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次の休みは、ただの観光じゃなくて、少し知らない世界に触れて、自分をアップデートしたい。そんな方に、候補に入れてほしい街があります。それが、カタールの首都・ドーハです。治安の良さと、宝石のように輝く夜景、そして極上のホテルステイ。エキゾチックなスーク(市場)での雑貨探しや、砂漠の夕焼けに癒やされる時間は、頑張る自分への最高のご褒美になるはず。安心と刺激が共存する、理想の旅先カタール・ドーハをご紹介します。
カタールってどんな国?知っておきたい“小さな大国”の基本知識
カタールはペルシャ湾に突き出た半島の国。面積は秋田県よりやや小さくコンパクト。国土の大部分が砂漠です。人口(約300万人)の約9割は外国人労働者や駐在員などで構成されています。つまり生粋のカタール人は少数派。多国籍社会が日常というユニークな国なんです。
公用語はアラビア語ですが、ほとんどの場所で英語が通じます。宗教はイスラム教が中心。日本との時差は6時間(日本が進んでいる)で、ドーハまでは東京から直行便で約12時間。ヨーロッパやアフリカへの乗り継ぎハブとして急成長している都市です。
賢く歩くドーハの流儀。ベストシーズン・移動のコツ・服装

冬(11〜2月頃)は20℃前後と過ごしやすく、屋外カフェや散歩が心地よいベストシーズンになります。一方で、夏の昼間は40度を超えることもあり、長時間の徒歩移動は現実的ではありません。
街の生活は基本的にモール中心、そして車社会。数百メートルの距離でもタクシーや配車アプリを使うことが多く、日中に「ぶらぶら街歩き」はあまりしません。その代わり、巨大モールの中でショッピング、カフェ、映画、食事…と一日を完結できてしまうのがドーハ流。
服装は、旅行者はそこまで厳格ではなく、半袖Tシャツにロングスカートやパンツなら問題ありません。ノースリーブやショートパンツも観光客エリアでは見かけますが、モスクなど宗教施設では肌を隠すスカーフや羽織りを持っておくと安心。冷房が強いので、軽いカーディガンは必携です。
乾燥と紫外線も強敵なので、日焼け止め、リップクリーム、保湿ミストなど、いつも以上のスキンケア対策を。
ひとり旅も安心?世界トップクラスの治安と守るべきマナー

車社会のカタールで、夜の大通りを歩く人の姿はまばらです。そんななか、飲食店が多く並ぶムシェレブ・ダウンタウン・ドーハの一角は、仕事終わりと思われる人々や、家族連れなどで賑わいます。多国籍社会だからか、アジア人だからといってじろじろと見られることもないですし、危険を感じることも全くありません。
カタールは中東の中でも、比較的治安が良い国とされています。イスラム文化の影響で、飲酒や犯罪に対する罰則が厳しく、街中の警備や監視も手厚いからです。
ただし「安全=何をしてもいい」ではありません。意識しておきたいのは、イスラム圏ならではのルールとマナー。
- 肌の露出は控えめに(肩と膝が隠れる服装が安心)
- モスクや政府施設の写真撮影はNG
- 人を撮るときは一声かける
- 公共の場での大声やスキンシップは控える
- ラマダン期間中の日中は、屋外での飲食を避ける
一人旅も十分可能ですが、夜遅くの人通りの少ない場所は避け、移動はタクシーやUberなどの配車アプリを使うのが無難。常識的な行動を心がければ、「思っていたよりずっと安心して歩ける国」という印象になるはずです。
観光スポットは“異世界スイッチ”。ドーハで行くべき5つの名所
ドーハは「観光都市」というより、暮らしと仕事の街。その中でも“異世界スイッチ”を押してくれる場所へと足を運んでみるのがコツです。
カタール最大の市場「スーク・ワキーフ」

まず訪れたいのが、スーク・ワキーフ。迷路のような路地には、香辛料やナッツ、香水、カタールの伝統服、インテリア雑貨がぎっしり。夕方から夜にかけて一気に人が増え、レストランのテラス席で食事をする家族、シーシャを楽しむグループで賑わいます。迷宮のように入り組んだ石畳の路地を散歩するだけでも、旅心をくすぐられます。
モダン建築が美しい「イスラム美術館(MIA)」

要塞のようなシルエットのイスラム美術館(MIA)。ここでは多くの観光客が思い思いに写真撮影を楽しんでいます。対岸に見えるのは、ウォーターフロントの遊歩道・コーニッシュ。ギラギラと光る高層ビル群との対比が面白いスポットです。
アートと潮風を感じる「カタラ・カルチュラル・ヴィレッジ」

文化とアートが好きなら、カタラ・カルチュラル・ヴィレッジへ。円形劇場やギャラリー、おしゃれなカフェが点在し、海沿いではゆったりした時間が流れます。
中東の富を視覚で浴びる、人工島「ザ・パール」

ドーハ沖につくられた人工島「ザ・パール」。このエリアは、ヨーロッパの港町のような雰囲気をもっています。高級ブランドやカフェが並び、「カタールの富」がビジュアルで感じられる場所です。
砂のジェットコースター!「デザートサファリ」

