【世界遺産】法隆寺地域の仏教建造物
その魅力とおすすめ宿5選

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法隆寺の中門と五重塔

奈良県生駒郡斑鳩町にある世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」について、皆さんはどれくらい知っていますか?この記事では、世界遺産に登録された仏教建造物について、そして周辺のおすすめ宿を厳選して5つ、ご紹介します。

法隆寺地域の仏教建造物とは

1993年、日本で初めて登録された世界遺産のひとつです。法隆寺地域の仏教建造物(文化遺産)のほかには、姫路城(文化遺産)、屋久島(自然遺産)、白神山地(自然遺産)がこの年に登録されました。
法隆寺地域の仏教建造物の構成資産は、法隆寺に属する国宝19棟を含む47棟と、法起寺(ほっきじ)に属する国宝1棟を含む48棟。そのなかでも法隆寺の金堂、五重塔、中門、回廊、法起寺の三重塔など8世紀以前に建立された11棟は、現存する世界最古の木造建造物です。
また、仏教美術品も多数所蔵していて、150点の国宝、約3000点もの重要文化財を有しています。

法隆寺の主な見所

法隆寺は、飛鳥時代の推古天皇15年(607年)に聖徳太子が建立したといわれています。1400余年前の風情が色褪せることなく残る、貴重な寺院です。

中門

法隆寺の中門

国宝「西院伽藍(さいいんがらん)」。その正門にあたるのが中門です。
まず注目すべきは門の左右に鎮座する金剛力士像。国内に現存する最古の仁王像です。右側の阿形(あぎょう)と左側の吽形(うんぎょう)の鋭い眼差しに、気が引き締まります。
この中門には5つの柱が存在し、四間二戸で入口が2つになっているのも特徴的。日本の寺院では三間一戸、五間三戸などで構成されていることが一般的なので、非常に珍しい造りなんですよ。

回廊

法隆寺の回廊

西院伽藍の中央に並ぶ五重塔と金堂を囲むようにめぐらされた回廊。北側にある大講堂(国宝)、東側の鐘楼(国宝)、西側の経蔵(国宝)に繋がっています。
バランスを考慮し、東側が西側より一間多く作られているのが隠れたポイント。
回廊で一番見てほしいのは円柱です。上にいくほど細くなっていく「エンタシス」と呼ばれる形状になっています。これは、ギリシャのパルテノン神殿の柱と同じ形状なんです。ぜひ、その技術と知恵の結集をご自身の目で確かめてみてください。

金堂

法隆寺の金堂

西院伽藍の本堂にあたります。中には飛鳥彫刻を代表する国宝「釈迦三尊像」が安置されています。この釈迦像は、病に倒れた聖徳太子の延寿を願って作られたもので、太子等身の像なのだそうです。しかし、完成前に太子は亡くなってしまったと言われています。

五重塔

法隆寺の五重塔

西院伽藍中央に建つ、日本に現存する最古の五重塔。
制震技術に優れた「心柱」を内部に持ち、1300年の間に一度も倒壊した記録がありません。この技術はスカイツリーにも採用されており、現代においても先人の確かな建築技術の高さを感じることができるものになっています。
また、五重塔の上には無数の鎌がかけられているのですが、これは「雷避け」ではないかという一説があります。五重塔はかつて雷により焼失してしまい再建されたという説が濃厚で、雷による焼失を未然に防ぐためではないかと考えられているそうです。

法起寺の主な見所

十一面観音菩薩立像

法起寺の十一面観音菩薩立像
photo by a.k327

かつては講堂の御本尊でしたが、現在は「収蔵庫」に収められています。10世紀後半頃に作られたこの菩薩像は、今でも当時の姿のまま金色に美しく輝いていますが、千年余りの時を経て、剥がれた金箔の隙間から木目をうかがうことができます。長い歴史を見守ってきた証ですね。

三重塔

法起寺の三重塔

現存する最古かつ最大規模を誇る三重塔。創建は706年で高さは24メートルです。周りのコスモス畑が見頃を迎える10月中旬から11月上旬に訪れるのがおすすめです。ぜひピンクの絨毯と仏閣のコントラストを楽しんでみてください。

法隆寺、法起寺周辺のおすすめの宿5選

奈良ホテル

世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」周辺のおすすめホテル「奈良ホテル」
photo by kiyo_8888

