【福岡】太宰府天満宮と春の始まりをつげる梅
 大人の楽しみ方

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梅の名所、福岡の太宰府天満宮は1月中旬~3月下旬に麗しい6000本の花で彩られます。
太宰府天満宮といえば、学問の神様、菅原道真を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。梅は、「天神さま」として天満宮に祀られる道真が深く愛した花で、古くより太宰府の人々の生活に溶け込んできました。また太宰府の梅の宴は「令和」の元号にも関係が。
今回はそんな風光明媚な太宰府天満宮の魅力、アクセス方法、楽しみ方をご紹介します。

歴史情緒ある太宰府

天神信仰の聖地 太宰府天満宮

太宰府天満宮ができたのは1100年以上前。学問・教育に大きく影響を与えた道真は死後「天神さま」として崇められ、「道を極めたい」と願う人々を惹きつけてやみません。墓所のある太宰府天満宮は全国1万2000社ほどに広がる天神信仰の聖地で、情緒ある美しさから年間約1000万人もの参拝者が訪れる九州の一大観光地になりました。「受験の神さま」としても慕われている道真。受験のとき太宰府天満宮のお守りや鉛筆をもらったことがある人もいるのではないでしょうか。
太宰府天満宮には、今でも晩年の道真の伝説がたっぷりと息づいています。

太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)
092-924-2843
※お出掛けの際には、必ず最新情報を施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

令和の発祥地

「令和」の元号は奈良時代の波乱の万葉歌人、大伴旅人が太宰府の家で「梅花の宴」を開き、そこで詠まれた和歌をもとにしています。

「初春の令月にして気淑く風和らぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」

(万葉集 巻五“ 梅花の歌三十二首”の序文)

令和という言葉には「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
歴史情緒ある麗しの土地と現代文化が融和する太宰府は、”令和”を見事に体現してるように感じます。

一生に一度は見たい、太宰府天満宮の梅

飛梅伝説

太宰府天満宮といえば、切っても切れないのが「梅」と「天神さま」。梅と天神さまの深い絆の伝説が太宰府における独自の梅文化をもたらしました。

境内に佇む、樹齢1000年超の御神木「飛梅」は伝説を語り継ぎます。
幼少期から梅をこよなく愛した道真は悲劇の左遷により、京都に愛する梅を残していくことの寂しさと哀しさを和歌に詠みました。彼を慕った梅は一夜のうちに空をかけて京から太宰府の庭にやってきたといいます。

梅と天神さまの絆は、太宰府の人々の梅文化に繋がりました。太宰府には初老と還暦の男女が厄除けのために梅を献上する「梅上げ(うめあげ)」が生まれ、更にその梅を「梅守(うめもり)」たちが大切に育てることで6000本の花たちがこの地を華やかに彩っています。

開花時期とアクセス

太宰府天満宮には伝説の飛梅を含む197種の梅の木があり、開花ピークである1月中旬から3月下旬には色とりどりの梅が咲き誇り、会場をほのかに甘い香りで包みます。

太宰府の魅力はアクセスの良さ。
福岡空港から直行バスで40分(510円)電車で50分(680円)。
博多駅からはバスで40分(610円)電車で45分(630円)と、公共交通機関で気軽に訪れることができます。太宰府駅で下車後、徒歩で5分という近さです。

所要時間は、参拝だけなら1時間~1時間半を目安にして、参道での食事や散策をたのしみたい場合は3時間ほどを目途に余裕を持って行くのがおすすめです。
(※繁忙期除く)

太宰府天満宮の楽しみ方

アートと厄除けのパワースポット

「学問の神社」として知られる太宰府天満宮は、他にも魅力でいっぱい。

まずひとつめは、「アートの神社」。学びと文化に通じる道真は「文化芸術の神さま」としても愛され、古くから多くの文人や芸術家を惹きつけてきました。太宰府天満宮には境内アートが広がり「境内美術館」として神社と芸術の呼応を楽しめます。

