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岩手県の伝統工芸の一つ、「岩谷堂箪笥(いわやどうたんす)」はご存知でしょうか。長い年月をかけて代々受け継がれてきた美しい意匠とその機能性、重厚感のあるデザインと日本の木材を使って作られた精巧な品質は今なお注目され続けています。今回は使うほどに味わいを増す「岩谷堂箪笥」の魅力を紹介します。
岩手県が誇る伝統工芸「岩谷堂箪笥」とは?
「岩谷堂箪笥」とは、重厚な見た目と品格のある意匠が美しい和箪笥。職人が一つひとつ丁寧に作り上げた木材の箪笥に、手彫り模様のある金具がついているのが特徴です。塗っては拭いてを繰り返す漆塗りなど3種の技法で塗られた漆も魅力の一つです。洋服箪笥や書棚のほか、階段がわりにもなる階段箪笥、船旅の金庫がわりになる船箪笥、火事の時などに移動がしやすい車箪笥などもあります。珍しい形やデザインは、見るだけでも興味をそそられるでしょう。
「岩谷堂箪笥」の歴史を遡ってみる
「岩谷堂箪笥」の始まりは1780年代。岩谷堂城主岩城村将が米だけに頼る経済を打破しようと、家臣の三品茂左右衛門に箪笥の製作をさせたのが始まりです。1820年代前後に、徳兵衛という鍛冶職人が彫金金具を考案し、岩谷堂箪笥の原型が出来上がりました。明治時代には一般家庭でも使用されるようになり、その漆塗りと金具の美しさの評判は全国へ広まっていきました。昭和に入ると一時生産は滞りを見せましたが、昭和57年に伝統工芸品に指定されました。以降、伝統の美しさと現代の生活にマッチさせた「岩谷堂箪笥」が生産されて続けています。
「岩谷堂箪笥」材料とその機能性に注目
「岩谷堂箪笥」の主な材料は岩手県内に存在する欅と桐です。「野ざらし」という方法で長い年月をかけて自然乾燥させた欅を表面に使っています。自然乾燥させることでアクが抜け狂いや割れが減少し、精巧な箪笥となるのです。また、内部は桐の無垢材を使用しているため、調湿効果に優れていて衣類の保存に最適です。伝統の漆塗りの技法によって塗られた漆は、年月を経て黒っぽい色から明るい色へと変化し、欅の木目がより一層美しく浮かび上がります。使うごとに味わいを増すのも「岩谷堂箪笥」の魅力の一つです。
「岩谷堂箪笥」特徴的な意匠の金具
「岩谷堂箪笥」のもう一つの特徴が、龍や唐獅子、唐草模様などが施された精巧なデザインの金具です。これは、長い年月をかけて受け継がれてきた伝統の技で職人が手打ち彫りしたもの。板の裏側にたがねを当て、金槌で叩いて図柄を刻み、立体的な模様を生み出します。また、岩手の伝統工芸でもある南部鉄器を使った金具を使った箪笥もあります。この特徴的な金具が堅牢で重厚感のある「岩谷堂箪笥」のイメージを作り上げているのです。
岩手県の伝統工芸「岩谷堂箪笥」を取り入れて、日常をより贅沢に
格式高く重厚感のある「岩谷堂箪笥」は、職人の技が代々受け継がれて丁寧に作られたもの。機能性はもちろんその意匠が魅力的で、現代でも本物志向の方に大変人気があります。使うごとに味わいがより深まる「岩谷堂箪笥」は、自宅に取り入れるだけで日常が上質で贅沢な空間になるでしょう。
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