明治42年(1909年)に誕生した、築100年を超える木造建築のクラシックホテル。奈良公園の高台に位置します。
創業時の面影を残す本館は都会の喧騒を忘れさせてくれるノスタルジックな空間になっています。客室は全62室で、奈良公園側に面したパークサイドと中庭サイドから選ぶことができます。
1984年に建築様式「吉野建て」を採用して誕生した新館は、全室中庭サイドビュー。客室はモダンで機能的な造りになっています。クラシックホテルの落ち着きと重厚さを感じるデザインで、雅な時間を過ごせそう。
夕食は、メインダイニングルーム「三笠」で。伝統にアレンジを加えた、ここでしか味わえないフレンチを堪能してみて。

奈良ホテル
0570-0117-22
チェックイン: 15:00 / チェックアウト: 11:00(通常)
※ご予約の際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

ふふ奈良

全室スイートルームで、全ての部屋に異なる家具やファブリックが設えられています。また、全室に天然温泉の露天風呂が完備していて、奈良公園の豊かな緑を感じながらお湯を楽しむことができます。どこにいてもラグジュアリーな時間と安らぎを存分に感じさせてくれます。奈良の歴史に触れられるアクティビティも充実していて、まさに癒しと活力のオアシス。お食事は地の食材や季節の食材を使い、奈良ならではを表現する日本料理で舌鼓を。

ふふ奈良
0570011722
チェックイン時間: 15:00 / チェックアウト時間: 11:00(通常)
※ご予約の際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

門前宿 和空法隆寺

法隆寺まで徒歩30秒の好立地に建つ、日本唯一のハイクラス門前旅館。奈良の茶「大和茶」の茶葉を使用した「茶の湯」や、遠赤外線の力でストレスを和らげ身体のバランスを整える「ブラックシリカの湯」など、癒しの湯は高い評判を得ています。また宿泊者限定で催行される「語り部と巡る 法隆寺再発見ツアー」は、大人の学び直しの一面もあり、老若男女問わず楽しめます。このツアーが目的で泊まりに来る人も多いそうですよ。お食事は、名店神田川が監修する「大和懐石」を。厳選された食材で四季を彩った圧巻の料理です。

門前宿 和空法隆寺
0745-70-1155
チェックイン: 15:00 / チェックアウト: 11:00(通常)
※ご予約の際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

旅亭 十三家

信貴山を背に佇む宿。自分の家のようにくつろいで過ごせるお宿です。客室の内装には吉野杉・吉野檜をふんだんに使用していて、安らぎの空間が広がります。2022年11月に大浴場が温泉にリニューアル。柔らかなお湯は肌触りがよいと好評です。料理長自慢の創作懐石料理は、海・山・里の旬の食材を惜しげなく使った逸品。日本酒とのマリアージュを楽しむなど、食を通しての癒しが魅力です。※近隣20分圏内の送迎サービスあり(予約時に要連絡)

旅亭 十三屋
0745-32-2231
チェックイン: 16:00 / チェックアウト: 10:00(通常)
※ご予約の際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

四季亭

奈良公園の鳥居横に構え、創業100年を超える老舗旅館。古都奈良の情景に深く馴染んだ外観は、旅行者を優しく受け入れる存在感があります。洗練された館内はため息が出るほど美しく、最初に通される茶室ではウェルカムドリンクのお抹茶を堪能できます。さりげない所作やおもてなしに隙が無いのはもちろん、食事も一級品。「大和路料理」の数えきれないほど豊富な食材を使った料理は絶品です。四季を味わい、四季を浴びる。静かな時の中で日本の文化にゆっくりと浸りたい方におすすめです。

四季亭
0742-22-5531
チェックイン: 15:00 / チェックアウト: 11:00(通常)
※ご予約の際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

日本最古の文化遺産を巡る旅へ

いかがでしたか。歴史は先人から脈々と引き継がれ、後世に語り継がれていきます。実際に国宝や文化財を目の当たりにすると、その時代の人たちの「託された思い」を感じ取れるような気がしてなりません。この秋は、日本で最初に登録された世界遺産のひとつ「法隆寺地域の仏教建造物」に触れる旅へと出かけてみませんか。

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エクセンス編集部
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