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1990年にオープンした、「日本の宿ひだ高山 倭乃里」。コンセプトは「古き良き宿」で、故郷に帰って来たような気持ちになれる場所を目指しています。敷地内に足を一歩踏み入れると、そこは別世界。日本の昔話に出てくるような情景が広がっています。
この記事では、「日本の宿ひだ高山 倭乃里」の客室、お料理、お風呂、みどころについて詳しく紹介します。
乗鞍岳を借景にした飛騨の山間の隠れ里「倭乃里」について
岐阜県高山市は、華やかな町人文化が栄えた山の中の都市として有名ですが、市街より車で20分ほど南下し、霊山「位山(くらいやま)」とその麓に流れる宮川の渓流に抱かれた地に「倭乃里」はあります。
約15000坪という広大な敷地のほとんどは手つかずのままに自然が残されていて、四季の移ろいを楽しむことができる場所です。
倭(やまと)の季(とき)から変わらぬ大自然に抱かれた宿で、まごころを添えた付かず離れずのおもてなしで、こだわりの食材と技法を楽しむ、それが「倭乃里」です。
趣向を凝らした8つの客室
「倭乃里」の客室は本館に4室、離れ4棟4室です。飛騨の木材と伝統工芸・春慶塗が贅沢に使用された客室は、それぞれ異なる趣をもちます。「倭乃里」では、各お部屋から四季を通して豊かな自然をお楽しみいただけるよう、宮川の川向こうまで、およそ15,000坪の敷地をご用意しています。季節の変化を味わいながら、川魚が豊富に泳ぐ清流・宮川のすぐそばまで散策でき、薪炊きのかまどや水車など、「倭乃里」ならではの景観を存分にお楽しみいただけます。土地の90%以上が山林で占められているという飛騨地方でも、特に山深い手つかずの自然をご堪能ください。
本館
一の宮
本館一階にある、本館で一番大きな三間続きのゆったりとしたプレミアムスイート。飛騨の四季折々の美しい景色を絵画のように見せてくれる大きな一枚ガラスの窓があり、いつまでも外を眺めていたくなります。窓のすぐ向こうに流れる清流宮川のせせらぎを一番近くに感じることができる客室です。
宮の間
本館二階の一番奥に位置する二間のビュースイート。本館の一番高い所にあって、飛騨の原生林を一番間近に望むことができる客室です。
飛騨
本館二階にある二間続きのビュースイート。窓の真下を流れる一級河川宮川の、刻々と変化する流れをパノラミックに感じることができます。
古都
2名向けの、「倭乃里」で一番小さな客室。入口からお部屋まで数段下がる立体的な造りになっていて、変化に富んだ表情を楽しむことができます。カップルや夫婦での宿泊におすすめです。
離れ
天領
飛騨高山の木材を惜しみなく使用した、匠の技が光る貴賓室。「倭乃里」で唯一、和室と洋室の両方を備えます。室内に施された飛騨地方独自の漆芸文化である「春慶塗」も見どころ。大きなテラスからは「倭乃里」のシンボル的存在である水車を間近に望むことができます。
臥龍(がりゅう)
120年前に建てられた古民家をそのまま移築した客室。まるで昔話の中に迷い込んだような一室です。「倭乃里」で囲炉裏を持つ客室はここだけで、まさに大人の隠れ家といった雰囲気になっています。
刈安(かりやす)/ 位山(くらいやま)
世界遺産・白川郷のような合掌造りの客室。飛騨の匠の伝統ある建築技法が垣間見えます。天井の高い造りをそのまま活かし、空気を汚さずにお部屋を暖めることができる「オンドル部屋」もついています。
自然の豊かさを味わう倭心会席
宿の楽しみの一つといえば、食事。料理には、その土地ならではの食材や季節を感じられる食材がふんだんに使われています。
風味豊かな山菜などの山の恵み、鮎やイワナなど川魚を用いて作られた川の恵みと、食事からも自然の豊かさが感じられます。加えて、飛騨牛や朴葉味噌といった、地のもの・郷土料理も味わうことができます。見た目も美しく、見ているだけでも心が踊ります。おいしい食事を心ゆくまで味わってください。
夕食後は囲炉裏を囲んで飛騨に思いを馳せる
160年前の豪農の館を移築した本館の一階に鎮座するのは堂々たる囲炉裏。
この囲炉裏では、お湯を沸かしたり、川魚をじっくり焼いたりするほか、冬には暖をとり、夏は空気の循環に活躍するなど、「倭乃里」の暮らしには欠かせない存在なっています。
そんな囲炉裏を囲んで、夕食後には地元の語り部が名物「かっぽ酒」を振る舞い、土地のお話を聞かせてくれるサービスも。地酒を竹筒で温めた地酒と、語り部との炉辺談話に魅了されて、夜はあっという間に更けていきます。
日々の疲れを癒す、上質なお風呂
各部屋には、檜の内風呂があります。誰にも邪魔されなることのないお風呂は格別です。
大浴場は、敷地内の源泉を用いたお風呂が二つ。
一つは岩風呂。巨石から放出されている微量のラジウムと、源泉のフッ素との相乗効果によって、細胞の活性化や保温・保湿に優れた湯として知られています。若返りの湯とも呼ばれる、人気の高いお風呂です。
もう一つは、檜風呂。ほのかな檜の香りが魅力です。ガラス窓から見える雄大な景観に癒されながら、ゆったりと寛ぐことができます。
歴史を感じる宿に滞在してみよう
飛騨高山の里山にある、知る人ぞ知る隠れ宿「日本の宿 ひだ高山 倭乃里」についてご紹介しました。昔ながらの情景が今もなお感じられる、素敵な場所です。飛騨の文化・歴史を感じる宿に、ぜひ足を運んでみてください。
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