ふたつめは、「厄除けのパワースポット」。太宰府天満宮で厄除け祈願を受けると、「厄晴れひょうたん」が授与されます。なぜひょうたんかというと、天神さまが愛した梅の木の下でひょうたん酒を呑むと、不思議な力で難を逃れると伝えられているからだそうです。厄除けをお考えの方は、太宰府天満宮へ足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。

仮殿は必見

建築家 藤本壮介氏監修 photo by @chocolat_holic1595

2027年には道真の死去から1125年という節目を迎えるにあたり、「御本殿」を改修。3年間限定の「仮殿」が増設されました。

仮殿を見守る御神牛 photo by @chocolat_holic1595

期間限定だからこそ参拝者に喜んでもらえる場所にと、大阪関西万博会場を手がける世界的建築デザイナー藤本壮介が監修。この仮殿は大きな注目を集めていて、「飛梅伝説」にインスピレーションを得たデザインはとても評判です。
梅の木が一夜で太宰府まで飛んできた伝説に紐づいたアーティスティックな姿は、雪の日でも美しく、太宰府の伝統と令和の息吹を見事に融合させています。

裏パワースポット 九州最古の稲荷

太宰府天満宮の境内奥には、秘境の神社「天開稲荷(てんかいいなり)」があります。
裏パワースポットとして知られており、実は九州最古のお稲荷さんなんです。
急な坂を上り切ったところに現れる拝殿の裏には洞窟内に祭られた祠が。訪れる人は少なく、ひっそりとして神秘的な雰囲気が漂っています。坂を登る元気がある方は、歩きやすい服装でぜひ足を運んでみてくださいね。

梅ヶ枝餅

©福岡県観光連盟

「梅ヶ枝餅」は、太宰府を訪れたら必ず食べたい名物。参道を歩けば、香ばしい匂いがそこかしこから漂ってきます。
梅ヶ枝餅の由来もまた、菅原道真。罪人同然の扱いを受け、外出がままならず食べるものにも困っていた道真を憐れに思った老婆が、家の隙間からこっそりと梅の枝に餅を刺して差し入れたという伝説をきっかけに、この名物が誕生したといわれています。
梅ヶ枝餅は薄い餅生地でつぶあんをくるみ、梅の刻印が入った鉄板で焼く焼餅です。出来たての梅ヶ枝餅は餅生地がパリっと芳ばしく、中はもっちりしていて、一度食べるとやみつきになること間違いなし。
現在、梅ヶ枝餅を販売しているお店は50店舗ほど。ぜひ、太宰府で出来立ての梅ヶ枝餅を堪能してみて。

周辺の散策スポット

太宰府天満宮の参道には参拝客をもてなすため、80を超える店が軒を連ね、食べ歩きを楽しめる観光地として人気を集めています。老舗から新しい創作菓子店、古民家風の屋台などが点在。地元の特産品である明太子を使ったグルメをはじめ、「角煮まん」や「いちごスイーツ」などの多種多様なグルメが魅力的です。
営業時間は10時~18時がほとんど。所要時間は1時間~1時間半を目安に考えておくとよいでしょう。ぜひお腹をすかせて散策してみてくださいね。
また、レンタル着物店もあるので、春先には暖かい着物を借りて梅との素敵な1枚を撮ってみるのもおすすめです。

悠久の時を超える梅の宴へ

麗しの九州の至宝、太宰府天満宮。古代から続く風光明媚な空気と、令和のフォトジェニックの融合が楽しめます。
2月下旬~3月中旬に訪れれば梅が見頃を迎えているはずです。
太宰府ライナーバス「旅人(たびと)」の直行便があり、空港や博多駅からアクセスがしやすいのも魅力的。一生に一度はいきたい梅の名所へ、ぜひこの春足を運んでみてはいかがでしょうか。

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