韓国ドラマ『愛の不時着』ロケ地を巡る旅 in スイス
Part2ブリエンツ湖を巡り、チューリヒへ

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ブリエンツ湖畔の町イゼルトヴァルトの船着場は特に人気のスポット

Part2の記事では、ドラマのなかでも印象に残った、亡き兄を偲んで作曲したピアノ曲を弾くシーンが撮影された桟橋と、第16話でユン・セリがジョンヒョクを探して歩いたチューリヒを訪ねるプランをご紹介します。
※モデルプランの時刻は2022年9月の平日ダイヤを採用しています。

2日目はブリエンツ湖クルーズを楽しみチューリヒへ

ブリエンツ湖 / Brienzersee とイゼルトヴァルト / Iseltwald(オープニング、第7話、9話、16話)

ブリエンツ湖は氷河の水が流れ込むため、湖面の色は神秘的なエメラルド・グリーン

ブリエンツ湖はインターラーケンの東側に位置する湖です。ドラマでは湖畔の村イゼルトヴァルトが重要なシーンで登場していました。ジョンヒョクがスイスを離れるときに、子供にせがまれて桟橋に置かれたピアノを演奏した場面です。イゼルトヴァルトへは、インターラーケン・オストから船かバスでアクセスできますが、ユン・セリがたどったように、湖船に乗ってアクセスすることをおすすめします。

ジョンヒョクがピアノをひいていた桟橋は今も残っている

イゼルトヴァルトは特に見どころといったものはない人口420人ほどの村ですが、今は撮影ポイントの桟橋を目指して多くの観光客が訪問しています。常に行列ができていますので、桟橋の上で記念撮影を考えているなら、1時間以上の余裕をもっておきましょう。

オープニングシーンのラストカットはここで撮影された

オープニングシーンの最後、2分割された画面がひとつになり、主人公の2人がお互いに気づいて見つめ合うシーンが撮影されたポイントは湖畔の歩行者専用通路です。船着場から徒歩10分ほどの場所で、複数のベンチが置かれていますのでゆっくりと過ごすことができます。桟橋は大行列でしたが、こちらの撮影ポイントを訪れる人はごくわずかでした。

第9話でソ・ダンがジョンヒョクを訪ねるシーンに登場したグランドホテル・ギースバッハ

ジョンヒョクが通っていた音楽学校として描かれていたのは、ブリエンツ湖東岸に建つグランドホテル・ギースバッハです。歴史あるホテルで、夏は昼食だけの利用も可能です。高台に位置していますが、ケーブルカー(ビジターは有料)もありますので、楽にアクセスできます。

チューリヒ / Zurich(オープニング、第2話、9話、11話、16話)

ソ・ダンが第9話でスーツケースを持ったまま町歩きに出発したパラデプラッツ(パラデ広場)

チューリヒはスイス第一の規模の町です。中央駅から南に延びる道路沿いに町が発展しており、町を南北に流れるリマト川を挟んだ東側にも旧市街が続いています。チューリヒ市内でのロケは、意外と狭い範囲で行われています。ソ・ダンが降り立ったパラデプラッツから散歩をスタートしましょう。

ユン・セリが毎年ジョンヒョクを探し歩いたシーンに登場するミュンスター橋。教会はフラウ・ミュンスター

パラデプラッツに到着したら東側に向かいましょう。ユン・セリがジョンヒョクの姿を探してたびたび訪れたミュンスター橋があります。橋の西側に建つのがフラウ・ミュンスターでシャガールのステンドグラスがあります。東側にはグロース・ミュンスターがそびえています。

オープニングと第16話に登場するリンデンホフの丘

次はミュンスター橋から川の西岸に戻って北上し、丘の上の公園に向かいましょう。リマト川東岸の旧市街を見渡すことができるリンデンホフの丘は、観光客にも地元の人にも人気の公園です。オープニングシーンと、ユン・セリがジョンヒョクと見間違えたピアノを弾く青年のシーンが撮影されました。

リンデンホフの丘からの眺め。2つの尖塔をもつ教会がグロース・ミュンスター

チューリヒ市内のロケポイントは残り2カ所です。リンデンホフの丘の南側の道を下り、右側に下っていくと、ジョンヒョクがソ・ダンそっちのけで写真を撮っていたアウグスティーナガッセ(通り)Augustinergasseに行くことができます。飲食店やショップが並ぶ町並みの美しいにぎやかな通りです。

