ケアンズに行ったらぜひ訪れたい2つの世界遺産
グレートバリアリーフと熱帯雨林

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機内から見えるグレートバリアリーフ
日本~ケアンズ間のフライトではグレートバリアリーフを見るチャンスがある。右下の島はグレートバリアリーフ最北端のリゾート、リザード島

日本から直行便が飛ぶケアンズでは、2つの世界遺産を訪れることができます。ひとつは宇宙からもその様子を見ることができるほど広大な珊瑚礁が連なる「グレートバリアリーフ」。もうひとつは世界最古の熱帯雨林が広がる「クイーンズランド州の湿潤熱帯地域」です。いずれもツアーを利用してケアンズから日帰りで訪れることが可能で、家族連れでも楽しむことができます。この記事では、どんな見どころがあり、どういった楽しみ方ができるのかご紹介します。

グレートバリアリーフとは

上空から見た珊瑚礁の美しい姿
珊瑚礁の姿は自然の芸術ともいえるほど美しい

オーストラリア大陸の北東部を占めるクイーンズランド州。その海岸沿いに広がる珊瑚礁がグレートバリアリーフ(Great Barrier Reef)です。長さは約2300キロメートル。3000の珊瑚礁と600の島々からなり、1600種類以上の魚や600種類の珊瑚が生息しています。1981年、カカドゥ国立公園やウィランドラ湖群地域とともに、オーストラリアでいち早く世界遺産に登録されました。

グレートバリアリーフを楽しむツアー

ケアンズの離島、グリーン等
アクセスしやすくアクティビティも豊富なグリーン島

ケアンズでは、沖合の島々を訪れるクルーズや、海上に作られたポンツーンと呼ばれる施設を訪れるツアーが多く催行されています。ただ、参加人数は制限されているので、いわゆるオーバーツーリズムのような混雑とは無縁です。ケアンズから手軽に行くことができる人気の島といえばグリーン島です。アクティビティメニューが多彩で、高級リゾートホテルもあります。島に滞在すれば、日中の賑わいとはまったく異なる静かな島の夜と朝を体験することができますよ。

ケアンズの人気アクティビティ、ポンツーン
ポンツーンにはさまざまな設備が揃っており、昼食も提供される(グレートアドベンチャー)
ケアンズの人気アクティビティ、半潜水艦
半潜水艦は予約不要で乗船できる

ポンツーンは、ケアンズから2時間程度のクルーズでアクセスできる、沖合のアウターリーフと呼ばれる珊瑚礁の淵に設置されています。水の透明度が高く魚影も濃いので、ダイビングを楽しむならアウターリーフを訪れるツアーに参加しましょう。乾期前半の5~8月は風が強く船の揺れが大きい可能性もあります。船酔いの心配がある方は酔い止め薬を準備していくことをおすすめします。

ケアンズの海で出会ったウミガメ
半潜水艦の乗船中にウミガメと出合うことができた

泳ぎは苦手…という方もご心配なく!グレートバリアリーフには様々なアクティビティが用意されています。グラスボトムボート(グリーン島)や半潜水艦(ポンツーン)で海中を観察することができますし、酸素が供給されるヘルメット(頭部をすっぽりと覆うマスク)を付けて顔も濡れずに海中散歩を楽しむことも可能です。

グレートアドベンチャー・クルーズ
グリーン島やアウターリーフを訪れるクルーズを催行。アクティビティも豊富で日本人スタッフも同行する。

オーストラリアの熱帯雨林エリアとは

ケアンズの2大世界遺産のひとつ、熱帯雨林
ケアンズ近郊にも世界遺産の熱帯雨林が広がっている

クイーンズランド州の熱帯雨林地域は、東海岸に沿っておよそ9000平方キロメートルに及ぶ範囲に広がっています。オーストラリア大陸は約2億年前に大陸移動が生じ、孤立した大陸として現在まで貴重な自然を保っています。この地域の熱帯雨林は、アマゾンより8000万年以上古いと考えられており、国立公園に指定されている複数のエリアが、世界最古の熱帯雨林として1988年に世界遺産に登録されました。

熱帯雨林で見られる動物や植物、自然は?

