夏こそ絶景に出合えるベストシーズン!
火山と氷の島、アイスランドの楽しみ方

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南部のヨークルスアゥルロゥンでは、氷河から流れだした氷塊が浮かぶ絶景に出合える

大西洋に浮かぶ島国アイスランドは、日本同様に火山活動が活発で温泉も楽しむことができる国です。日本からのツアーでは冬に設定されることが多いアイスランドですが、ベストシーズンはやはり夏です。夏ならではの観光のポイントをご紹介します。

アイスランドってどんな国?

プレートの真上に位置する島国

シンクヴェトリル国立公園では、地球の割れ目「ギャウ」の間を歩くことができる

アイスランドは通常は海底にあるプレートが地上に現れている世界でもまれな場所です。隆起するプレートの真上に位置しているため、国土は少しずつ拡大しており、地震や火山活動も活発です。国土面積は北海道よりも少し広い(約1.23倍)程度で、滝や氷河、渓谷など、厳しい自然環境と火山活動が作り出した景色は、ダイナミックかつユニークで、世界中から観光客が訪れています。

国中で温泉入浴ができ、露天風呂体験も!

北部にある広大な露天風呂「ミーヴァトン・ネイチャーバス」。夜遅くまで営業している

火山活動が活発ですので、国の至るところに温泉があり、各家庭にも温泉水が供給されています。そのため、レイキャヴィーク市内でもホテルにバスタブがあれば、温泉入浴を楽しむことができます。公衆浴場も水着着用で入浴する温水プールスタイルの施設があちこちにありますので、地方でも温泉浴が可能です。

絶景があちこちにあり、映画のロケ地としても人気に

バットマン・ビギンズとインターステラーのロケに使われた、南部にあるスヴィーナフェルスヨークトル氷河

荒涼とした景色が広がっているため、映画のロケ地としても注目され、ハリウッド作品にもよく登場しています。メジャー作品だけでも『バットマン・ビギンズ』『インターステラー』『LIFE!』『スターウォーズ/フォースの覚醒』『007 ダイ・アナザー・デイ』『プロメテウス』『父親たちの星条旗』『ゲーム・オブ・スローンズ』と、日本でもヒットした作品が名を連ねます。

映画プロメテウスのロケ場所「デティフォス滝」はヨーロッパ最大級の流量を誇る

夏のアイスランドの魅力とは?

過ごしやすい気候で、緑の多い景色を楽しめる

一面の花畑の景色に出合うチャンスもある

アイスランドは冷涼な気候の土地ですが、夏は半袖で過ごすことができるくらい気温が上がる日もありますし、なんといっても花々や苔がビビッドな景色を見せてくれます。荒涼とした景色が続くなか、緑あふれる景色との出合いは格別です。

動物ウォッチングにも最適な季節

パフィンは外敵に襲われにくい崖に巣を作るので、クルーズツアーでも観察できる

夏は動物ウォッチングにも適したシーズンです。顔の模様が道化師のようと言われる海鳥パフィン(ニシツノメドリ)が陸上で子育てを行うのは夏の時期です。冬は海上で過ごすので、その姿を見るのは難しくなります。ツアーとしては、ホエールウォッチング・クルーズや乗馬ツアーがポピュラーです。首都レイキャヴィーク発のホエールウォッチング・ツアーもあり、夏の時期は多くのクジラと遭遇できます。

アイスランド北部もホエールウォッチングが盛ん。この日は2頭のザトウクジラがボートの間をしばらく泳いでくれた

乗馬もアイスランド各地で体験できます。アイスランドの馬はアイスランディックホースと呼ばれる純血種です。小柄でがっしりした体格で人懐こく、初心者でも安心して乗馬を楽しむことができます。「トルト」と呼ばれる、上下移動が小さい乗り手の負担が小さいステップを踏むことができるのも、アイスランディックホースの大きな特徴です。

シンクヴェトリル国立公園で出合った乗馬ツアーの人々

日照時間が長く、白夜を体験できる

マジックアワーと呼ばれる美しい夕景も長い時間楽しめる。写真は23:55

アイスランドのほとんどは北極圏のすぐ南に位置しています。夏は白夜の季節で、真夜中でも読書できるほどの明るさです。夕焼けのピークは日付が変わる頃に訪れますが、長い時間に渡り美しく焼けた空を楽しむことができます。宿泊施設によっては、カーテンの遮光性が低く、部屋が暗くならないこともあります。明るいと眠れない方はアイマスクを持っていきましょう。

おすすめの訪問ポイントはここ!

アイスランドに来たら見逃せないゴールデンサークル

迫力があり姿も美しいグトルフォス滝。展望台からもすぐ間近でも見ることができる

世界遺産に登録されたシンクヴェトリル国立公園があり、「黄金の滝」という意味のグトルフォス滝、豪快に吹き上げる間欠泉など、アイスランドといえばここ!という見どころが揃っています。ツアーも数多く催行されています。じっくり楽しむなら、人数が少ないミニバスを使うツアーに乗ることをおすすめします。大型バスのツアーに比べて訪問できる場所が多く、ガイドさんとの会話のチャンスもあります。

何分かに一度のペースで熱湯を吹き上げる、ストロックルと呼ばれる間欠泉

滝の風景と黒砂ビーチ、氷河観光が楽しめる南部エリア

滝の裏側に入ることができるセーリャランスフォスの滝

滝や氷河の観光に適したエリアです。スコゥガフォス滝やセーリャランスフォス滝など、落差60mに及ぶ滝や、南の中継地点の町ヴィーク近くのブラックサンド・ビーチを訪問するツアーが数多く催行されています。

いつも荒波が押し寄せるブラックサンド・ビーチ

アイスランドでも氷河の後退は進んでいますが、南部エリアにはメインロードからすぐにアクセスできる氷河が複数あります。現地発着のほか、レイキャヴィークからの送迎付きのツアーもあり、初心者から経験者まで楽しめます。

氷河ハイキングは気温上昇が続く今、貴重なアクティビティになりつつある

実はあたたかい、ほっとできる国です

アイスランドは料理のレベルも高い。グリルしたロブスター(アカザエビ)はぜひ試したいメニュー

近年の観光客の増加で、観光業に携わるスタッフには外国人も多くなりましたが、ぜひ地元の人とおしゃべりしてみてください。穴場の温泉プールやカフェ、近所のお気に入りスポットなどを教えてもらえるかもしれません。治安のよさも世界トップクラスで、常識的に行動していれば、身の危険を感じるようなことはありません。アイスランドの自然のなかに身を置き、温泉でリラックスしてみてはいかがでしょうか。

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小山田浩明(おやまだ ひろあき)
EXSENSES公式ライター

フリーランスのフォトグラファー。会社員時代は、海外旅行ガイドブック編集部で52カ国を担当。特に北欧、スイス、オーストラリアの取材経験が豊富。

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