宮古ブルーの珊瑚礁の海を堪能
2日間で宮古島を楽しむドライブ旅行プラン

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珊瑚礁の海を渡ることができる伊良部大橋

宮古島は沖縄本島からさらに南西に300kmに位置する珊瑚礁からできた島です。水の透明度が高い白砂のビーチがあちこちにあり、「宮古ブルー」と呼ばれる美しい海は、国内外の観光客の人気を集めています。
宮古ブルーの海にかけられた橋を使い、周辺の島々にドライブできる宮古島。丸2日間で楽しむ旅プランをご紹介します。

本文で紹介している見どころやスポットは以下の地図からご覧いただくことができます。
地図を見る: https://maps.app.goo.gl/PyWcKcuq67kcLjvA6

宮古諸島ってどんな場所?

宮古島から見える大神島。島全体が聖域と言われるパワースポット

宮古島は宮古諸島のメインの島で、東京から約2000km離れています。宮古島の中心地は「平良(ひらら)タウン」で島の北西に位置しています。
周辺の4つの島、伊良部島(いらぶじま)と下地島(しもじしま)、来間島(くりまじま)、池間島(いけまじま)とは橋でつながっており、このほか大神島(おおがみじま)と多良間島(たらまじま)も宮古諸島に属しています。

複雑な地形の海岸線も魅力

宮古諸島の島々は珊瑚礁が隆起してできた土地で、川は流れていません。そのため陸地の土砂が海に流れ出すことがなく、海はきれいに保たれてきました。
島ではサスティナブルツーリズムに非常に力を入れており、人工の明かりも少ないため夜空が美しいことでも知られています。またそれぞれの島に数多くの聖地や聖域があり、伝統的なお祭りも継承されています。

宮古島と周辺の島々のおすすめ見どころ

与那覇前浜(よなはまえはま)

7kmも続く浜の砂はさらさらで、海のグラデーションも美しい

宮古島に来たら真っ先に訪れたいビーチです。その美しさは「東洋で一番」と言われています。アクティビティメニューも揃っており、夏はライフセーバーもいるので安心してビーチで過ごすことができます。

伊良部大橋(いらぶおおはし)

海の上を走る体験は爽快そのもの。何度でもドライブしたくなる!

宮古島のアイコンとも言える橋で、離島を結ぶ橋としては日本最長の3540m、2015年に開通しました。宮古島西部の伊良部島につながり、珊瑚礁が広がる海を眼下にドライブできます。橋の頂上部には緊急用の停車スペースが設けられていますが、橋の上で車を停車することは禁じられています。徒歩や自転車での通行も可能です。

来間大橋 (くりまおおはし)

与那覇前浜から望む来間大橋と来間島

1995年に開通した、宮古島南西部に浮かぶ来間島へつながる橋です。全長は1690m、日本一の長さの農道橋です。橋の上からの眺めを楽しむならこの橋がおすすめです。宮古島側の公園に無料駐車場がありますので、そこに車を置いて橋を渡りましょう。橋の下に広がる海と、与那覇前浜が一望できます。

イムギャーマリンガーデン

水遊びも周辺の散策も楽しめる場所。時間をたっぷりとって訪れたい

宮古島の南部に位置する入り江を利用した自然公園です。水遊びからシュノーケリング、SAPにも適した場所で、海を見下ろしながら歩ける散歩コースも整備されています。近くにはリゾートタイプの宿泊施設も揃っており、周辺エリアは星空を見るのにも最適です。

東平安名崎(ひがしへんなざき)

東平安名崎は日本都市公園百景に選ばれている景勝スポット

宮古島の東端に位置する長さ約2kmの岬です。荒々しい海岸線に波が打ち寄せるダイナミックな景色は迫力満点。海上には1771年の津波で運ばれたという巨大な岩が姿を見せています。岬の端に立つ平安名崎灯台に上れば、東シナ海と太平洋を俯瞰することができます。

島尻のマングローブ林

よく整備された木道がマングローブ林のなかに作られている

マングローブは淡水と海水が混じる場所に生えます。宮古島には川はありませんが、このエリアには湧き水があるため、マングローブ林が発達しました。宮古島には5種類のマングローブが分布していますが、ここでは全種類を見ることができます。干潮時にはカニやハゼが泥地で動く姿も見られ、貴重な生態系を支える様子が観察できます。

池間大橋(いけまおおはし)

駐車場から見る池間大橋と海の景色が絶品!

