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壱岐島(いきのしま)は、博多港から北西に約76km、玄界灘に浮かぶ長崎県の島です。朝鮮半島との交流の歴史が深く、神社や古墳も多いため、歴史好きの旅行客の注目を集めてきました。歴史だけではなく、壱岐産のグルメや美しい海など、自然の魅力もぎゅっと詰まっているので、幅広い年代が滞在を楽しめる島です。この記事では、壱岐を丸2日間で楽しむモデルプランをご紹介します。
本文や写真で紹介している見どころやスポットは以下の地図からご覧いただくことができます。
壱岐ってどんな場所?

壱岐の面積は約139平方キロメートル。千葉県木更津市と同じくらいの広さです。複雑な海岸線を有し、周辺にも島々があります。島の中心地は、南西部に位置する郷ノ浦(ごうのうら)のエリア。宿泊施設や飲食店もここに集まっています。島の南東部には長崎県で2番目に広い平野「深江田原(ふかえたばる)」があり、道路網も整っているので、レンタカーを使えば島のあちこちに簡単にアクセスすることができます。白砂の海岸や奇岩など、ダイナミックで美しい景色が点在していますので、アクティブに楽しむことも可能です。
壱岐観光なび
https://www.ikikankou.com/
壱岐の歴史は古く、中国の三国志時代の『魏志倭人伝(ぎしわじんでん) 』に「一支国(いきこく)」として紹介されています。当時の王都があった「原ノ辻(はるのつじ)遺跡」では貴重な発掘物が見つかっており、2015年に壱岐島は「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」として日本遺産に登録されました。
壱岐は神社の密度が高いことでも有名です。神社庁に登録された神社だけで150以上、280基以上の古墳もあり、島全体がパワースポットと呼ばれるほどです。神社を巡るためのおすすめコースも複数設定されています。

また壱岐はグルメ旅が楽しめる場所としても人気です。島の周辺でとれる海の幸がすばらしいのはもちろん、年間900頭しか出荷されないブランド牛「壱岐牛」や、焼酎まで壱岐産のものが揃います。地下水が潤沢で、平野を生かした稲作も行われ、地元産のもので自給自足できると言われるほど食材が豊富に揃っています。
壱岐のおすすめ見どころ
一支国博物館

まずは島の歴史を知ることができる「一支国博物館」を訪れましょう。朝鮮半島と九州の間にあるこの島がいかに重要な場所だったことがわかります。展望塔からは、かつて王都として発展していた「原の辻」を復元した公園も一望できます。
原の辻一支国王都復元公園

「原の辻一支国王都復元公園」には、17棟の復元された建物があり、中に入って見学することもできます。どの建物がどんな役割を果たしていたかの説明もあり、王都としてにぎわっていた当時を偲ぶことができます。
小島神社

壱岐には由緒ある神社がありますが、なかでも有名なのは海に浮かぶ小島神社です。参道は干潮のときに現れるので、島に上陸してお参りできるチャンスは限られています。島の裏手にお社に登る道が作られていますので、足元に気をつけながらお参りしましょう。
月讀神社

壱岐には格式が高い延喜式内社が24社あります。島の中央部に位置する「住吉神社」と「月讀(つきよみ)神社」も延喜式内社で、今も多くの参拝客を集めています。壱岐の月讀神社は日本の神道発祥の地と言われており、全国の月讀神社の総本社でもあります。
筒城浜

壱岐の海は沖縄に負けないほどの美しさで、白砂が広がる海岸線もあります。空港近くの筒城浜(つつきはま)は、背後にキャンプ場やスポーツ施設があり、海水浴やマリンアクティビティも楽しめます。
猿岩

奇岩の景色を楽しむなら、島西部に位置する「猿岩」がおすすめです。駐車場方向から見る形は、ディテール細かく再現された猿の横顔そのままです。夕刻はサンセットの光にシルエットとして浮かび上がる姿を見ることができますので、時間があるなら日没の時間にも訪れるといいでしょう。駐車場から少し上れば黒崎砲台跡も見学することができます。
丸2日で楽しめるモデルプラン
レンタカーで巡ることを前提にモデルプランを組みました。無理なく訪問できるよう、移動時間も少し余裕を見てスケジュールを作っています。長崎からのフライトを使えば、モデルプランどおりに行動することが可能です。
長崎と壱岐を結ぶ往路のフライトは長崎発7:50、壱岐着8:20(2025年3月30日~10月25日)ですので、長崎で前泊するか、前日の午後~夕刻のフライトで壱岐に入っておく必要があります。復路は長崎以遠のフライトに同日乗り継ぎが可能ですので、日本各地に同じ日に戻ることができます。
1日目 島の歴史を知るコース

