日本の職人の間で受け継がれる「錦織」を織ってみよう

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日本の絹織物の最高峰の芸術ともいわれる「錦織」。細やかな工程を経て作り出される紋様は、まさに唯一無二のもの。そんな伝統の技を体験できるプログラムが京都で開かれています。日本の伝統文化に触れられる貴重な経験をしてみませんか?

錦織は、世界的にも希少な日本の美

錦織
写真提供:光峯錦織工房

錦織は、中国から1200年以上も前に日本に伝わった高機(たかはた)という機を使って手織された絹の紋織物です。紋織物とは平織り、斜文織り、繻子織りといった技法の組み合わせによって紋様が作り出されます。その中でも「錦織」は、複雑に織り込まれていて立体的な仕上がりになるのが大きな特徴です。絹糸は、半透明のガラス棒のような形で、断面はやや丸みを帯びた三角形です。この構造によって光を透過・反射し、ダイヤモンドのような輝きを放つのも錦織ならではの美しさです。

複数の工程を得て完成する錦織

錦織
写真提供:光峯錦織工房

「錦織」は熟練の職人たちの技で丁寧に作られています。織物の設計図を制作するところから始まり、方眼紙に帯の図案を拡大して写し取り、どのような組織で織るかを考えます。それをもとに糸を必要な色に染めていき、経糸を機に張り、緯糸を組み合わせていくことで独自の紋様を織ります。複数の工程に分かれていて、分野ごとに分業化されており、糸の染色や織りは何十年と経験を積んだ職人が担当する非常に専門性の高い仕事です。

京都の「光峯錦織工房」では織り上がるまで70人以上の手が加わることも

光峯錦織工房
写真提供:光峯錦織工房

そんな錦織を制作し続けている京都の光峯錦織工房では、古代の織物を復原し、伝統織物を継承するための研究が行われています。初代龍村平蔵(号・光波)、二代龍村平蔵(号・光翔)、織物美術家龍村光峯、錦織作家龍村周と4代に渡って技術と知識を継承しています。伝統織物の技術を最大限活かして錦織美術作品を制作するほか、さまざまな織物を制作しています。糸から織り上がって作品になるまでに70人以上の職人が関わるので、それだけ味わいの深い仕上がりになります。

絹織物を織って、伝統技術を学べるプログラム

光峯錦織工房
写真提供:光峯錦織工房

光峯錦織工房では、工房見学や、機織り体験を通じて、錦織を肌で感じることができます。
工房見学では、伝統織物を継承するものづくりの現場である織物美術家・龍村光峯が立ち上げた錦織工房を見学することができます。錦織作品はもちろんのこと、復原した古代織物、復原した高機(たかはた)、織物資料など、解説を聞きながら見ていきます。タイミングが良ければ、実際に織っているところを見ることもできるかもしれません。工房内のギャラリーには数々の美しい錦織が飾られており、まるで絵画のよう。織物美術家、龍村光峯が手掛ける錦織は、光源によってさまざまな表情をみせることから海外では「光の織物」と称されるほど。思わず織物の世界に引き込まれます。

平織り
写真提供:光峯錦織工房

機織り体験(平織り)は、8種類ほどの色糸から1種類を選び、伝統の機織り機を使って10cm角ほどの絹織物を織るプログラムです。体験で織った作品は持ち帰ることができます。小さなお子様から参加できるので、親子で日本の伝統文化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

職人の技を体験し、日本の文化に触れてみよう

日本の美として世界に誇る「錦織」。熟達した職人たちだからこそなし得る手仕事の良さが詰まった逸品です。今回ご紹介した体験プログラムだけでなく、他にも様々な錦織の体験も可能です。錦の織物が持つ「美と品格と技」を体感してみませんか。

光峯錦織工房(株式会社龍村光峯)
075-492-7275 
10:00〜17:00 
※最新情報は、必ず施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

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エクセンス編集部
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