作品を組み合わせて展示する第1部と、従来のコレクションにはない、近代と現代を結ぶ作家たちの作品を紹介する第2部の全2部構成になっています。特に第2部には、初めて収蔵する作家の名品が数多く含まれています。

3.会場はポーラ美術館全館と森の遊歩道。ポーラ美術館最大の超大型企画

コレクションをできる限り多く展示するため、館内の5つの展示室のみならず、2017年に新設された現代美術を展示するアトリウム ギャラリー、ロビー空間、森の遊歩道にも作品を展示します。ポーラ美術館開館以来の最大規模となるスペシャルな企画です。

4.印象派から現代へ。「光」にまつわる作品をラインナップ

「光」は、「箱根の自然と共生」をコンセプトにするポーラ美術館が建築や照明デザイン、コレクションなど、すべてにおいて最も重要としているテーマのひとつです。うつろう光を絵画に描き留めようとしたモネやルノワールら19世紀の印象派の画家たちの作品から、シャイン(光=仮象)を表現し続けるゲルハルト・リヒター、光の色そのものを写し撮る作品を展開する杉本博司、そしてネオン管を用いたケリス・ウィン・エヴァンスの作品まで、「光」にまつわる作品を多数展示します。

ロベール・ドローネーの傘をさす女性、またはパリジェンヌ
ロベール・ドローネー《傘をさす女性、またはパリジェンヌ》 1913 年 油彩/カンヴァス 123.5 × 90.3 cm
ヴィルヘルム・ハマスホイの陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地
ヴィルヘルム・ハマスホイ《陽光の中で読書する女性、ストランゲーゼ30番地》1899年 油彩/カンヴァス 46.2×51.0 cm

鈴木常司氏のコレクションと新収蔵品を紹介する第1部

女性像(ルノワール、レジェ、ロベール・ドローネーら)、水辺の風景(モネ、ニコラ・ド・スタールら)、静物(セザンヌ、ベン・ニコルソンら)、マティスとフォーヴィスムなどの印象派絵画をテーマ別に展示します。また、日本の近代洋画では、時代や流派、作家ごとに展示。大正時代の洋画(岸田劉生、村山槐多、関根正二)や日本のフォーヴ(里見勝蔵、佐伯祐三他)、その他、レオナール・フジタ(藤田嗣治)や松本竣介、坂本繁二郎らの作品を紹介します。

フェルナン・レジェの鏡を持つ女性
フェルナン・レジェ《鏡を持つ女性》 1920年 油彩/カンヴァス 55.6 x 38.7 cm

近代と現代を結ぶ作家たちの作品を紹介する第2部

山口長男、山田正亮、猪熊弦一郎らの戦後日本の抽象絵画、ジャン・デュビュッフェ、斎藤義重、白髪一雄、中西夏之らマティエール(材質感)を探究した画家たち、そしてモーリス・ルイスやヘレン・フランケンサーラー、ゲルハルト・リヒターら欧米の作家たちによる抽象絵画など、従来のコレクションには含まれていない近代と現代を結ぶ作家たちの作品を展示します。

白髪一雄 の波濤
白髪一雄 《波濤》 1987年(昭和62) 油彩・墨/紙 112.2 x 194.3 cm
ゲルハルト・リヒターの抽象絵画
ゲルハルト・リヒター《抽象絵画(649-2)》 1987年 油彩/カンヴァス 200.7 × 200.8 cm © Gerhard Richter 2021(20102021)

レストランとカフェで作品の余韻を楽しんで

アートを楽しんだ後は、併設のレストランとカフェへ。「レストランアレイ」は、白で統一されたインテリアが印象的。ゆったりとしたスペースで欧風料理を味わえます。特別展に合わせた限定メニューも登場。「カフェチューン」は、自然光がふりそそぐ明るいカフェ。スイーツやホットサンドとコーヒーでひとときを過ごせます。ミュージアムショップでは、ポストカードやマグカップなど、オリジナルグッズや有名な絵画をモチーフにした海外ミュージアムグッズなどを旅の記念に入手。ポーラ美術館でアートと自然を満喫する一日を過ごしてみませんか。

ポーラ美術館開館20周年記念展のポスター
ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に
From Monet to Richter: Focus on New Acquisitions― Pola Museum of Art 20th Anniversary Exhibition
会期:2022年4月9日(土)~ 9月6日(火) 会期中無休
主催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
ポーラ美術館(ポーラビジュツカン)
0460-84-2111
9:00~17:00(入館は~16:30)
年中無休(悪天候による臨時休館あり)※2022/3/31日(木)~4/8(金)は展示替えのため臨時休館
交通:
小田急線「箱根湯本駅」より箱根登山バス(直通)約40分、「ポーラ美術館前」下車
小田急線「箱根湯本駅」より箱根登山鉄道で「強羅駅」下車、施設めぐりバス「湿生花園」行き約13分、「ポーラ美術館前」下車
自家用車の場合、東名高速御殿場ICより約25分
入館料:大人1800円、大学生・高校生1300円、中学生以下 無料
※お出掛けの際には、必ず最新情報を各施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、各施設にお問い合わせください。
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