モロッコ雑貨を求めて
マラケシュ、スークの巡り方

当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。

アフリカ北西に位置し、ヨーロッパやアラブ、先住民族ベルベルなどさまざまな文化が混ざり合う国、モロッコ。バブーシュやラグなど、多様な文化背景から生まれたエキゾチックなモロッコ雑貨は、日本でも人気を集め続けています。

こうしたモロッコ雑貨を求めて旅に出るのであれば、中西部の街、マラケシュのスーク(市場)を訪れましょう。世界最大とも言われるマラケシュのスーク、今回はその巡り方をご案内します。

旧市街に広がる世界最大のスーク

南北に伸びるモロッコの中でも、観光客の主要な窓口となっているのが、中西部の街マラケシュです。マラケシュという街の名は、先住民族ベルベルの言語で「神の国」を意味し、国名モロッコの由来にもなっています。

人口80万人を抱えるマラケシュは、ゲリーズと呼ばれる新市街と、メディナと呼ばれる旧市街に分かれ、新市街には近代的な建物も並びます。しかしなんといっても見どころは、エリアそのものが世界遺産に登録されている旧市街です。マラケシュカラーと呼ばれるピンクの建物が埋め尽くす旧市街は、迷路のように細い道が入り組み、車で入ることができません。歩いて散策しながら、エリア内に点在する歴史あるイスラム建築を巡りましょう。

ショッピングスポット、スークが広がるのもこの旧市街の中です。「スーク」とはアラブ諸国で見られる「商業市場」のこと。マラケシュのスークは世界最大規模とも言われ、伝統工芸品を中心に、それぞれの商品に特化した小さな店舗がところ狭しと並んでいます。

スークで見つかる伝統工芸品

現地に暮らす人々の買い物の場でもあるスークでは、伝統工芸品から日用雑貨、食品まで実にさまざまなものが売られています。かつて商工業の中心地だったこともあり、現在も、職人街では多くの工芸品が手作業で作られています。

モロッコ雑貨の代名詞、バブーシュ

モロッコ雑貨として特に知られる革スリッパのバブーシュ。おしゃれで履き心地がよく、お土産としても人気です。壁一面に並ぶカラフルでデザイン豊富なバブーシュに、ついあれもこれもと手が伸びてしまいます。

神秘的な光が美しいランプ

アラビアンな雰囲気たっぷりのモロカンランプは、細かい模様が美しい真鍮製のものから、色彩豊かなガラス製のものまでバリエーションが豊かです。キャンドルランタンほどの小さい物であれば、スーツケースにもすっぽり収まります。

エキゾチックなモロカンラグ

近年日本でも人気のベニワレン柄を中心とするモロカンラグは、幾何学模様や独特の色づかいが魅力です。作っている民族や地域によって柄や色合いに特徴があるので、お店の人に尋ねながら買い物をしても楽しいでしょう。

ミニグラスがかわいいティーセット

モロッコの宿やハマムへ行くと、熱々のミントティーでもてなしを受けます。そんなミントティーを淹れるアイテムとして欠かせないのが、シルバーのティーポットとミニグラスのセット。旅の終わりには、ひとセット持って帰りたくなっているはずです。

タジン鍋やスカーフ、食料品も

このほか、スークには真鍮雑貨やスカーフ、タジン鍋、かご製品、クッションカバー、木工細工など多様な伝統工芸品店が連なります。色とりどりのドライフルーツやオリーブ、スパイスや茶葉などの食料品も、見て回るだけでも楽しめるでしょう。

スークで注意するべきこと

延々と続く店々に、時間を忘れてしまうほど楽しめるスークでのショッピングですが、スーク巡りの際、注意したい点も心に留めておきましょう。

金額は交渉しだい、スークでの買い物の仕方

スークでは通常、商品に金額がふられておらず、お店の人と交渉しながら買値を決めるのがお決まりです。しかし観光客に慣れているスークの商人たちは、まず単価の倍以上の金額を求めてくることも珍しくありません。買い物をする前に、お目当ての雑貨の妥当な金額を調べておくこと、また、納得いく価格まできちんと値段交渉するよう心の準備をしておきましょう。
また、同じバブーシュ店でも数えきれないほどの店舗が並ぶスーク。何店舗か回るうちに本当にほしい商品に出会うかもしれませんし、より良心的なお店に出会えるかもしれません。一店目で購入することは避け、できれば数店舗巡ってからお店を絞るのが無難です。

ガイドには要注意

迷路のように入り組んだスークでは、歩きながら、来た道の目印となるようなものに注意を払ったり、人通りが少ない道は避けるなど気をつけながらショッピングを楽しみましょう。

スーク内を歩いていると、客引きなどさまざまな人々が寄ってきます。「道案内してあげるよ」と近づいてくる人は特に注意が必要。ガイドを頼んだつもりはなくとも、会話をしながら目的地に到着した途端、チップを請求されてしまったという話もよく聞きます。日本人客を見分けて日本語で話しかけてくる人も多く、つい親しみが湧いてしまいますが、トラブルを避けるためにも毅然と断りながら進みましょう。

スークのあとはジャマ・エル・フナ広場へ

スークの南、旧市街の入り口に広がるのは、一日中活気あふれるジャマ・エル・フナ広場です。かつて公開処刑が行われていたという歴史をもつこの広場は、現在マラケシュの象徴とも言える場所になっており、一年を通して、まるでお祭りのような喧騒が続きます。
昼には大道芸人やオレンジジュース店が並びますが、夕方になると、広場を埋め尽くすように屋台が準備を始め、一気に夜の顔へ様変わりします。エスカルゴやタジン、魚料理に肉料理など、モロッコの味が一同に集います。

様々なモロッコ雑貨に出会える場所へ

今回はマラケシュ、スークの巡り方についてご紹介しました。スークでたっぷり買い物を楽しんだあとは、ジャマ・エル・フナ広場でおなかを満たし、マラケシュの一日を締めくくくるのもおすすめです。モロッコ雑貨が気になる方は、ぜひ一度現地でショッピングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。

Mariko Dedap
EXSENSES公式ライター

フランス在住ライター。文化、語学、教育、食、旅、アートなどについて執筆の他、英語執筆や日英翻訳も行う。

このライターの記事をもっと見る