食味がよくたっぷりの果汁!
みずみずしく甘い和歌山県産の「柿」

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日暮れも早まり、そろそろ秋の味覚が楽しみな季節になってきました。秋の果物の代表格といえば、柿です。甘くて美味しい柿は、そのまま食べるのはもちろん、サラダやあえ物を作る時にも重宝します。スーパーで何気なく手に取る柿ですが、実は色々な品種があることをご存じでしょうか?今回は収穫量日本一の和歌山県でとれる柿について詳しくご紹介します。

和歌山県は日本一の柿の産地

和歌山県は、国内1位の柿の収穫量を誇ります。近畿農政局のデータでは、令和3年(2021年)の柿収穫量は和歌山県が3万9,700トンで全国1位。なんと和歌山県は、1979年から2021年の43年間連続で収穫量1位の座に君臨しています。

和歌山県のなかでも主要産地となるのは、和歌山県北部に位置する伊都地方です。この伊都地方だけで、和歌山県全体の栽培面積の60%を占めます。紀ノ川の両岸に広がる耕作地帯には一面に柿の木が植えられているので、紀ノ川フルーツラインという別名でも知られています。

写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

和歌山県北部は瀬戸内海特有の温暖な気候で天気が安定しており、降水量も少なめです。それに加えて、夜間には高野山からの冷気がおりてきて昼夜の寒暖差が激しくなるので、柿の熟度が進みます。甘くて色の良い柿を育てるのに、必須の条件が揃っているのです。

柿の収穫期は9月〜11月ごろ。完熟が遅い品種では12月上旬の収穫になることもあります。緑の葉のすき間からオレンジ色が見え隠れしてきたら、収穫の合図です。秋が深まると柿の葉が紅葉し、あたり一面にオレンジ色の壮観な景色が広がります。

柿はいつから食べられている?

柿は古くから日本で愛されてきました。民家の庭木として植えられることも多い柿。秋の味覚だけでなく風物詩としても、私たちの生活に馴染んでいます。

縄文時代から身近な存在

柿は縄文時代にはすでに日本にあったといわれています。ただし縄文時代の柿は、現代に流通する柿とは遺伝的に異なると証明されています。

私たちが普段食べている柿は、6世紀頃、朝鮮半島にあった国家・百済(くだら)によってもたらされた中国原産の柿が起源だという説が有力です。また、柿は古事記などにも人名や地名としてたびたび登場しており、奈良時代には日本各地に流通していたと推察できます。

当時は渋柿しかなく、柿は干し柿にして渋をぬいてから食べるものでした。鎌倉時代に、突然変異によって誕生した甘柿が偶然発見され、それから柿を加工せずに食べる習慣ができました。当時の人も甘柿の美味しさを絶賛し、またたく間に日本中へ、そして世界へと広まり、「kaki」として認知されるようになりました。

伊都地方では、安土桃山時代(1590年)から柿の栽培がスタートしたといわれています。現在でも栽培している柿は渋柿が8割、甘柿が2割と渋柿の生産が多く、串柿のほか柿ジャムや柿アイスといった加工品の販売にも力を入れています。

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渋みのもとは「タンニン」

渋柿の渋みは、緑茶にも含まれるタンニンという物質が、だ液に溶けることで感じられます。渋柿を干すとタンニンは別の物質と結びつくため、だ液に溶けなくなります。これが、渋みを感じなくなる理由です。渋みの原因自体が消えたわけではないとは、なんだか不思議ですよね。

渋柿は干すことでタンニンが不溶性のものへ変化しますが、甘柿は熟すことでタンニンが自然と不溶性になるのです。だからこそ、美味しい甘柿には、十分に熟せるだけの日光と温暖な気候が必要なのです。

柿の実を切ると、中に黒い斑点が見えて驚いたことはありませんか?実はこれは、不溶性となったタンニンが酸化されて黒くなったものです。黒い斑点が多い方が、渋みが消えて甘く感じる柿だとわかります。

干し柿は祭式に使われていた

写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

干し柿という単語は、祭式方法を記した平安時代の書物「延喜式」に、日本の歴史史上初めて登場します。こういった文献から、日本人が昔から干し柿を食べていたことがわかっています。まだ甘味の少ない時代ですから、口いっぱいに広がる干し柿の甘さはさぞかし重宝されたことでしょう。

干し柿の作り方はいくつかありますが、 伊都地方では柿を串にさして干し柿にする「串柿」が主流で、日本一の産地となっています。関西のお正月の鏡餅には、この串柿はなくてはならない縁起物だとか。

干し柿の表面には白い粉がついています。これは柿を乾燥させて水分を飛ばす際に表面に浮き出てくる、果肉の糖の結晶なのです。干し柿は糖分がぎゅっと凝縮されているので、あの驚くべき甘さになるのですね。

和歌山ブランドでおすすめの柿はどれ?

「kaki」の名を世界に知らしめただけあって、日本には約1,000種の柿があるといわれています。けれど普段は品種はそこまで気にしないもの。そこで、おすすめの柿の品種と、新品種2種をご紹介します。

富有柿

写真提供:公益社団法人 和歌山県観光連盟

富有柿(ふゆうがき)の名を目にした経験のある方は多いことでしょう。それもそのはず、富有柿はそのまま食べられる甘柿で、現在最も多く栽培されている品種です。江戸時代末期に生まれ、その知名度と美味しさから「柿の王様」の異名をもっています。

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紀州てまり(新品種)

紀州てまりは、10月中旬から下旬にかけて収穫できる早生種の甘柿です。大きく丸みのあるフォルムは紀州土産の「手まり」を彷彿させます。果汁たっぷりでおよそ16度の糖度をもつ紀州てまりは、ブドウやモモにも引けを取らない甘さです。

紀州あかね(新品種)

紀州あかねは開発されたばかりの新品種の甘柿です。農林水産省への登録はこれからで、本格的な流通は2025年頃からになる見込み。紀州てまりよりも1週間ほど収穫時期が早く、高糖度の早生種の甘柿として今から期待されています。

秋の夜長に色々な柿を楽しもう

これからの時期、渋柿、甘柿、干し柿、さまざまな品種の柿を目にすることでしょう。どうぞ柿の由来に想いを馳せて、秋の味覚を堪能してみてください。

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