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今年で188回目を迎える、ドイツのミュンヘンで開催されるビールの祭典「オクトーバーフェスト」。このお祭りに参加するため世界中から多くの人が訪れます。近年では日本でも同じ名前を冠したイベントが開催されるほど、人気のイベントとなっています。この記事では、本場のオクトーバーフェストの内容や見どころをご紹介します。驚くべき会場の広さや家族で楽しめるアトラクションなど、「ビールだけではない」このお祭りの魅力をぜひ感じてください。

オクトーバーフェストってなに？

オクトーバーフェストとは、1810年から200年以上続く、ドイツのバイエルン州都ミュンヘンで開催される世界最大級のビールの祭典です。ミュンヘン市の中心部にある「Theresienwiese（テレージエンヴィーゼ）」と呼ばれる広大な場所で、毎年9月半ばから10月上旬まで約2週間にわたって行われる盛大なお祭りです。今年は9月16日から10月3日まで開催されます。会場ではビールだけでなく、ドイツの伝統的な料理や音楽、民族衣装も楽しむことができ、毎年世界中から約600万人が訪れる人気のイベントです。

オクトーバーフェスト（Oktoberfest）
期間：2023年9月16日（土）〜 10月3日（日）
公式HP： https://www.oktoberfest.de/

オクトーバーフェストの由来

1810年10月、バイエルン王国の皇太子ルートヴィヒと、皇太子妃テレーゼの結婚式が城壁の前の緑地で開催されました。その際、お祝いとして大規模な競馬会が行われ、市民にビールが振る舞われたことがオクトーバーフェストの起源といわれています。会場となった緑地は、皇太子妃の名前から「テレーゼ緑地」と呼ばれるようになり、オクトーバーフェストは「緑地」を意味する「Wiesn（ヴィーズン）」という通称として親しまれています。

オクトーバーフェストの会場

オクトーバーフェストの会場は、ミュンヘン市の中心部にある「テレージエンヴィーゼ」というミュンヘン最大の広場です。敷地面積は42ヘクタール。その広さはなんと東京ドーム約9個分にあたるというから驚きです。この広場に数週間かけて巨大ビールテントや大掛かりな移動式遊園地が設置され、毎年多くの人で賑わいます。ちなみに、会場周辺の混雑と飲酒運転を避けるため、駐車場はわずかしか設けられません。その代わり、地下鉄や鉄道、タクシーなど公共機関が充実しているので、会場へのアクセスは非常に便利です。

＜公共機関の最寄り駅＞
■ミュンヘン地下鉄（Uバーン）
Theresienwiese（テレジエンヴィーゼ）
Goetheplatz（ゲーテプラッツ）
Schwanthalerhöhe（シュヴァンターラーヘーエ）
■ミュンヘン都市圏鉄道（Sバーン）
Hackerbrücke（ハッカーブリュッケ）

＜会場へのアクセス詳細 _※英語＞
https://www.oktoberfest.de/en/information/getting-there/travel-to-oktoberfest-with-public-transport

オクトーバーフェストの見どころ

オープニングパレードと樽開き

オープニングを飾るのは、初日の朝に行われるパレードです。まずミュンヘン市長とミュンヘンの紋章に扮して黒いフード付きのマントを纏った女性を乗せた馬車が先頭を行き、それに続いてビア樽を積んだ地元ブルワリーの馬車が会場へと進みます。華やかに装飾されたブルワリーの馬車が列をなして行進する光景は圧巻。このパレードが始まると、ミュンヘンの街はお祭りムードが一気に高まります。

そしてオープニングパレードが終わり正午ちょうどになると、その時を待ちわびていた大観衆に囲まれながら、ミュンヘン市長が行うのは「樽開き」。市長が最初のビア樽の栓を開け「O’zapft is! （酒が出たぞ！）」と宣言すると、正式にオクトーバーフェストが始まります。毎年オクトーバーフェストを楽しみにしている人にとっては、もっとも心が躍る瞬間です！

民族衣装パレード

オクトーバーフェスト2日目には、伝統的な民族衣装を着た人々のパレードが開催されます。狩猟隊や山岳隊、マーチングバンドだけでなく、初日に登場したブルワリーの馬車も列に加わり、ミュンヘンの市街地を通り会場まで行進します。昨年は約9,000人が参加し、その列は全長7kmにも及んだほど。沿道から声援を送る観客も数千人と、この華やかなパレードはオクトーバーフェストの見どころのひとつです。

熱気溢れるビールテント

オクトーバーフェストといえばやはりビール！会場内はテントでしかビールを飲むことができないため、期間中はどのテントも人、人、人で溢れ返ります。会場に設置されるのは、17のラージテントと21のスモールテント。ラージテントは5,000席を超えるものも多く、すべてのラージテントを合わせると約12万席が用意されます。テントではバンド演奏もあり、ほろ酔いになった人たちがジョッキを手に椅子に立ち、歌ったり踊ったり大盛り上がり。大小それぞれのテントに特徴があるので、自分好みのテントを探すのもオクトーバーフェストの楽しみ方のひとつでしょう。席数が多いとはいえ、テントは非常に人気なので事前に予約されることをおすすめします。

オクトーバーフェスト ビールテントの予約サイト _{※英語 / ドイツ語}
▶ https://www.oktoberfest.de/en/beer-tents/reservations-at-oktoberfest
▶ https://www.muenchen.de/en/events/oktoberfest/oktoberfest-reserving-seats-beer-tent

まるで本物の遊園地？本格的なアトラクション

オクトーバーフェストの楽しみは、実はビールだけではありません。会場には世界最大の移動式遊園地が設置されます。そこはまるで本物の遊園地。「Fünferlooping
（オリンピアルーピング）」というオリンピックの五輪を模したローラーコースターや、空中を回転しながら上下するブランコ「Der Wellenflug（ウェイブフライト）」、またオクトーバーフェストの会場が上空から一望できる大きな観覧車やお化け屋敷まで、本格的なアトラクションが並びます。オクトーバーフェストはビールを飲めない人や子供連れの家族でも、存分に楽しめるフェスティバルなのです。

ビール以外の楽しみもたくさん、ドイツの伝統祭典「オクトーバーフェスト」

いかがでしたでしょうか。ビールを楽しむだけと思いがちなオクトーバーフェストですが、本場ドイツではビールだけでなく、伝統料理や伝統音楽、民族衣装も楽しめる文化的な要素を持ち合わせた人気のお祭りです。来場者の期待を裏切らない魅力満載のイベント内容を知ると、200年以上も続いている理由がよくわかります。ビールが好きな方も、そうでない方も、ぜひ一度本場のオクトーバーフェストの雰囲気に触れてみてくださいね。

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