日本建築美を愉しむ温泉宿「本館古勢起屋」
銀山温泉に誕生

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⼤正ロマンの街並みで知られる銀⼭温泉に2022年7⽉1⽇、「本館古勢起屋」がオープンしました。「本館古勢起屋」は今からおよそ100年前の⼤正・昭和初期、⽇本の建築様式に⼤きな影響を与えたアール デコ様式で建てられた歴史的建造物を、名⼯の⼿によって現代に蘇らせた時代宿です。
この記事では、建物の歴史、宿の客室、食事、温泉などをご紹介します。宿から飛び出して季節折々の銀山温泉をまるごと楽しむ、現代の「銀ぶら」をぜひ、現地で体感してみてください。

本館古勢起屋の歴史

アール デコを和の感性で再構築した「ジャパン デコ」

19世紀末から20世紀初頭にかけヨーロッパで盛んになった芸術運動アール ヌーボーに代わり、1920〜30年代にフランスで発祥し、アメリカで栄えたアール デコは、それまでの華美な装飾を省いた商業デザインの先駆けともいえる様式でした。シンメトリーで端正なアール デコのデザインは、⽇本の建築にも⼤きな影響を与え、⼤正・昭和の戦前期には⽇本の職⼈達の⼿によって、この様式を和の感性で再構築したジャパン デコ、いわゆる “洋⾵の和館建築” が盛んに造られました。「本館古勢起屋」が建てられたのもその頃です。建物の特徴から、時代によって建て増しが⾏われ、1・2階は⼤正期、3階は昭和初期に造られたものだと推定されています。

当時の佇まいをできるだけそのままに再現

かつて銀⼭温泉の多くの建物は⾃分の所有する裏⼭から伐り出した⽊材によって建築や修復がされていました。そのため、⻑年に渡って建て増しされた建物は違う時代の様式が同居する独特の景観となりました。これにならい「本館古勢起屋」の改修では出来る限り古材を再利⽤し、⽇本の伝統⼯法である「⽊組み」の技を⽤いるなど当時そのままの佇まいを再現。やむを得ず新材を⼀部使⽤した部分についても、当地の建物の⾵格である時が育てる味わいを尊重し、着彩等を⾏わず⾊の違いをあえてそのまま残しています。

本館古勢起屋のお部屋

山側大正モダン客室(トイレ付・禁煙室)

季節折々の彩りに包まれる山側のお部屋。ステンドグラスやアンティークなベッドボードなど、大正ロマン風のシックなインテリアに旅心そそられるひとときを過ごしてみませんか。

川側大正モダン客室(トイレ付・禁煙室)

銀山川を見下ろす温泉街に面したお部屋は、フローリングにセミダブルベッド2台が設置されたモダンな和洋室。昔ながらの歪みガラスの格子窓は、夏場には縁側欄干として解放感あふれる寛ぎを楽しむことができます。

川側和室(禁煙)

古勢起屋本館の建築に関わった歴代の職人の、技とこだわりをできるだけそのままに残した歴史ロマンあふれる純和室。当時の匠の自由闊達な遊び心や、日本建築の様式美が香る時代宿の寛ぎをお届けいたします。

本館古勢起屋のお食事

銀⼭温泉のひとときをゆったりと過ごせるよう、古勢起屋本館では、滞在中の飲⾷はあらかじめ宿泊料⾦に含まれたオールインクルーシブを採⽤。館内のアルコールを含むドリンクは、ロビーラウンジに設置したドリンクバーでいつでも気軽に楽しめます。⼣⾷等の飲食は、温泉街にある系列飲⾷店の「野川亭」・「ゆけむり食堂 しろがね」で用意されます。

食事処「野川亭」

本館古勢起屋ご宿泊のお客様専用のお食事処「野川亭」では、地元山形で採れたその季節の旬の素材を、ワインにも合う洋皿を織り交ぜたコース料理で提供します。

名物の山形黒毛和牛のローストをはじめ、地元食材による素朴な郷土料理、こだわり逸品など、前菜からデザートまで地の物語を味わう旬の滋味を堪能できます。

ゆけむり食堂「しろがね」

その名のとおり、ゆけむり食堂「しろがね」では、ヘルシーな “温泉せいろ蒸し” から香ばしさがたまらない “炭火鉄板焼き” まで、湯気もご馳走のできたて “けむり料理” を用意。

メニューには山形の地元素材をたっぷり盛り込んだ定食から、丼ものまで気軽な味わいを取り揃えます。夜11時までの営業なので、早めの夕食を召し上がった後の夜の一杯や夜食に利用するのもいいですね。メニューはテイクアウトも可能です!
インクルーシブスタイルということで、古勢起屋本館に宿泊の方は、翌日チェックアウト後もお昼の12時まではご自由に利用できるのも嬉しいポイント。

本館古勢起屋の温泉

書をモチーフにした「黒」のお風呂 – 硯風呂

書家でもあった先代の書室跡に造られたお風呂は、由来にちなみ湯船に高級感あふれる硯石(すずりいし)を使用。深い「黒」を基調にした格調高い和の佇まいです。同じ黒で統一した壁には先代の作品を配し、アートな雰囲気を演出。中庭の景色を望む落ち着いた佇まいの中、この地に流れた歴史の面影を、温泉のぬくもりとともに楽しんでみてください。

銀山の歴史を再現した「白」のお風呂 – 大正風呂

かつて銀山温泉の多くの宿では、所有する源泉が温泉街の中心部を流れる銀山川の川底から湧出していたことから、湯船を源泉にできるだけ近い階段を降りた場所に設けていました。これにちなみ、湯船をあえて昔の造りと同じ様式で再現。当時の源泉は石灰質で真っ白な源泉だったことから、白いタイル張りのお風呂になっています。懐かしい優しさを感じるユニークなお風呂です。

本館古勢起屋の館内

土間と囲炉裏のあるレトロモダンラウンジ

お客様をお迎えするモダンラウンジには土間と囲炉裏がレイアウトされています。栗の大きな一枚板のテーブルが目を引く囲炉裏奥には、温泉池のある中庭の景色も。滞在中、自由に利用できるセルフスタイルのフリードリンクをいただきながら、心休める寛ぎの銀山時間を過ごしませんか。

本館古勢起屋(ほんかんこせきや)
0237-28-2322(代表)
ご予約:https://reserve.489ban.net/client/kosekikan/0/plan

※お出掛けの際には、必ず最新情報を施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。

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エクセンス編集部
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