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春野菜の中でも特に人気があるたけのこ。若竹煮や炊き込みご飯、天ぷらなど、いろいろな食べ方で旬の味を楽しむ人も多いのでは。たけのこの生産量が多い千葉県の中でも、珍しい「白たけのこ」が採れるのが大多喜町です。大多喜町には、たけのこ堀りのスポットが何箇所かあり、掘り立ての新鮮なたけのこを楽しめます。この記事では大多喜町の珍しい「白たけのこ」から、簡単!美味しい食べ方まで、春の味覚たけのこの楽しみ方についてご紹介します。
大多喜町のたけのこの特徴と、幻の「白たけのこ」とは
房総半島のちょうど真ん中に位置する、いすみ市大多喜町は、戦国時代の武将として知られる本多忠勝が城主だった大多喜城の城下町として栄えた場所です。
大多喜町はたけのこが特産品として有名で、全国屈指のたけのこ生産量を誇る千葉県の中でも、特に品質の良いものが採れる、知る人ぞ知る地域でもあります。その秘訣となっているのは町の7割が山林という、大多喜町の豊かな自然環境。
たけのこは山の斜面深くに日が当たらない状態で大きくなります。また、酸性白土という粘土質の土壌がたけのこを白くし、苦みやえぐみのない、やさしい味わいに育て上げるのだそう。大多喜町で採れるたけのこは大きくて柔らかいことに定評があり、「白子筍」というブランドで売られています。その中でも「白たけのこ」と呼ばれる珍しいたけのこが存在します。
白たけのこは白子筍の中でも特に色が白く、やわらかくて、ゆでてもアクが出ず、そのまま食べてもエグみがないのが特徴で、お刺身でいただくのがおすすめです。また、アクやエグみがないので、手間ひまをかけてアク抜きをする必要はありません。しかも白たけのこが採れる量は、白子筍の100分の1ともいわれ、非常に希少価値の高いものでまさしく「幻のたけのこ」なのです。なかなか購入することのできない白たけのこが採れるのは山の斜面の土地が多いといいますが、そんな場所でたけのこ掘りができるたけのこ園が大多喜町にはあります。自分で掘りに行ったら、希少な白たけのこに出会えるかもしれません。
大多喜町おすすめたけのこ掘りスポット
大多喜町では春先になると、どこのたけのこ農園でも、たけのこ掘りを楽しめるようになります。現在全部で7か所あるのですが、その中でもおすすめのたけのこ園をご紹介します。
平沢たけのこ村
大多喜町の中でも山あいの見晴台近く、平沢地区にある平沢たけのこ村は、たけのこ掘りから、たけのこを食べるまでのフルコースが楽しめるたけのこ園です。大多喜町で採れるたけのこの中でも、ここ平沢地区のたけのこは市場に出回らないことで知られています。たけのこ園で朝受付を済ませると、近くの山までたけのこ堀りに連れて行ってもらえます。山の斜面でのたけのこ掘りはなかなかの重労働ですが、掘ったばかりのたけのこはアクがなく、生でお刺身にして食べると絶品です。焼きたけのこが食べたい場合は、まるごと焼くのに時間がかかるので、前もって電話で予約しておきましょう。持ち帰った、たけのこを家で食べるときも、その日のうちであればさっと湯がくだけでアクもほとんど感じず、やわらかくて上品な味わいを楽しめますよ。平沢たけのこ村は、たけのこ掘りをせず定食などの食事だけでも利用ができるので、大多喜城周辺を観光したあとのランチにも向いています。
市原タケノコ園
市原タケノコ園はたけのこ掘り体験とランチ、たけのこの産直を行っている完全予約制のたけのこ園です。1グループ6名までの予約を受け付けており、たけのこ掘りの体験ができます。たけのこの価格はその時によって変動しますが、発送は2キロから行っています。リピーターか初体験かで対応するスタッフが変わるため、予約のときにはその旨を伝えるようにしましょう。ランチだけの利用はできず、たけのこ掘り体験の方でもランチを食べる時は事前予約が必要です。お昼もたけのこ園でと考えている場合は予約するときに伝えておきましょう。ちなみに、早朝は朝掘りの作業があり、午前中はたけのこ掘り体験の対応が忙しいため、午後にならないとなかなか電話には出られないのだそう。問い合わせや予約の電話をいれるときは、なるべく13時以降に電話するようにするのがおすすめです。
