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知る人ぞ知る大西洋の島
フランス、オレロン島

フランス西部、大西洋に浮かぶオレロン島をご存知でしょうか。美しい海、サーフィン、そしてオイスターを中心とする新鮮なシーフードをお目当てに、夏のちょっとしたバカンス先としてフランス人の人気を集めます。今回は、まだまだ海外旅行客の姿が少ない、知る人ぞ知るフランスの穴場、オレロン島についてご紹介します。

大陸から車でアクセスできる

オレロンの小路。

大西洋に浮かぶオレロン島は、パリ南西のナント市とボルドー地方の間に位置しています。島の南北の距離はおよそ30km、領土を除くフランス国内では、地中海のコルシカ島に次ぎ2番目に大きい島です。島といっても、陸とは全長3kmほどの橋でつながっているため、車でそのままアクセスすることができます。

島内は勾配が少なくサイクリングにもぴったり。海の風を感じながら、自転車で島を探索する観光客の姿もよく見られます。

サーフィンに海水浴、オレロン島で楽しむ夏

サーフィンや海水浴スポットとして知られるオレロン島は、6~8月ごろハイシーズンを迎えます。夏、日中は強い太陽の光がじりじりと降り注ぎますが、日没後は海風に肌寒さを感じる日もあります。サングラスや帽子のほか、何か羽織るものも忘れずに用意しましょう。

夏のバカンス島として知られるオレロン島では、ハイシーズンのみ営業するお店も多く、夏以外の季節はあまり観光に適しません。

島の北端に立つオレロンのシンボル、シャシロン灯台

島の北端に立つ白黒のシャシロン灯台は、1836年に建てられて以来、オレロン島のシンボル的存在となっています。灯台内部は一般に開放されており、200段を超えるらせん階段を登り頂上まで行くことができます。地上500mから眺める広大な大西洋はまさに絶景そのもの。灯台の公式ウェブサイトからは、灯台頂上からのライブ映像が配信されており、静かに揺れる波を画面越しに眺めることができます。

公式サイト:https://chassiron.jimdo.com/webcam-et-m%C3%A9t%C3%A9o/

サーフィンのメッカ、ヴェール・ボワ・ビーチ

ヴェール・ボワ・ビーチから見た海。

オレロン島西海岸にあるヴェール・ボワ・ビーチは、サーフィンのメッカとして知られています。サーファーだけでなく、夏には多くの海水浴客でにぎわい、夏季限定のカフェやジェラートショップが並んだり、サーフィンのレッスンが開講されるなど活気を見せます。ハイシーズンの間は周辺駐車場や路上が混み、駐車スポットを見つけるのにひと苦労することも。車で向かう場合は注意が必要です。

島の中心地、サン・ドニ・ドレロンで朝市へ

島の北に位置する町、サン・ドニ・ドレロンは、インフォメーションセンターやレストランなどが連なるオレロン島の中心地です。雑貨店などお店を巡るのも楽しいですが、ところ狭しとヨットが並ぶサン・ドニ港を眺めながらゆっくり過ごすだけでも、島ならではののんびりとした時間を楽しむことができるでしょう。

島の新鮮な食材が並ぶこの町の朝市は、オレロン島へ行ったら必ず訪れたいスポットです。オレロン名物のオイスターをはじめ、活きのいい海の幸や彩り豊かな野菜や果物が並びます。

かつての牢獄、海に浮かぶボワイヤール要塞

オレロン島の東沖にぽつんと浮かぶのは、19世紀ナポレオン時代に建設が始まったボワイヤール要塞です。建設当初の目的は「イギリス艦隊からフランスを守ること」でしたが、その後牢獄として使われた歴史も持ちます。

現在はテレビ番組や映画の撮影地などとしても知られており、オレロン島のサン・ドニ港や、フランス本土のラ・ロシェルという町から、ボワイヤール要塞へ向かう観光船に乗ることができます。残念ながら要塞に降り立つことはできませんが、船から要塞の外観を眺めるだけでも、その存在感に圧倒されます。

新鮮でおいしい!オレロン島のオイスター

オレロン島へ行ったら必ず食したいのは、なんといっても新鮮な海の幸。特にオイスターやムール貝、エビやカニなどは、海のうまみがたっぷり凝縮されているだけでなく、フランス本土に比べると安価に食すことができます。島にはオイスターレストランが数多く存在するため、地元の人におすすめのお店を聞いてみるのが確実です。

フランスらしいバカンスを楽しむ

今回は、知る人ぞ知るフランスの穴場、大西洋に浮かぶオレロン島をご紹介しました。島の南部には大型スーパーもあるため、朝市やスーパーで買った新鮮な食材を使い、自炊をしながらキャンプ場や民宿などに滞在するのも楽しいでしょう。小さな島だからこそ、ビーチに寝そべり、ただゆったりと過ごす。そんなふうにフランスらしいバカンスの時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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Mariko Dedap
EXSENSES公式ライター

フランス在住ライター。文化、語学、教育、食、旅、アートなどについて執筆の他、英語執筆や日英翻訳も行う。