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台北の定番スポットはひと通り楽しんだ、そんな台湾リピーターさんへ。次は「ちょっとだけ足を伸ばす」日帰りの近郊旅に出かけてみませんか?
今回ご紹介するのは、台北から1時間ほどでアクセスできる北海岸(三芝)・林口・新竹の3エリア。いずれも観光客はまだ少なめで、地元の人がふらっと訪れる“暮らしに近い旅先”です。
海や山の自然に癒されながら、ローカルグルメを味わったり、のんびりと町を歩いたり。レンタカーでも、電車+バスでも気軽に行ける、心と体をリセットできる1日旅へ、出かけてみましょう。
北海岸(三芝)|海とカフェで過ごす、大人のチル旅
台北からふらっと1時間。
北海岸沿いを走るドライブコースは、地元の人もおすすめする絶景ルート。なかでも「三芝(サンジー)」は、静かな海辺の空気と、昔ながらの漁村の風景が残る、穏やかな時間が流れるエリアです。

目の前に広がるのは、青く輝く海と空。道路沿いには、海を望むカフェやレストランが立ち並び、窓の外に広がる景色を眺めながら、心ほどける時間を楽しめます。
小さな漁村を歩く、三芝のスロータイム
三芝の海沿いには、のんびり歩ける散歩道や小さな漁港が広がっています。
港のすぐそばには、ローカルな海鮮BBQ店や屋台も。炭火の香ばしい匂いが漂い、ふらりと立ち寄って食べ歩きをするのも、このエリアならではの醍醐味です。
観光地化されすぎていない、ありのままの海辺の暮らし。のどかな風景の中に、昔ながらの漁村の営みが、今も変わらず息づいています。




三芝までの行き方
台北市内から北へ向かう海沿いの台2線を通って、淡水から三芝までは約1時間のドライブ。カーナビや地図アプリを利用する際は、「芝蘭公園海上観景平台」または「浅水湾海浜公園」で検索すると、三芝エリアの目印としてわかりやすく表示されます。
■ 車を利用する場合
台北市内から三芝までは、車で約1時間。レンタカーやタクシーアプリの利用が便利です。週末はやや混雑することもあるため、朝の早めの出発が朝早めに出発するとよいでしょう。
■ 公共交通を利用する場合
MRT淡水駅からバス(淡水客運)に乗車し、約40分。
「後厝」または「浅水湾」バス停で下車すると、三芝海岸エリアにスムーズにアクセスできます。
絶景×スイーツでごほうび時間
訪れたのは、いま話題の海景カフェ「ZOOM IN」。
三芝の海沿いにひっそりとたたずむこのお店は、シンプルモダンなインテリアと落ち着いた空気感が心地よさを引き立てます。シルバーメタリックに黒と白を合わせたシンプルモダンな空間が広がり、ちょっとした美術館のような趣も楽しめます。




スイーツやドリンクも充実しており、日替わりのソフトクリームや季節限定のバスクチーズケーキ、なめらかなミルクプリンなど、素材にこだわったメニューが揃います。こだわりのコーヒーやクラフトビールとともに、ゆったり味わうのを味わってみてはいかがでしょうか。
テラス席では海風を感じながら、ソファやチェアでくつろぎのチルタイムを。とくに夕暮れ時のサンセットは、思わず深呼吸したくなる美しさです。ペット同伴OKなのも嬉しいポイント。
北海岸で、景色とスイーツを満喫したい人にぴったりのスポットです。



台北から約1時間、海沿いの絶景ドライブへ
淡水から三芝へと続く「台2線」の海岸ルートは、穏やかなカーブと、すぐそばに広がる海の景色が気持ちいいドライブコース。小さな集落やビュースポットを通り抜けながら、景色とともに心もほぐれていきます。
淡水駅を起点に、港町の風景やカフェ巡りを散策しながら、三芝までのんびりと進む時間。日帰りでも3~4時間あれば十分楽しめますが、近くには温泉地「金山」や、人気の観光地「野柳」もあり、1日かけて北海岸を巡る旅もぜひ試してみてくださいね。


林口|台北からひと息、光と緑に出会う街
台北中心部からMRTで30分ほどの距離にある「林口(リンコウ)」は整備された都市機能と素朴な町並みが溶け合う、新たな魅力を持つエリアです。
近年は個性豊かなカフェも増え、建築や植物が好きな人にとって、ちょうどいい距離感で楽しめるスポットとして人気が高まっています。


昔ながらの街並みやローカル屋台が残る「林口老街」では、週末になると人々が集まり、にぎやかな食べ歩きの光景が広がります。また、「三井アウトレットパーク林口」では、ゆったりとショッピングを楽しめ、ファミリーやカップルのお出かけにもぴったりです。
台北・桃園空港から林口へ
台北市内から林口へは、MRT(桃園機場線)を利用するのが便利。台北駅から乗り換えなしで乗車でき、約25分でA9「林口駅」に到着します。さらに、桃園国際空港からもこの路線でアクセス可能で、空港駅から林口駅までは約20分とスムーズです。
そのほか、バスやタクシーでもアクセス可能。行天宮や台北駅エリアから発着する路線バスを利用すれば、林口までダイレクトにアクセスできます。所要時間は交通状況にもよりますが、おおよそ30〜45分ほどです。
光とコーヒーに包まれる、街角のオアシス
今回の目的地は、建設会社が手がけた癒しのカフェ「胚 pae nook(ペイ・ヌック)」。




