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「日本列島鉄道の旅」、「日本全国 絶景列車の旅」など多くの日本の鉄道に関する著作を持つ鉄道写真家の櫻井寛氏おすすめの春に乗ってみたい鉄道を紹介。今回は、群馬県と栃木県を走る「わたらせ渓谷鐵道」で行く神戸(ごうど)駅。富山県の「JR城端線」で行く砺波(となみ)駅。そして青森県の「津軽鉄道」で行く芦野公園(あしのこうえん)駅などを紹介します。
桜と花桃を楽しむ わたらせ渓谷鐵道と神戸駅
桜は日本を代表する花である。それゆえ沖縄から北海道まで桜名所は数多ある。
けれども、こと走る列車から花見をするとなると難しい。例えば、新幹線は速くて快適だが、速すぎて目にも止まらない。そこで私のお薦めは、ゆっくり走るトロッコ列車。群馬県の桐生駅を起点に栃木県の間藤駅まで渡良瀬渓谷沿いに走る「わたらせ渓谷鐵道」は、「トロッコわたらせ渓谷号」と「トロッコわっしー号」を運行中。桜の見所では徐行してくれるし、窓のないトロッコ車両なので写真撮影にも最適なのだ。途中下車するなら桜と花桃の名所の神戸駅。ホームに隣接するレストラン「清流」で駅弁「やまと豚弁当」を購入すると、もれなく手拭いのおまけ付き。そこで帰路は水沼駅の温泉センター「せせらぎの湯」で花見風呂。ああ、いい湯だなあ!
わたらせ渓谷鐵道
桐生駅~間藤駅(全長44.1km)
わたらせ渓谷鐵道公式サイト:https://www.watetsu.com/
わたらせ渓谷鐵道 神戸(ごうど)駅:https://www.watetsu.com/station/station_wk12.php
わたらせ渓谷鐵道 水沼駅温泉センター「せせらぎの湯」:http://www.mizunuma-sb.com
チューリップを楽しむ城端線と砺波駅
城端線が走る富山県砺波市は、全国でも屈指のチューリップの産地。例年、4月中〜下頃ともなれば、一斉に開花し、赤、ピンク、黄色、オレンジ色など、カラフルな花を咲かせる。ところが、「花の命は短くて…」の言葉の通り、畑のチューリップほど短命なものはない。なぜなら公園などの観賞用とは異なり、畑で栽培されるチューリップはあくまでも出荷用であり、商品となる球根を太らせるために花は開花から4~5日で摘み取られてしまうのだ。つまり、これらの写真も、その4〜5日の間に撮影したのである。開花時期は年によって異なるものの、概ね4月20日前後と予想される。なお、4月22日〜5月5日まで、砺波市にて「となみチューリップフェア」が開催される。会場には国内最多の300品種300万本のチューリップが待っている。
JR城端線
高岡駅~城端駅(全長29.9km)
城端線・氷見線ガイド(城端・氷見線活性化推進協議会):https://johana-himisen.com/
桜を楽しむ 津軽鉄道と芦野公園駅
青森県を代表するローカル線が「津軽鉄道」である。津軽は文豪、太宰治の生まれ故郷であり、津軽鉄道沿線の金木町には太宰の生家「斜陽館」が現存する。太宰の小説「津軽」にも登場するのが芦野公園駅である。金木町の町長が上野駅で芦野公園駅までの切符を求め、「そんな駅はない」と、言われて憤然とする話しや、久留米絣の若い娘と改札掛の美少年とのやりとりなどが、生き生きと描写されている。その芦野公園駅は、津軽鉄道きっての桜の名所でもある。開花時期は例年4月下旬なので、関東地方などの桜を見そびれた人にはお薦めだ。津軽鉄道といえば、ダルマストーブが設置された「ストーブ列車」が有名だが、それは冬の風物詩で、春の主役は津軽21形ディーゼルカーである。愛称は「走れメロス号」。太宰ファンにはたまらない列車だ。
津軽鉄道
津軽五所川原駅~津軽中里駅(全長20.7km)
津軽鉄道公式サイト :https://tsutetsu.com/
芦野公園(五所川原市公式観光サイト):https://www.city.goshogawara.lg.jp/tourism/view/ashinokouen.html
芦野公園(青森県観光情報サイト):https://aomori-tourism.com/spot/detail_474.html
春を感じる鉄道の旅をしてみませんか?
桜、桃花、チューリップなど春の鉄道旅には「花」が欠かせません。寒い冬が終わり、暖かくなる春の訪れを感じる鉄道旅をしてみませんか?
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