緩やかにカーブしているアウグスティーナガッセ

アウグスティーナガッセから大通り(バーンホフ通り / Bahnhofstrasse)に出たら右折(北上)し、3分ほど歩きます。4車線の広い通り(ウラニア通り / Uraniastrasse)まで来たら右折し、橋のあたりまで直進します。橋のたもとにあるショップ「シュヴァイツァー・ハイマートヴェルク」がチューリヒ最後の目的地です。店内でキットカット・チョコレートを手にするシーンはこの店で撮影されました。ドラマ内では違う名前の店として登場していました。

2日目のモデルプラン

グリンデルワルトからブリエンツ湖を経由し、チューリヒに移動します。この旅程で悩ましいのはスーツケースをどうするかです。チューリヒ駅まで持ち歩くことも可能ですが、イゼルトヴァルト村の湖畔を散歩するにはさすがに邪魔だと思います。

翌々日の受け取りになりますが、スイスでは「ライゼゲペック」と呼ばれる、駅から駅に荷物を送るサービスがありますので、それを利用すると身軽に行動できます。前日(1日目)に荷物を預けておけば、チューリヒ到着翌日(3日目)の朝に受け取り可能です。

音楽学校のロケ地として使われたホテル・ギースバッハは湖船でアクセスできますが、ここで途中下船するとチューリヒ観光の時間が短くなってしまいます。モデルプランでは下船せずに旅を続けるパターンを紹介しています。

08:18 グリンデルワルト
↓(鉄道)
08:53 インターラーケン・オスト

09:07 インターラーケン・オスト
↓(湖船)
09:51 イゼルトヴァルト

10:00~11:50 イゼルトヴァルト滞在
(桟橋、プロムナード)

11:52 イゼルトヴァルト
↓(湖船)
(12:09 ギースバッハ)
↓(湖船)
12:20 ブリエンツ

12:25 ブリエンツ
↓(鉄道)
(13:09 カイザーシュトゥール)
↓(鉄道)
13:55 ルツェルン

14:09 ルツェルン

14:50 チューリヒ中央駅

チューリヒ中央駅
↓(トラム6、7、11、13番のいずれかで所要約4分)
パラデプラッツ
↓(徒歩約3分)
ミュンスター橋
↓(徒歩約7分)
リンデンホフの丘
↓(徒歩約4分)
アウグスティーナガッセ
↓(徒歩約7分)
シュヴァイツァー・ハイマートヴェルク

ブリエンツからルツェルンに向かう際に列車が停車するカイザーシュトゥール / Kaiserstuhlは、ラストの湖畔のシーンが撮影された場所です。湖を見下ろす丘は私有地ですので、立ち入ることができません。モデルプランでは途中下車しませんが、カイザーシュトゥール駅到着直前に車窓から撮影ポイントを見ることができます。進行方向左前方に注目しましょう。チューリヒ中央駅は地下にコインロッカーがありますので、荷物が多ければ預けて行動しましょう。

ロケ地巡りをコンプリートするためには

車窓から見たルンゲルン湖北東部のカイザーシュトゥール。写真右端の丘の上の建物がラストシーンに登場した家

今回紹介した2日間のスケジュールでは、ユン・セリが飛び下りようとしていたシーグリスヴィル橋と安楽死の相談を行っていた館(バーデンのラングマット美術館)が入っていません。またギースバッハとカイザーシュトゥールも素通りしています。

すべてのポイントを訪れるためにはあと2日は必要です。シーグリスヴィル橋とイゼルトヴァルト、ギースバッハを1日で巡るツアーが出ていますので、それに参加するか自分で巡れば、2日目午前のブリエンツ湖訪問の時間をカイザーシュトゥール訪問に充てることができます。

ラングマット美術館へはチューリヒから鉄道で15分、駅から徒歩数分と案外楽にアクセスできますが、往復の旅程に2時間半を見ておく必要があります。また開館時間は3月から12月上旬の14時~17時(土・日・休日は11時開館)ですので、訪問可能な時間は限られています。

次回のスイス旅行にロケ地巡りを加えてみませんか?

ロケ地すべてを訪問するのはさすがにたいへんですが、行きたいところを絞り込めば、意外と多くの撮影ポイントを巡ることが可能です。最も訪れたいところをピックアップし、モデルプランのスケジュールを参考にロケ地巡りを楽しんでみてください。

ドラマの撮影ポイントを地図に落としましたので、以下のリンクからご覧ください。
https://goo.gl/maps/P41MSTnYq8iG4E3o8

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小山田浩明(おやまだ ひろあき)
EXSENSES公式ライター

フリーランスのフォトグラファー。会社員時代は、海外旅行ガイドブック編集部で52カ国を担当。特に北欧、スイス、オーストラリアの取材経験が豊富。

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