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異国情緒あふれるモロッコ、
サハラ砂漠へのいざない

サハラ砂漠で夕日を眺める旅行者

アフリカ大陸の北西に位置する、魅惑の国モロッコ。ジブラルタル海峡を渡ればスペインという立地も手伝い、ヨーロッパとアラブ、そして先住民族ベルベルの文化などさまざまな要素が融合し、異国情緒あふれる雰囲気が漂う国です。日本からモロッコに行くには、飛行機で片道16時間ほど。直行便はないため、中東やヨーロッパでの乗り換えが必要になります。

旧市街地観光やショッピング、ハマムやリヤド滞在など、モロッコ観光の楽しみは数多くありますが、中でも外せないのはサハラ砂漠滞在です。今回は、サハラ砂漠やその周辺の見どころについてご紹介します。

世界最大の砂漠、サハラへ行くには

ラクダライドでサハラ砂漠を進む一行

アフリカ北部に広がるサハラ砂漠は、アフリカ大陸の3分の1もの面積を占める世界最大の砂漠です。モロッコをはじめ、チュニジアやアルジェリア、エジプトなど11カ国にもまたがるサハラ砂漠ですが、ツアー数やアクセスのしやすさなどから、砂漠滞在の起点としてはモロッコが最も人気です。

サハラ砂漠に滞在する手段として一般的なのは、現地の砂漠ツアーに参加するという方法。観光客が降り立つマラケシュやフェズなどの大都市では、数々のツアー会社が砂漠行きツアーを運行しており、その多くが2泊3日程度の日程を組んでいます。

サハラ砂漠ツアーは日程選びが重要

サハラ砂漠に設営されたキャンプ地
サハラ砂漠ツアーの食事

サハラ砂漠のツアーに参加する場合は日程選びがとても重要になります。見たい景色や旅の目的を絞り、ニーズに合った日程をじっくり選びましょう。例えば2泊3日の場合、道中の観光名所に立ち寄りながら、メルズーガという砂漠付近の村に向かうコースがお決まりです。メルズーガ到着後は、村の宿で一泊し翌日砂漠に入るという日程のものもあれば、満点の星空のもとラクダに揺られながら深夜に砂漠入りするものなどさまざまです。

砂漠で一泊する場合は、砂漠の中に設営されたキャンプ地に入り、寝袋や重い毛布にくるまれ眠ります。砂漠の夜は冷えるので、しっかりとした上着も必須です。ツアーによっては、キャンプ地での夕食や朝食が含まれるものも。
こうしたツアーは、フェズやマラケシュなど現地に到着してからいくらでも探すことができますが、「滞在時間が限られる」「効率よく観光したい」という場合は、日本から事前に予約していくのも手です。もし滞在日数に余裕があるのであれば、直接メルズーガまで行き、そこで砂漠滞在を手配することも可能です。

どこまでも幻想的、サハラの魅力

満天の星が輝くサハラ砂漠

早朝、日の出に照らされサーモンピンク色に輝く砂丘は、日中、強い太陽光のもと赤茶色に、夕暮れ時にはオレンジ色に変化します。時間帯によって大きく表情を変えるサハラ砂漠ですが、夜の静寂が訪れ、満点の星空が頭上に広がるとその情緒は一気に増します。ふだんは意識することがない月明かりも、真っ暗な砂漠では貴重な光源であり、幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。

砂漠に出入りする際のラクダライドも砂漠ツアーの目玉のひとつです。のっそり歩くラクダに揺られ、少し高い場所から眺める砂漠の景色、そして長く伸びるラクダの影に、「異国にやってきた」と大いに旅気分を味わうことができるでしょう。

ラクダの群れを砂漠のキャンプ地まで率いてくれるのは、現地のベルベル人。真っ暗な夜道も、星や月を頼りに迷わずキャンプ地まで連れて行ってくれます。就寝時間前にはベルベル人が伝統音楽を演奏してくれることも。

砂漠以外の見どころも盛りだくさん

世界遺産のアイト・ベン・ハッドゥ
アトラス山脈の山道を歩く人

2泊3日のツアーの場合、砂漠への道中、もしくは都市への帰路に周辺観光地を巡るものが大半です。メルズーガへ続くカスバ街道や、マラケシュへつながるアトラス山脈の山道では、カフェや土産物店に立ち寄ることもあるでしょう。切り立つ崖が圧巻のトドラ渓谷や、世界遺産の要塞都市アイト・ベン・ハッドゥといった観光名所では、たっぷり時間をとって観光をさせてくれるツアーも数多くあります。

モロッコというと砂漠のイメージが強いかもしれませんが、標高4000メートルのアトラス山脈や川辺の渓谷など、豊かな自然に恵まれた国でもあるのです。このほか、周辺町村で伝統のカーペット作りを見学できる場合も。サハラ砂漠以外の見どころもたっぷり堪能しましょう。

モロッコ、旅の注意点

モロッコの街中の様子

ヨーロッパやアジア諸国とはまるで趣が異なるモロッコは、コロナウイルス拡大以前、日本人観光客からも人気の旅先として挙げられてきました。観光大国とあって比較的安心して旅行できますが、気をつけたい点もいくつか覚えておきましょう。

まず、ストールやカーディガンなど、肌を覆えるものを必ず持ち歩くこと。イスラム文化圏とあり、肌が露出していることで立ち入りできない場所も数多くあります。砂漠に入る際は、ストールで顔や頭を覆い細かい砂から顔を守りましょう。カメラやスマートフォンを砂漠に持ち込む場合は、機器に砂が入らないよう袋などに入れていくとよいでしょう。

観光大国だからこそ、強引な客引きや悪質なガイドなどにも注意が必要です。親切を装い近づいてきて、あとで金銭を請求されるなんていうことも少なからず起こります。

こうした文化の違いを理解し、観光客が集まる場に身を置くなど安全対策をしっかり取ることで、楽しい旅の時間を過ごせるはずです。

異国気分を思う存分に!サハラ砂漠の旅へ

今回は、モロッコ観光の柱、サハラ砂漠について詳しく紹介しました。幻想的な砂漠の風景を一度は見てみたいという人も多いのではないでしょうか。長い飛行時間に、日本とはまったく異なる文化や気候など、なかなか気軽に訪れるのは難しい旅先かもしれませんが、だからこそ、広大な砂漠での滞在はきっと人生の貴重な思い出となることでしょう。

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Mariko Dedap
EXSENSES公式ライター

フランス在住ライター。文化、語学、教育、食、旅、アートなどについて執筆の他、英語執筆や日英翻訳も行う。