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伊勢・おかげ横丁を歩く夏旅|神宮参拝からランチ・お土産まで完全ガイド

Writer: エクセンス編集部
伊勢・おかげ横丁を歩く夏旅|神宮参拝からランチ・お土産まで完全ガイド

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おかげ横丁の賑わう参道

都会の喧騒を忘れ、心身を整える初夏の伊勢旅 。その中心となる「おかげ横丁」の名は、江戸時代に流行となった「おかげ参り」に由来します 。 当時は、周囲の温かなもてなしや支えがあってこそ、伊勢への旅が叶いました 。自分の力だけでなく、周囲の慈しみや神仏のご加護によって生かされている―そんな感謝の心を表す「お陰様(おかげさま)」という言葉が、この街のルーツなのです。
神域の森で深呼吸し、風鈴の音やよしずの影に涼を感じる 。五感を開いて「お陰様」の心に触れることで、日常でこわばった心も自然とほどけていくはずです 。そんな自分を取り戻すための、特別なリセット旅へ出かけてみませんか 。

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神域の森で深呼吸。心身を浄化するマインドフルな時間

緑に囲まれた五十鈴川の清流

夏至の太陽と「禊(みそぎ)」から始まる伊勢の旅

伊勢の初夏を語る上で欠かせないのが、6月21日頃に迎える「夏至」です。実は古くから、伊勢神宮へ参拝する前に、二見浦(ふたみがうら)の海で心身を清める「禊」の風習がありました。

夫婦岩と朝焼けの海

一年で最も太陽の力が強まる夏至の前後には、二見興玉神社の「夫婦岩」の間から、神々しい朝日が差し昇ります。もしこの時期に訪れることができたなら、海風に吹かれながらその奇跡のような朝日を全身に浴びてみてください。自分の中に溜まっていたネガティブなものが、すーっと浄化されていくのを感じるはずです。

庭園のような神域で、日常の「お陰様」に気づく

鳥居を見上げた境内の空

心を清めたら、いよいよ神宮へ。最も空気が澄み渡る「早朝参拝」がおすすめです。
そびえ立つ樹齢数百年の杉木立の影と、葉の隙間からこぼれる初夏の力強い日差し。白く輝く玉砂利をサクッ、サクッと踏みしめる音が、心地よいリズムとなって響きます。目に映る瑞々しい緑と、鼻をくすぐる木々の香りをいっぱいに吸い込めば、こわばっていた心と体が自然と解きほぐされていくでしょう。

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江戸の風情に染まる。おかげ横丁、夏の風景ダイアリー

神宮での参拝を終えたら、いよいよ今回のメインステージへ。江戸期の伊勢路の街並みを移築・再現した「おかげ横丁」は、歩くだけでタイムスリップしたかのような気分に浸れます。季節ごとに衣替えをする、美しい風景の数々を覗いてみましょう。

5月の伊勢:風の市と初夏の風鈴

爽やかな初夏は、神宮の「風日祈祭」に合わせて開かれる『風の市』へ。黒塗りの木造建築が並ぶ重厚な街並みに、色鮮やかな吹き流しや、くるくると回る風車がよく映えます。軒先に吊るされた伊勢の風鈴が、初夏の風をはらんで「チリン」と鳴るたび、涼やかな音色が古い街並みに響き渡ります。目と耳で「風」を感じる、粋な涼の取り方です。

神社境内に揺れるガラス風鈴

6月:梅雨のおかげ横丁と夏越の祓

雨の日こそ、おかげ横丁の風景が最も艶っぽくなる瞬間です。雨に濡れて黒々と光る石畳、瓦屋根から滴る雨だれ、そして古い木造建築を背景に青々と咲き誇る紫陽花や、路傍でひっそりと花を開くつゆ草。お気に入りの番傘をさして歩けば、まるで映画のワンシーンに迷い込んだかのよう。

軒先に吊るされたおかげ横丁の提灯とてるてる坊主

6月30日には、五十鈴川のほとりや全国の神社で『夏越の祓(なごしのはらえ)』が行われます。横丁に登場する「茅の輪(ちのわ)」をくぐり、青々とした茅の香りに包まれながら、半年間の疲れをさっぱりと洗い流しましょう。