半円形のガラスハウスのような外観は、都市の中に浮かぶ小さな温室のよう。店内にはやわらかな光が差し込み、木のぬくもりとグリーンが心地よく調和し、穏やかな時間が流れます。空間の随所には、林口の焼窯文化に着想を得た煉瓦色の素材や質感が取り入れられ、どこか土のぬくもりを感じる落ち着きがあります。
地元の柑橘を使った「茂谷柑アメリカーノ」など、ここだけのドリンクも楽しみのひとつ。素材の風味を大切にした一杯が、静かなひとときをやさしく彩ってくれます。


2階には、本やアート、ヴィンテージ家具が並ぶ「人然 humanature」を併設。心を静かにほどくような、余白のある空間です。都会を少し離れて、感覚をリセットしたいときにそっと立ち寄りたくなる、林口のとっておきの穴場スポットです。





ブランドの原点である1号店「胚 pae venue」は、白く丸みを帯びた建築が印象的。展覧会や選書に触れながら、何もしない時間をゆっくり堪能できます。台中の「留白空間」では、静かな環境の中で思索にふけることができ、空間自体が訪れる人の感性にそっと寄り添います。 すべての店舗に共通しているのは、「余白のある時間」を大切にするというブランドの哲学です。


新竹|古街と余白にふれる、やすらぎの街歩き
週末の小旅行にぴったりの「新竹(シンチク)」へは、新幹線でわずか35分。
歴史とローカルカルチャーが交差するこの街には、日本統治時代の建物や文化が今も残り、どこか懐かしさを感じさせます。台北に比べて人も少なく、ゆったりとした街歩きが楽しめるのが新竹ならではの特徴です。


新竹に行くには?
台北から新竹へは、新幹線(台湾高速鉄道)を利用するのが便利。
「新竹駅」はやや郊外に位置しているため、到着後は隣接する「六家駅」から在来線(台鉄)に乗り換えて「新竹駅」へ向かうのがスムーズです。乗り換えを含めて、所要時間はおよそ50分程度です。

市内では、徒歩やタクシーのほか、YouBike(シェアサイクル)も利用可能。気軽に街歩きしながら、新竹のレトロな町並みや個性豊かなショップをめぐるのにぴったりです。
歴史ある家屋で、ゆるやかなティータイムを
新竹駅から歩いて15分ほど。ショッピングエリアの裏手にある静かな路地を進むと、木造の古民家が現れます。ここは、日本統治時代に医師として暮らしていた李克承博士の旧宅で、市定古蹟にも指定されている歴史ある建物。2013年に丁寧にリノベーションされ、カフェ「a-moom」として生まれ変わりました。



引き戸や畳、庭の緑が残る店内には、時間がゆっくりと流れるような穏やかさが漂います。丁寧に淹れたドリンクに、自家製の生食パンや素朴なスイーツ。そんな一品一品が、この場所の特別感を演出しています。平日には地元の人がふらりと訪れる、心落ち着くオアシスのような場所です。








ごつごつ、なのにかわいい“豆腐岩”へ
次に訪れたのは、新竹中心部から少し離れた自然の中。竹北市・頭前渓エリアに位置する「豆腐岩」は、自然が作り出した不思議な岩場です。まるで豆腐を積み上げたような形がユニークで、どこか愛嬌のある風景です。




岩の上を歩いてみたり、写真を撮ったり。光が差し込むと幻想的な雰囲気に包まれ、森の空気も心地よく、ちょっとした非日常を味わえます。
豆腐岩へのおすすめアクセス
新竹駅から豆腐岩へは、車で約15〜20分です。タクシーやレンタカーの利用が便利です。
公共交通をご利用の場合は、新竹駅から「十八尖山」方面行きのバスで約20分、「十八尖山」または「登山口」で下車後、徒歩10〜15分で到着します。バスの本数が少ないため、時刻表の確認をおすすめします。


もう少し新竹を歩いてみる
時間に余裕があれば、街のなかをのんびり歩いてみるのもいかがでしょうか。古い街並みにアートやカフェが点在する「新瓦屋客家文化保存區」、地元に親しまれるパワースポット「新竹城隍廟」、古着屋や雑貨店が並ぶレトロな「北門老街」など、どこも思わず足を運びたくなる場所ばかりです。
そして、新竹を訪れたら、ローカルグルメもぜひ楽しんでほしい。
モチモチの「肉圓(バーワン)」や、やさしい味わいの「貢丸湯(ゴンワンタン)」など、素朴な料理が旅気分を盛り上げてくれます。夜市や市場を歩きながら、気になるお店を食べ比べるワクワク感も、この旅ならではの楽しさです。



「台北近郊」こそ、旅の新定番スポット
台北から少し足を伸ばすだけで出会えるのは、観光地とはまた違った表情豊かな風景が広がる、地元に寄り添うようなエリア。そんな台湾の素顔に触れられる場所こそ、旅慣れたリピーターにこそ訪れてほしい旅先です。
次の台湾旅では、少しだけ日常を離れて、自分のペースで過ごす「近郊ワンデートリップ」へ。きっと、新しいお気に入りに出会えるはずです。
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