宮古島北部の池間島と宮古島を結ぶ全長1425mの橋です。この海域はグラデーションが美しく、池間島からは日本最大の珊瑚礁「八重干瀬(やびじ)」を訪れるボートツアーも出ています。宮古島側の橋のたもとには池間大橋狩俣(かりまた)駐車場があり、ここから見る景色は宮古島でも屈指の絶景です。

下地島 17END(わんせぶんえんど)

17ENDの海上には、桟橋のような誘導灯が作られている

下地島の空港の北の端のエリアが17ENDと呼ばれています。みやこ下地島空港の滑走路の延長上に位置しているので、航空機の離着陸を間近で見られるチャンスがあり、以前から航空ファンの聖地でした。伊良部大橋ができてからは一般の観光客も多く訪れており、干潮時に広がる白砂のビーチが人気です。海に入る人の姿も見られますが、ビーチに下りる道はなく、海水浴にも適していない場所ですので、注意して行動しましょう。

2日間で楽しむモデルプラン

宮古島は1周すると約100km。おもな見どころを巡るだけなら1日で回ることもできますが、さすがに忙しく、リラックスできる時間をもつことができません。このモデルプランでは宮古島と橋で結ばれているすべての島を訪問し、さまざまな特徴ある見どころを巡ることができるように組んでいます。

1日目 宮古島西部の島々と絶景ポイントを訪問

津波が運んだ岩が印象的な佐和田の浜は「日本の渚100選」に選ばれている

9:30~9:45 宮古島各地を出発
↓車で15分~30分

10:00 与那覇前浜(所要約1時間)
↓車で約5分

来間橋を渡り来間島へ(所要約2分)
↓車で約10分

ムスヌン浜(所要約10分)
↓車で約10分

来間港近くで昼食(来間島には個性あるカフェが集まっています)
↓車で数分

12:30前後 来間橋
↓車で約25分

伊良部大橋を渡り伊良部島へ(所要数分)
↓車で約20分

13:20前後 17END駐車場
↓徒歩約10分

17END(所要約30分。13:30~14:00は航空機の離着陸が見られる)
↓徒歩約10分

17END駐車場
↓車で約20分

佐和田の浜 (所要約10分)
↓車で20~30分

15:00前後 牧山展望台駐車場
↓徒歩数分

牧山展望台(所要約20分)
↓徒歩数分

牧山展望台駐車場
↓車で数分

いらぶ大橋 海の駅(おみやげ物の購入や飲食ができる施設)
↓伊良部大橋を渡り宮古島へ(車で25~30分)

JAおきなわ ファーマーズマーケットみやこ「あたらす市場」(みやげ物も揃う地元スーパー)
↓車で約20分

18:00~19:00 宮古サンセットビーチ

ワンポイント アドバイス

17ENDで航空機の離着陸が見られるようにスケジュールを組んでいます(2025年夏のスケジュール)。航空機の発着状況はみやこ下地島空港のサイトで確認できます。航空機見学にこだわらなければ、午前の与那覇前浜での滞在時間を長くしてもいいと思います。また午後遅くの海の駅や地元スーパー訪問はカットして、いったん宿に戻って休み、日没時刻に合わせてサンセットビーチを訪問するのもいいでしょう。

2日目 宮古島南部と東部、池間島を訪問

西平安名崎展望台近くには、人気のフードトラックレストランがある

9:30 宮古島各地を出発
↓車で20分~30分

イムギャーマリンガーデン(所要約2時間)
↓車で西に数分

博愛漁港周辺のエリアで昼食
↓車で約25分

13:15 東平安名崎(所要約30分)
↓車で約60分

池間大橋を渡りフナクスビーチへ(現地滞在所要約20分)
↓車で数分

池間大橋狩俣駐車場(所要約10分)
↓車で約10分

西平安名崎(所要約20分)
↓車で約10分

16:00前後 島尻のマングローブ林(所要20~40分)
↓車で20~30分

宮古島市市街や宿泊先へ

ワンポイント アドバイス

2日目はイムギャーマリンガーデンでマリンアクティビティを楽しむための時間を多めにとりました。東平安名崎は宮古島の東端に位置していますので、どうしてもアクセスに時間がかかってしまいます。宮古島の南部に滞在しているなら、早起きしてまずは東平安名崎を訪問してしまえば、1日をより長く使うことができます。

宮古島へのアクセス

宮古空港(写真上部) は宮古島の市街地、平良のすぐ近くに位置している

宮古空港と下地島空港のふたつの空港があります。宮古空港へは、東京(羽田)や大阪(関西)、名古屋(中部)からJALやANA、日本トランスオーシャン航空などの直行便が出ており、所要時間は3時間前後。那覇からは所要約50分で、1日に10往復以上のフライトがあります。また石垣空港と宮古空港を結ぶ路線もあります。

宮古空港ウェブサイト
https://miyakoap.co.jp/

下地島空港へフライトをもつスカイマーク

みやこ下地島空港へは、スカイマークが羽田と神戸、那覇から直行便をもっており、夏期は福岡からの直行便も就航します。下地島空港からは到着便に合わせて、宮古島市内を経由し、南部まで行くバスが出ています。

みやこ下地島空港ウェブサイト
https://shimojishima.jp/

宮古島での食事と飲食店選び

宮古そばは、三枚肉と宮古かまぼこ、紅生姜、ネギを載せるのが基本

宮古島にも沖縄料理を提供するお店が数多くあります。一番に試してほしいメニューは、細いストレート麺を使う「宮古そば」。以前は具を麺の下に隠すスタイルでしたが、現在はほかの沖縄そば同様に麺の上に盛りつけられています。あっさりした鰹だしの効いたスープも特徴で、お店により個性があるので味比べも楽しめます。