7月〜8月:盛夏のよしずとあわびグルメ

よしず天井の静かな参道小路

夏本番が近づくと、店先には強い日差しを和らげる「よしず」が立てかけられます。よしずの隙間から落ちる柔らかな光の影と、どこからか聞こえてくる鈴虫の音色。クーラーに頼り切らない、日本の古き良き「避暑の風景」がそこにはあります。そして風景を満喫した後は、「医食同源」の考え方に基づく食の癒やしを。旬を味わい、その土地のものをいただく。そんな食のあり方が、心と体をやさしく整えてくれることを、昔の人は自然と知っていたのかもしれません。

伊勢志摩の夏といえば、海女さんが素潜りで獲る最高級食材「あわび」や、旨味の詰まったタコなどの海の幸。磯の香りと共にコリコリとした歯ごたえを生で楽しむのもよし、網の上で踊り焼きにして奥深い旨みを引き出すのもよし。その土地のエネルギーをいただく、旅の贅沢なハイライトです。

初夏から盛夏にかけて、月ごとに少しずつ衣替えをしていくおかげ横丁。訪れる時期によって出会える風景や体験は変わります。お出かけ前にはぜひ、公式サイトで季節の催事や最新のスケジュールを覗いてみてください。
▶︎ おかげ横丁「季節の催事」情報はこちら

伊勢リセット旅 おさんぽルート&スポット紹介

二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ) — 夏至の禊スポット

古来より神宮参拝の前に心身を清める「禊(みそぎ)」の地。夏至の前後には夫婦岩の間から昇る朝日を拝むことができます。

▼おすすめポイント
海風を深呼吸しながら波音を聞くだけでも、日常のモヤモヤが浄化されていく最高のデトックススポットです。

伊勢神宮(内宮)— 早朝参拝のすすめ

天照大御神をお祀りする、日本人の心のふるさと。五十鈴川の御手洗場で手を清め、神々しい緑に包まれた参道を歩きます。

▼おすすめポイント
狙い目は朝5時〜7時の「早朝参拝」。人が少なく、朝露に濡れた木々の香りが最も濃く感じられる至福の時間です。

三重県伊勢市宇治館町1

参拝時間: 5:00〜19:00(5月〜8月)

おかげ横丁 — 江戸情緒の門前町

内宮の門前町の中ほどにあり、江戸から明治期の伊勢路の建築物を移築・再現した町。季節ごとの催事や、伊勢の郷土の味が楽しめます。

▼おすすめポイント
今回ご紹介した「夏越の祓」や「風の市」など、訪れる月によって風景が変わります。歩き疲れたら、五十鈴川沿いのカフェスペースで涼むのも大人の楽しみ方。

三重県伊勢市宇治中之切町52

9:30~17:30 ※季節により異なる

すし久 — てこね寿しの名店

五十鈴川沿いに建つ「すし久」は、明治から昭和初期には勅使の宿も務めた由緒ある元料理旅館。明治2年の宇治橋のけやき材が使われたという吹き抜けの梁や、昔ながらのかまどなど、歴史が息づく空間でゆったりと食事が楽しめます。

▼おすすめポイント
伊勢志摩の漁師めしを起源とする郷土料理。地元・御絲(みいと)産コシヒカリの酢飯に、自家製の甘辛い醤油だれに漬け込んだ肉厚の鰹(かつお)がたっぷりと乗っています。

三重県伊勢市宇治中之切町20(おかげ横丁内)

11:00~17:00 ※季節により異なる

横丁境内にある招き猫の像

夏至の太陽の力強さ、古い街並みに吹く風の心地よさ、雨に濡れた石畳の匂い、そして体を内側から整えてくれる旬の味覚。初夏から盛夏にかけての伊勢神宮と、おかげ横丁を巡るさんぽ旅は、忙しい現代人が自分自身を取り戻すための、大切なお守りになってくれるはずです。
伊勢の美しい景色の中でフル充電された心と、「お陰様」というささやかな手土産を持っていれば、いつもの毎日がほんの少し、特別で愛おしいものに変わるかもしれません。今年の夏は、心を空っぽにして、伊勢の風景に染まりに行きませんか。

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