時間に余裕があれば、ぜひ参加したいのがデザートサファリツアー。砂漠に4WDで乗り入れ、アップダウンの砂丘を駆け抜ける「砂のジェットコースター」は、思わず声が出るスリル。夕暮れの砂漠に座り込んで、じわじわと色が変わる空を眺める体験は、都会の喧噪から一気に切り離してくれます。
真珠の海からガス大国へ。街に奥行きを感じる歴史のストーリー

湾岸諸国の中でも、カタールの歴史は「海」と強く結びついています。昔、この国を支えていたのは“真珠”。ダイバーたちが素潜りで天然真珠を採り、それを世界に輸出することで栄えてきました。
ところが、養殖真珠の登場とともに、カタールの真珠産業は急速に衰退します。そこから国の運命を変えたのが、海底に眠る天然ガスと石油でした。巨大なガス田の発見と開発によって、カタールは世界有数の天然ガス輸出国に。エネルギー資源の富が、急速な都市開発、教育・医療の無償化、インフラ整備へとつながっていきます。
イスラム美術館(MIA)や国立博物館を訪れると、真珠漁の時代からガスで豊かになった現代までのストーリーが、美しい展示とともに語られています。近代的なドーハの街並みを眺めながら「ここが真珠の海だった頃」を想像してみると、景色の奥行きがぐっと増して感じられます。
多国籍なドーハは食の宝庫
多国籍社会のカタールでは、「これぞカタール料理」というものを探すより、いろいろな国の料理を楽しむほうが正解かもしれません。とはいえ、ローカルフードも要チェック。

代表的なのが、マチュブース(マチブース)。スパイスで炊いたライスの上に、チキンやラム、シーフードが乗った一皿で、どこかビリヤニにも似た満足感があります。スークのレストランで頼めば、1皿でお腹いっぱい。

レバノン料理やトルコ料理のレストランも豊富で、フムス(ひよこ豆のペースト)、タブーリ(パセリとクスクスのサラダ)、ケバブなどは、野菜もたっぷり取れて女子旅向き。インド、パキスタン、フィリピンなど、移民コミュニティが多い国の料理も本場の味に近く、地元の人で賑わうローカル食堂に入ると、メニューを眺めているだけで楽しくなります。

イスラム圏なので、街中でアルコールを出す店は限られており、基本的にはホテルのレストランやバーに集約されています。その代わり、モクテル(ノンアルコールカクテル)が充実していて、フルーツやミントを使った一杯は、暑さで火照った体をやさしくクールダウンしてくれます。
女性ひとりでも入りやすいのは、モール内のカフェやファミリーレストラン。スークのローカル食堂は、入口から中の様子をちらっと覗いて、女性客や家族連れがいればまず安心して入れます。
物価は「東京+α」?メリハリをつけて楽しむドーハの物価事情

ドーハの物価感覚は、「東京より少し高い」くらいが目安。高級ホテルのバーでカクテルを飲めば、日本以上の価格に驚くかもしれませんが、ローカル食堂のプレートランチは1,000円以下でしっかり食べられます。
体感としては…
- カフェのラテ:600〜800円前後
- モール内のカジュアルレストランで一食:1,500〜3,000円
- 地元系食堂の定食:700〜1,200円
- タクシー初乗り:約200〜300円程度から
「超ラグジュアリー」か「ローカルに混ざるか」の振れ幅が大きく、使い方次第で出費はかなり変わります。旅のどこで“ご褒美”を使うかをはっきり決めておくと、メリハリのある滞在になります。
支払いはクレジットカードが主流で、モールやホテルではほぼ問題なし。スークや小さなカフェ用に、現地通貨リアルを少しだけ(5千円〜1万円分)両替しておくと安心です。
1泊からでも心に響く。次の休暇は“寄り道ドーハ”で自分をアップデート



ドーハは、単体で目的地にしても、ヨーロッパ旅の前後に1〜2泊「寄り道」するのにも向いています。たとえば、1泊2日なら…
初日:夕方着 → スーク・ワキーフでディナー&夜散歩
2日目:午前にイスラム美術館 → コーニッシュ散歩 → 夕方の便で次の都市へ
3〜4日取れるなら、これにデザートサファリとパール地区、カタラ散策を組み合わせれば、「街+砂漠+海」のコンパクトなドーハ体験が完成します。
カタールは、ラグジュアリーなホテルステイや、治安の良さを重視したい人、いつもの旅先に少し飽きてきた人には、特におすすめ。一方で、「路地裏を歩き回りたい」「ナイトライフで遊びたい」というタイプには、やや物足りなさを感じるかもしれません。
深夜の静かな熱気、砂漠の夕焼け、多国籍な人々が行き交うモール。次の休暇で、そんな“砂漠の海辺シティ”に、少しだけ自分を連れ出してみるのはいかがでしょうか。ドーハはきっと、「中東」という言葉に、これまでとは少し違う色を足してくれるはずです。
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