西平安名崎のHARRY’S Shrimp Truckは、ガーリックシュリンプで人気のお店

飲食店は宮古空港北部の平良(ひらら)タウンや人気ビーチの周辺、人の移動が多い道路沿いに集まっています。観光シーズンになると、メディアで紹介されている人気店は非常に混雑します。有名店にこだわらなければ、宿泊先などでおすすめの店を聞いておくと、観光客が集中していない名店に出合えるかもしれません。現地ではフリーペーパーが充実していますので、そちらでお店を探すのもいいでしょう。

レンタカー利用時の注意点

宮古島と3島とを結ぶ橋の上は駐停車禁止になっている

繁忙期の予約は早めに

荷物が少なく2人だけで利用するのであれば選べる車種も豊富ですが、大人数家族の利用では、希望の日程では車探しが難しいこともあります。特に観光のピークを迎える夏休みなどは、レンタカー需要が急増します。予定が決まったらすぐにレンタカー手配も行いましょう。

見通しの悪い道、特に交差点では徐行を

さとうきび畑が多く、見通しの悪い場所がある

全国的な傾向ではありますが、宮古島でも外国人観光客の増加とともに交通事故の件数が増えています。交通規則や運転マナーの違いが原因となっているようですが、無茶な運転をするドライバーがいるかもしれないと考え、見通しの悪い交差点では必ず徐行するようにしましょう。カーブミラーの設置も都会に比べればはるかに少ないです。気をつけましょう。

国道や県道の利用が安心

空港周辺の道路は片道2車線の広々とした道で走りやすい

宮古島の道路状況は悪くありませんが、幹線を外れた場所では道路幅が狭くなるルートもあります。国道や県道は比較的ゆったりと道が作られていますので、特に1日の終わりで疲れを感じ始めているようなときは、狭い道を使わず国道や県道を利用するのが安心です。地図を見ると海沿いを通る道路があちこちにありますが、ほとんどは海側に森が広がり、オーシャンビューの景色を楽しめるルートは案外ありません。いい景色を求めて無理して海沿いのルートを選ばず、走りやすい道を使いましょう。

訪問の際に注意したいこと

島の聖域について

祭事に使われている来間島のムスヌン浜は観光客も訪問できる

沖縄には「御嶽(うたき)」と呼ばれる聖地が各地にありますが、宮古諸島の島々でもいろいろな場所が聖地として大切に守られています。なかには地元の人ですら立ち入りが禁止されている聖地もあります。立ち入り禁止の看板が設けられている場所があったら、そこに入り込まないよう注意しましょう。

マリンアクティビティを楽しむなら

本当に危険な場所には注意をうながす看板が立っている

遠浅のきれいなビーチや透明度の高い珊瑚礁は宮古諸島のあちこちにあります。しかし、安全に遊泳できる場所は思いのほか限られており、満潮時や干潮時、ジェットボートなどが走る海域は危険と隣り合わせという場所も少なくありません。特にシュノーケルを楽しむ際は状況が把握しづらく、離岸流に流されたり、ボートの走る海域に出てしまったりという危険性もあります。

池間大橋付近の海は非常に美しいが、海流が早く遊泳は危険

ビーチの危険度は、その日の気候コンディションによっても変わります。またガイドブックなどで海遊びにおすすめのビーチとして紹介されていても、地元の人は危険な場所ととらえていることもあります。観光客の体験談よりは、地元オペレーターが発信する情報を確認し、積極的に現地ツアーを活用することをおすすめします。沖縄の海の安全情報を発信しているサイトもありますので、参考にしましょう。

Okinawa Marine Safetyのウェブサイト
https://map.marinesafety.okinawa/

島の交通安全の見張り番、宮古島まもる君って何者?

来間島に向かう手前の、県道235号線と246号線の交差点に立つ「てつや君」

宮古島をドライブしていると、警察官スタイルのマネキンがあちこちに立っているのを見かけます。宮古諸島全体で20体を超えますが、それぞれに名前が付いており長男が「宮古島まもる君」です。交通安全の啓発活動のために立てられた、身長180cmの兄弟(うち妹が1人)たちです。顔のペイントはひとりずつ異なっていますので、よく見ると個性がわかります。観光客の撮影スポットとしても人気ですよ。

左から「たくま君」「じゅんき君」「ひとし君」

宮古島はいろいろな楽しみ方ができる場所です

美しい海や、橋からの絶景が楽しめるドライブなど、宮古島は自然の魅力がいっぱいの島ですが、史跡や聖地も多く、ディープな旅も体験できます。今は橋で結ばれている島々も、以前は行き来が難しかったため、島独自の文化が残っています。
初めての旅で一度にいろいろなことを経験するのは難しいでしょうが、宮古島は何度訪問しても新たな魅力を見つけることができます。「次に行く南の島」をお探しでしたら、宮古島はいかがでしょうか。

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小山田浩明(おやまだ ひろあき)
EXSENSES公式ライター

フリーランスのフォトグラファー。会社員時代は、海外旅行ガイドブック編集部で52カ国を担当。特に北欧、スイス、オーストラリアの取材経験が豊富。

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