掘り立てたけのこを美味しくいただく
さて、お土産として自宅に持ち帰った掘り立てのたけのこですが、どのようにすれば美味しく食べられるかご存知ですか?たけのこのアクは掘ってから時間が経つと強くなってしまうので、ちゃんとアクを抜いていただくのがおすすめです。ここでは簡単なアクの抜き方や保存方法、美味しい食べ方をご紹介します。
ぬかなしで出来る簡単なアク抜き方法
たけのこのアク抜きというと、ぬかと唐辛子を入れて時間をかけて煮る方法がありますが、もっと手軽にアク抜きが出来る方法があります。
<用意するもの>
・たけのこ……2キロ
・お米……1/2カップ
・塩……大さじ1/2
<アクの抜き方>
大きなお鍋にたけのこの皮をむいて入れ、たけのこがかぶるくらいまでたっぷりとお水を注ぎます。そこにお米と塩を投入しコトコトと中火で1時間煮て火を止め、冷まします。
この方法のいいところは、たけのこをゆでた時にできるお粥も食べることが出来るところ。春のたけのこの風味を閉じ込めた、滋味深い味わいのお粥は、1度食べると毎年恋しくなる味ですよ。
たけのこの保存方法
アク抜きをした、たけのこの保存方法ですが、下記のふたつの方法があります。
①密閉容器にたけのこがかぶるくらいの水を入れて冷蔵庫で保存(数日中に食べきる)。
②お粥で煮たものを8等分に切り、水気を切ったお米と塩小さじ1/2をのせてラップで包み、冷蔵庫で保存(半年間)。
2番目の方法は「粥漬け」と呼ばれる方法で、なれ寿司を作るのと同じように発酵させながら保存するもの。春に採れた美味しいたけのこを長期保存する方法でもあるので、覚えておくと良いかもしれません。
美味しい食べ方 1「焼きたけのこ」
掘り立てのたけのこを美味しく食べるなら、やはり外せないのが焼きたけのこ。作り方はとても簡単です。
<作り方>
1.たけのこはアク抜きをしてから半分に切り、アルミホイルで包みます。
2.魚焼きグリルに1.を入れて強火で焼きます。
3.たけのこに竹串を刺してすっと通るようになったら出来上がりです。
食べるときは薄く切って、お醤油をつけていただきます。
美味しい食べ方 2「たけのこのアヒージョ」
たけのこは和食だけでなく洋風の料理でも美味しくいただけます。アヒージョはその中でも特に簡単にできるおすすめのおつまみです。
<材料(2人分)>
・アク抜きしたたけのこ……150g
・鷹の爪……1本
・にんにく……1片
・塩……小さじ1
・オリーブオイル……200ml
・バゲット……お好みの量
<作り方>
1.たけのこと、にんにくは薄切りにする。鷹の爪は種を取り除いて小口切りにする。
2.スキレットにオリーブオイル大さじ2とにんにく、鷹の爪を入れて火にかけ、香りが出てきたらたけのこをを入れて塩を振り、さっと炒める。
3.全体に塩とオリーブオイルが行き渡ったら、残りのオリーブオイルを加えて15分中火で煮たら出来上がり。バゲットとともにいただく。
価格:7900円 |
今年の春は房総半島で掘り立てのたけのこを!
房総半島の真ん中にある大多喜町は、東京からわずか1時間半ほど。朝頑張って早起きして、たけのこを掘りに出かけても十分日帰りできる距離でもあります。掘ったばかりのたけのこは、売っているものとは鮮度が全く違い、その日のうちならサッと湯がく程度で美味しく食べることができます。ぜひこの春は大多喜町までたけのこ掘りに出かけてみてはいかがでしょうか。山の斜面でのたけのこ掘りはちょっとハードですが、早朝の竹林でたけのこを探すひとときは心地よく、疲れたこころも癒やされます。また、近くにはキャンプ場も多いので、たけのこ掘りのあとにキャンプでたけのこをいただくのも良いかもしれません。ぜひ掘り立てのたけのこを楽しんでみてくださいね。
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