ケアンズで出会った鳥、ヒクイドリ
レインフォレステーションで出合った野生のヒクイドリ。フルーツを丸飲みする直前の様子

多種多様な生物が生息していますが、このエリア特有の貴重な種類の動物もいます。例えばヒクイドリ(英語名カソワリィ / Cassowary)。オーストラリアでもこの地域だけに生息する鳥です。彼らは餌とする果実を種ごと食べるので種子が糞とともに排出されます。あちこちに落ちた種子によって熱帯雨林の木々が広い範囲で育ち、太古の昔から森が保たれているというわけです。

無数のイチジクの根がカーテン状に垂れた、巨大なイチジクの大木
アサートン高原の見どころのひとつカーテン・フィグ・ツリー。熱帯雨林の木々は成長が早く背が高い
ケアンズシティとキュランダを結ぶロープウェイ「スカイレール」
スカイレールには視界が広いゴンドラが使われ、熱帯雨林の森の空中散歩を楽しめる

熱帯雨林の植物は太陽光を受け取ることができるよう進化してきました。少しでも多くの太陽光を浴びるために、背の高さがほぼ揃っており、林冠(英語ではキャノピー / Canopy)と呼ばれる葉が繁っている層が作られています。そんな熱帯雨林を間近で鑑賞できるのが、木々のすぐ上を進むスカイレール。眼下に広がる大自然を十分に体感してみてください。

キュランダ内にある熱帯雨林のテーマパーク「レインフォレステーション」
キュランダに近いレインフォレステーションでは水陸両用車に乗りながら熱帯雨林の説明を聞くことができる

ツアーのなかには日本語ガイドが案内してくれるものもあります。熱帯雨林に生息するユニークな動植物と出合える場所に連れていってくれる代表的な人気ツアーは「どきどき動物探検ツアー」です。

グラニットゴージ自然公園で野生のロックワラビーに餌付け体験
グラネット渓谷の野生のワラビーは人に慣れていて、手から直接餌を食べてくれる

アサートン高原のカーテン・フィグ・ツリーや野生のワラビーに餌付けできるグラネット渓谷、カモノハシとの遭遇率が高い川辺などを訪れます。ケアンズへ行ったら体験したいアクティビティのひとつと言えるのではないでしょうか。

熱帯雨林の見どころをレンタカーでまわることももちろん可能ですが、ユニークな生態系やそれぞれの木々がどんな特徴をもっているかなどは、ツアーガイドの話を聞くに限ります。ケアンズではツアーを活用して、ガイドさんの説明も楽しんでください。

どきどき動物探検ツアー
日本語ガイドが案内する自然探検ツアー。アサートン高原を訪問し熱帯雨林の植物や動物たちを観察する。半日ツアーやキュランダを訪問する日本語ガイドツアーも催行している。
スカイレールとキュランダ・シーニックレイルウェイ
世界遺産の森が広がるすぐ近くの村キュランダを訪問するのにおすすめの交通手段。キュランダ観光列車はクラシックな列車で、片道約2時間でケアンズ市内とキュランダを結ぶ。スカイレールは世界遺産の熱帯雨林を眼下に乗車できるロープウェイで、途中駅で熱帯雨林の散策もできる。
レインフォレステーション自然公園(Rainforestation Nature Park)
キュランダ村の近くにある動物園と水陸両用車アーミーダック乗車体験が人気の施設で、先住民族の文化を紹介するショーも行なわれている。

ケアンズ旅行はヴァージン・オーストラリア航空で

ヴァージン・オーストラリア航空の機影

昨年(2023年)6月に日本就航したヴァージン・オーストラリア航空。東京(羽田)ーケアンズ線の直行便が毎日運航しています。飛行時間は7時間30分~45分ほど。機材は最新鋭のボーイング737-8型機で、座席クラスは、ビジネス、エコノミーX、エコノミーの3つの設定。エコノミーXは、通常のエコノミーに比べ足元に余裕のあるシートで、長い飛行時間も快適に過ごせます。

ヴァージン・オーストラリア航空
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ケアンズ&グレートバリアリーフの行きたい場所を見つけるにはケアンズ観光局のオフィシャルサイトやインスタグラムをフォローすると便利です!

オフィシャルサイト:https://tropicalnorthqueensland.org/jp/
インスタグラム:https://www.instagram.com/cairnsjp/

ケアンズ観光局

Global Journey

🇦🇺Global Journey CAIRNS x Virgin Australia 関連記事はこちらから
スカイレール:
globaljourney.worldcompass.co.jp/cairns-virginaustralia/activities/177/
キュランダ・シーニックレイルウェイ:
globaljourney.worldcompass.co.jp/cairns-virginaustralia/activities/180/

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小山田浩明(おやまだ ひろあき)
EXSENSES公式ライター

フリーランスのフォトグラファー。会社員時代は、海外旅行ガイドブック編集部で52カ国を担当。特に北欧、スイス、オーストラリアの取材経験が豊富。

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