ワイン愛好家が集う!
フランスの銘醸地ブルゴーニュ最大のお祭「栄光の3日間」

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夏が終わり食欲の秋が到来しました。秋の味覚とペアリングしたワインを嗜むのも、この季節にぴったりな楽しみ方の一つではないでしょうか。そしてこの時期にワイン大国フランスで開催されるのが、「栄光の3日間」と呼ばれるワインの祭典です。銘醸地ブルゴーニュでワイン尽くしの3日間を過ごせるこのお祭りは、ワイン好きにとってはまるで夢のような世界。今回は「栄光の3日間」について徹底解説します!

栄光の3日間とは?

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フランス語で “Les Trois Glorieuses de Beaune”、日本語では「栄光の3日間」と呼ばれる、ブルゴーニュ地方最大のワイン祭りです。
毎年11月の第3週末にボーヌで開催されます。
小さなボーヌの町に世界中のワイン愛好家やワイン商が集まり、大いに盛り上がる一大イベントとなっています。
期間中は人々が民族衣装を着てパレードを行ったり、ブルゴーニュの郷土料理を販売する屋台が並んだりするほか、年代ものや特級のワイン、その年に収穫された新酒の試飲会が開かれるなど、ワイン好きなら初心者もプロフェッショナルも関係なく楽しむことができる特別な3日間なのです。

2023年の開催日

2023年はなんと163回目の開催となります。
11月17日(金)、18日(土)、19日(日)の3日間に渡って開催予定です。

「栄光の3日間」3つのイベント

ブルゴーニュ利き酒騎士団の叙任式

ブルゴーニュ利き酒騎士団の叙任式は3日間の1日目に行われます。
この叙任式が執り行われるのは、ブルゴーニュ利き酒騎士団の本部が置かれているクロ・ド・ヴージョ城。城を囲むように特級畑クロ・ド・ヴージョが広がり、品質の高いブドウを生み出しています。ヴージョ村全体のブドウ栽培面積の約75%を占めるのがこの特級畑だというから驚きです。

ブルゴーニュ利き酒騎士団は、ジョルジュ・フェヴレとカミーユ・ロディエという2人の人物により1934年に設立されたワイン・ソサエティです。この時ブルゴーニュのワイン貯蔵庫には、世界恐慌の影響で売れ残ったワインがたくさん保管されていました。そんな状況を打破しようと、友人たちを招きワインを味わう会合を開くことにしたのです。それ以来、ブルゴーニュワインの価値を世に伝え、品質を向上させていく活動を行なっているのがこの団体です。シュバリエと呼ばれる団員たちには、年に2回の重要な仕事があります。それはブルゴーニュワインの認定。250名以上の審査員を招集し、ブラインドテイスティングを行います。認定されたワインに与えられるは「タストヴィナージュ」という特別な称号。「騎士団お墨付き」の証しとして、エチケットには騎士団の紋章が付与されます。
このような活動を行うブルゴーニュ利き酒騎士団の会合の中でも、この叙任式は1年で最も重要な会合です。1934年発足以降、毎年新たなシュバリエが叙任され、式の後の晩餐会では郷土音楽をバックミュージックにブルゴーニュワインと郷土料理に酔いしれます。

シュバリエになるためには既存メンバー2人からの推薦と会合への出席経験が必要で、ブルゴーニュワインへの関心が非常に重要です。現在、所属するメンバーは世界中に15,000人ほどいるのですが、日本人も200人ほど活躍しているそうです。

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オスピス・ド・ボーヌ ワインオークション

栄光の3日間での一番の山場は2日目に行われるチャリティーワインオークション。ここでの売り上げは慈善団体に寄付されます。会場となるのは「オスピス・ド・ボーヌ」。ブルゴーニュの約1000ドメーヌ、約3000ボトルをお目当てに世界中のワイン商やワイン愛好家たちが集まります。

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オスピス・ド・ボーヌの歴史の始まりは15世紀に遡ります。1443年、当時ブルゴーニュ公国の財務長官であったニコラ・ローランが全財産を投じて貧しい人々や老人のために施療院を設立しました。以降、コート・ド・ボーヌ地区の地主からワイン畑が寄進され、そこで作ったワインの収益で治療を行なっていたと言われています。1859年にワインをオークション形式で販売するようになり、これが現在のワインオークションの原型となったのです。オークションではフランスの俳優や政治家など著名な人物も見受けられ、世界中の富豪たちの熱気で溢れます。
オークションは招待性のため一般客は入ることはできませんが、会場外の大スクリーンで中の様子をライブ視聴し、一緒に楽しむことが可能です。また、普段は博物館として一般公開もされているので、別の機会に訪れてみると歴史を感じることもできるのではないでしょうか。

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ムルソー村の収穫祭

最終日のフィナーレは、南ボーヌに位置するムルソー村で開催される大昼餐会。
ムルソー村とは、ブルゴーニュ最高の白ワインを産出する村の一つ。ミネラルを多く含む石灰岩土壌や陽のよく当たる斜面など、シャルドネ栽培に適した畑環境により、緻密な酸やミネラル感が生み出されます。そこにこの地の伝統的な木樽熟成をほどこすことで、ナッツやバター、蜂蜜のような芳醇な香りとまろやかさが加わります。これこそがムルソーが高く評価される所以なのです。
この昼餐会、もともとはムルソー村の生産者たちによる収穫後の慰労会だったのだそう。フランス革命で一度は忘れ去られた存在になっていたのですが、1923年に収穫祭として復活したのです。オスピス・ド・ボーヌに合わせて生産者たちがワインの輸入業者や顧客を招待するようになり、現在の形になっていったそうです。

現在の昼餐会の舞台は「シャトー・ド・ムルソー」。
14世紀から16世紀に建造されたワインカーヴはブルゴーニュで最も美しいカーブと称されており、また広大な敷地や建築物の美しさも見逃せないシャトーです。ここにムルソー村の生産者たちとその招待客の総勢800人ほどが集まり、料理と生産者たちのワインが振る舞われます。名だたる生産者たちが惜しげもなく自らボトルを手にとり次々とワインを振る舞う姿は、ワイン愛好家にとってはきっと夢のような世界。ワインの価格からは想像できませんが、意外にもアットホームな会なのだそうです。

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ブルゴーニュワインに酔いしれる特別な3日間を

フランスで最も名高いワイン産地ブルゴーニュ。現地を訪れてみればきっと、ワインが好きな人ならだれでも、素晴らしいブルゴーニュワインとの出会いに心が高鳴るはず。
1年で最も華やかに賑わうこの季節、「栄光の3日間」にぜひブルゴーニュへ足を運んでみてはいかがでしょうか?

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エクセンス編集部
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