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初夏の訪れを告げる宝石のような果実、さくらんぼ。なかでも山形県は、日本一の生産量を誇り、全国の生産量の約7割を占めています。山形県のさくらんぼの種類は約30種類以上！佐藤錦をはじめとするさまざまなさくらんぼが楽しめます。また収穫の時期を迎える6月〜7月ごろは、さくらんぼ狩りも体験できます。この記事では、歴史や美味しいさくらんぼの見分け方、代表品種など、山形のさくらんぼの魅力をたっぷりお届けします。
山形のさくらんぼとは
さくらんぼの生産量が日本一を誇る山形県は、県全体の栽培面積が約3,000ヘクタール、生産量約6万トンと全国の生産量の約7割を占めています。東根市、天童市、寒河江市を中心に、佐藤錦や紅秀峰、紅さやかなど、約30種類以上のさくらんぼが栽培されています。それぞれの品種ごとに、味、大きさ、収穫時期などが少しずつ異なるため、食べ比べを楽しむのもいいですね。
山形のさくらんぼの歴史
山形でのさくらんぼ栽培は、明治8年頃に始まったとされています。当時は全国各地でさくらんぼの栽培が試みられていましたが、実を結ぶことに成功したのは、山形県とその周辺だけでした。これは、雨に弱いさくらんぼにとって、山に囲まれ、空梅雨になることが多い山形の気候が非常に適していたためと考えられています。
美味しいさくらんぼの見分け方
せっかく食べるなら、美味しいさくらんぼを選びたいですよね。ここでは、美味しいさくらんぼの見分け方を3つご紹介します。
1. 鮮やかな色でツヤツヤしている
果皮の色が全体に鮮やかで、濃い赤色をしているものを選びます。黄色みが残っているものはまだ熟していない可能性があるので要注意。また、表面に黒い斑点があるものも避けましょう。
2. 粒は大きいものを
粒は大きくて、ハリのあるものを選びます。小さくてシワシワしているものは、水分が抜けていて味が落ちている可能性があります。実際に手に取って、重みを感じてみるのもよいでしょう。重みのあるものは、果肉がしっかり詰まっていますよ。
3. 軸は太くて元気がある
軸は太くて、緑色をしているかを確認します。軸が茶色っぽくなっていたり、しおれてたりするものは鮮度が落ちている可能性があります。
山形の代表品種
佐藤錦
山形さくらんぼの代表品種といえば、佐藤錦です。東根市で果樹園を経営していた佐藤栄助氏が大正11年に育成したのがきっかけと言われています。この品種は、山形県の栽培面積の70％を占めており、色は黄色地に鮮やかな紅色がついているのが特徴です。甘みと酸味のバランスが良く、県外からも人気の品種となっています。収穫時期は6月中旬～7月初旬です。
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紅秀峰
佐藤錦と天香錦の掛け合わせから生まれた品種で、平成3年に品種登録されました。ジューシーで食べ応えのある果肉と甘味が強いのが特徴です。収穫時期は6月下旬～7月上旬ごろ。1粒10g前後と大きめで、日持ちしやすい品種です。
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紅さやか
紅さやかは、収穫時期が6月上旬と他のさくらんぼより少し早めに収穫時期を迎えます。果皮の色は鮮やかな朱紅色で、熟度が進み紫黒色に変わった頃が食べごろです。佐藤錦より少し酸味が強めですが、甘味とのバランスがちょうどよく、ジャムやパイ、タルトなどにも使われます。
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紅てまり
7月中旬以降に収穫できる、夏を代表するさくらんぼです。糖度が20％以上で果肉が固く、パリッとした食感のさくらんぼです。果実の大きさは10g以上と大きめ。日持ちもよいので、お中元などの贈り物にもおすすめです。
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紅きらり
さくらんぼでは非常に珍しい、自分の花粉だけで結実する自家和合性の品種です。6月下旬には収穫が可能で、口に入れた瞬間、ジュワッと果汁が溢れるさくらんぼの中でも人気の品種です。種と果肉が離れやすく、小さな子供でも食べやすいさくらんぼです。
南陽
果肉がぎゅっとしまっていて酸味が少なく、甘味の多い、人気の品種の一つです。一般的な収穫時期である6月下旬～7月上旬に収穫されます。食べる直前で冷水にさらすか、1～2時間前に冷蔵庫で冷やして食べると美味しくいただけます。冷やしすぎると甘味が薄れるので注意が必要です。
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旬のさくらんぼを堪能しよう
山形の夏を知らせる果物、さくらんぼを紹介しました。甘酸っぱい味わいと、みずみずしいさくらんぼは、お中元など夏の贈り物にもぴったり。種類が豊富な山形のさくらんぼから、自分好みを見つけてみるのもいいですね。また初夏のまだ涼しい時期に山形へさくらんぼ狩りへ足を運ぶのもよいでしょう。今年は、旬のさくらんぼで夏の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。
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