2

優美で風格のある空間が広がる
現存する日本最古の木造湯宿建築「積善館」

古くから「四万(よんまん)の病に効く」と広く知られている群馬県の四万(しま)温泉。交通が発達していない時代にも、江戸から多くの人が来訪したといわれています。さまざまな宿が点在する中、現存する日本最古の木造湯宿建築「積善館」は、他とは違った趣があります。温泉で体の疲れを取って、昔ながらの宿に泊まってリラックスしてみませんか。

多くの文人墨客が訪れた「積善館」とは

慶雲橋から見た積善館
写真提供:積善館

江戸時代の創業から300年以上の歴史を紡ぐ積善館。古くから多くの人が四万温泉へ湯治に訪れ、その湯で体を癒してきました。四万温泉の起源については2つの説があります。1つ目は、桓武天皇の御代に征夷大将軍として蝦夷征伐に来た坂上田村麻呂が、この地で入浴したことがはじまりという説です。2つ目は、源頼光の家臣・日向守碓氷貞光が四万の地に訪れ夜に読経をしていた際、童子からの神託を受けた後、湧き出る温泉を見つけたというものです。これを機に、四万温泉の最奥部、日向見(ひなたみ)温泉にお堂が建てられ、そこに薬師如来の像をお祀りしたと伝わっています。

元禄の湯
写真提供:積善館

時代ごとに大切に手を加えて守る日本最古の木造湯宿建築の「本館」

本館客室イメージ
写真提供:積善館

積善館は、日本最古の湯宿建築「本館」、国の登録有形文化財「山荘」、奥の高台にそびえ立つ「佳松亭」と、3つの建物に分かれていて、各部屋ごとに違いを楽しめます。
「本館」は、日本最古の木造湯宿建築と伝えられる、歴史のある建物です。群馬県の指定重要文化財にも登録されています。元禄4年に建てられてから、その時代に合わせて増築・改築が繰り返され、現在に至ります。「本館」は旅館ではなく、湯治のお宿。「現代の湯治場」です。布団の上げ下ろしなどはセルフサービスで、最低限のサービスが基本になっており、お食事は湯治宿で毎日食するにふさわしい素朴で滋味豊かな献立が用意されています。長期での滞在はもちろんのこと、1泊からでも気軽に温泉で心とカラダを調える湯治体験が味わえます。

特別な時間が流れる、歴史と浪漫の「山荘」

組子障子
写真提供:積善館

「山荘」は昭和11年に建てられた旅館棟です。名工が時間をかけ一部屋一部屋異なるデザインを施した職人の技美しい組子障子や欄間が室内を彩ります。その造形の美しさと緻密な仕事から、国の登録有形文化財や群馬県近代遺産に登録されています。昭和の栄華を語り継ぐ「山荘」では、その時代、時代を生き抜いた偉人たちがこの地で想いをはせ、自然と共存した佇まいに癒され、休暇を楽しんだそうです。移ろいゆく日本の四季に溶け込むこの場所では、どこか懐かしさを感じる、心落ち着く滞在ができることでしょう。

歴史・伝統・現代が織りなす温泉旅館「佳松亭」

佳松亭の客室
写真提供:積善館

高台に佇む「佳松亭」は、深い松林と竹林に囲まれ、「本館」や「山荘」とはまた違った自然を眺めることができます。積善館が持つ300年以上の湯治湯の歴史、ぬくもりや落ち着きはそのままに、快適に過ごすことのできる新しいデザインの空間になっています。「佳松亭」の客室の中には、和紙畳みながらもベッドを取り入れた和洋室のお部屋もあり、伝統と現代が融合する新しいデザインへの挑戦をしています。静寂に包まれた優雅な空間で旅館ならではの何もしない贅沢な時間を過ごしてみませんか。

歴史を五感で感じて、心と体を癒そう

古くから、癒しを求める人びとが訪れた四万温泉。積善館は、日本最古の湯宿建築「本館」や国の登録有形文化財「山荘」、伝統と現代の融合した「佳松亭」があり、歴史を感じることできる宿泊施設です。特別な日に大切な人と訪れて、ゆったりとした時間を贅沢に楽しんでみるのはいかがでしょうか。落ち着いた空間で身も心も癒されてみませんか。

四万温泉 積善館(しまおんせん せきぜんかん)
0279-64-2101
※お買い求め・お出掛けの際には、必ず最新情報を各施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、各施設にお問い合わせください。

2