9:30 郷ノ浦地区の宿を出発
↓車で約25分
一支国博物館(見学所要約1時間)
↓車で約7分
原の辻一支国王都復元公園(見学所要約40分)
↓車で約20分
12:00前後 郷ノ浦地区で昼食(所要約1時間)
↓約20分
住吉神社(参拝所要約40分)
↓車で約10分
月讀神社(参拝所要約20分)
↓車で約8分
15:00前後 芦辺(あしべ)港周辺で休憩や買い物(所要約1時間)
↓車で約10分
小島神社
↓車で約30分
郷ノ浦地区
※小島神社の参拝時間は、島に上陸できるかどうかで大きく異なります。島に上陸して参拝するなら、干潮の時刻を調べておき、その時間に合わせて訪問してください。小島神社から島内各地へは15~30分ほどの所要時間をみておきましょう。
2日目 島の自然を楽しむコース

9:30 郷ノ浦地区の宿を出発
↓車で約15分。駐車場から徒歩約10分
岳の辻展望台(見学および移動で所要約40分)
↓車で約20分
筒城浜 (マリンアクティビティを体験するなら所要2~3時間)
↓車で約20分
はらほげ地蔵(所要約20分)
↓約30分
島北西部の勝本浦で昼食や休憩(辰ノ島クルーズを体験するならさらに1時間必要)
↓車で約30分
猿岩(所要約20分)
↓車で約10分
湯本温泉(複数の公共浴場が営業しているので日帰り入浴が可能)
↓車で約20分
郷ノ浦地区
※見どころ巡りだけなら時間が余ると思いますが、マリンアクティビティを入れると逆にタイトなスケジュールになるかもしれません。当日午後のフライトで帰路につくなら、余裕をもったスケジュール作りを心がけてください。
島のグルメとおみやげもの
壱岐は漁業だけでなく、平野と豊富な地下水を生かした稲作や焼酎作りも盛んです。海産物は季節ごとのさまざまな魚種のほか、サザエやウニ、アワビなども名産品で、鮮度の高い魚介類のうま味と甘み、歯ごたえを楽しむことができます。
壱岐牛

島のミネラル豊富な牧草で育つ壱岐牛は、『古事記』で触れられているほど歴史が古く、鎌倉時代に書かれた『国牛十図』でも、当時の代表的な牛として紹介されています。壱岐牛の肉質は柔らかく、サシの入った肉でも油のしつこさを感じません。島内であれば壱岐牛を食べられる店が点在していますので、ぜひ味わってみることをおすすめします。
焼酎

壱岐ならではのおみやげとしては焼酎がおすすめです。壱岐は麦焼酎発祥の地と認められており、400年以上前に大陸から伝わった伝統の製法を守りながら、焼酎造りが続けられています。見学と試飲が可能な蔵元もあります。海産物や壱岐牛との相性もいいので、食事のときに試して、お気に入りの銘柄を探しておくのもいいでしょう。
お菓子や工芸品などのおみやげも考えているなら、一支国博物館内のミュージアムショップを覗いてみましょう。品揃えが豊富で博物館訪問の記念になるオリジナルグッズも置いています。
壱岐へのアクセスと島内交通、滞在場所

壱岐にアクセスするには、長崎からオリエンタルエアブリッジのフライトを使うか、九州各地の港から高速船やカーフェリーを利用します。飛行機は長崎と壱岐とを所要約30分で結び、朝と夕刻にフライトがあります。
高速船は福岡県博多港から芦辺港または郷ノ浦港まで、所要約1時間5分~1時間10分で結びます。カーフェリーも同じルートを2時間10分~2時間20分で、佐賀県唐津東港から印通寺港までは約1時間45分で結んでいます。
島内は路線バスが運行されていますが、複数の目的地を巡るならレンタカーを利用するのがおすすめです。神社巡りやマリンアクティビティを楽しむなど、目的地が限られていれば、タクシーを利用するのもいいでしょう。また電動アシスト付き自転車「壱岐ちゃり」の貸し出しも行われており、港周辺のエリアを巡るのに向いています。

島に滞在するなら郷ノ浦地区に宿をとると便利です。博多港からの船も発着し、飲食店も数多くあります。温泉も楽しみたいなら湯本温泉のエリアがおすすめです。自家源泉をもつ宿や公共浴場が集まっています。
壱岐は車で1周すれば2時間程度で回れる規模の島ですが、見どころが多く、沖縄のような美しい海も楽しめる場所です。気候も温暖で、年間を通じて観光することが可能です。マリンアクティビティを楽しむなら夏の時期がおすすめですが、食事を楽しむなら冬に旬を迎える魚もいますので、ピークシーズンを外して旅行するのも一案です。「どこか行ったことのない場所に」とお考えでしたら壱岐は第一候補におすすめできる場所です。歴史とグルメ、自然をたっぷりと味わう島旅を体験してみませんか。
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