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「鍋焼き」と言えば、うどんがポピュラーではないでしょうか。しかし高知県の須崎市では、土鍋で作る鍋焼きラーメンがB級グルメとして人気があり、50年以上前から地元で愛され続けてきました。本記事では、須崎の鍋焼きラーメンの歴史とこだわりの食べ方、そして鍋焼きラーメンが食べられるおすすめのお店をご紹介していきます。
須崎市の鍋焼きラーメン
須崎の鍋焼きラーメンは、戦後まもなく「谷口食堂」から始まりました。谷口食堂では、昼夜問わずいつも満席で人気がありました。しかし、ご主人がお亡くなりになった、昭和55年(1980年)に谷口食堂は閉店しました。
谷口食堂が、鍋焼きラーメンを始めたきっかけは、配達をするときにラーメンが冷めないよう、保温をするために始めたと言われています。ラーメンをどんぶりで配達すると、冷めてしまう場合があります。
そこで谷口食堂の店主は、少しでも温かいラーメンを提供できるよう、当時はホーローを使い配達をしていました。谷口食堂はお客様のために、温かく美味しいラーメンを食べてもらいたい。そんな「おもてなしの心」から、鍋焼きラーメンは生まれました。
鍋焼きラーメンの7つの定義
須崎市で定められた「鍋焼きラーメンプロジェクトX」では、下記の7つの定義を満たしているものに対して、鍋焼きラーメンと認められます。
①スープは、親鳥の鶏がら醤油ベースであること。
②麺は、細麺のストレートで少し硬めに提供されること。
③具は、親鳥の肉・ねぎ・生卵・ちくわ(すまき)などであること。
④器は、土鍋(ホーロー・鉄鍋)であること。
⑤スープが、沸騰した状態で提供されること。
⑥タクワン(古漬けで酸味のあるものがベスト)が提供されること。
⑦全てに「おもてなしの心」を込めること。
参考:プロジェクトX|須崎市
ちなみに「すまき」とは、土佐湾で釣り上げた新鮮な魚を、すり身にして蒸したかまぼこの一種です。高知では、岡村蒲鉾で製造されている「すまき」は、老若男女問わず昔から愛されている食材のひとつです。
鍋焼きラーメンのこだわりの食べ方
沸騰した状態で提供される、鍋焼きラーメン。保温性の高い土鍋なので、しばらくは火にかけているかのようにグツグツと沸騰しています。そのため、寒い時期でも長時間アツアツのラーメンを楽しめます。
鍋焼きラーメンのスープはあっさり醤油味ですが、親鳥の鶏がらベースの旨みが凝縮されており、箸休めで添えられているタクアンも、酸味が効いていて良いアクセントとなっています。
こだわりのポイントは卵!
鍋焼きラーメンの、こだわりの食べ方のポイントは卵にあります。どのように卵を食べるのかで、味が大きく変わります。そして、おすすめの食べ方を3つを見ていきましょう。
こだわりの卵の食べ方その1は、最後に卵を食べる方法です。卵を割らないように、土鍋の底へ移動させ、麺が食べ終わったら半熟になった卵を楽しむ食べ方。
こだわりの卵の食べ方その2は、卵をくずして食べる方法です。土鍋の蓋をあけ、グツグツ沸騰している状態で卵を崩し、麺や具材とからめて食べる方法です
こだわりの卵の食べ方その3は、猫舌な方のためにすき焼き風で楽しむ方法です。鍋焼きラーメンを注文するとき、小皿を付けてもらえるよう伝えます。そして、鍋焼きラーメンが来たら、卵が熱で固まる前に取りだしましょう。そして、すき焼きのように生卵へ麺を付けて食します。
おいしい鍋焼きラーメンが食べられるお店
1|橋本食堂
須崎の鍋焼きラーメンを代表する「橋本食堂」は、昭和50年に創業した老舗。また、食べ焼きラーメンの専門店なだけあり、メニューは鍋焼きラーメン(並・大・特大)とごはん、そしてビールといういさぎよさ!王道の鍋焼きラーメンを楽しみたい方は、橋本食堂をおすすめします。
2|まゆみの店
「まゆみの店」は、伝説の谷口食堂の鍋焼きラーメンの味を追求したお店です。鍋焼きラーメン7つの定義をしっかりと守った、鶏ガラスープと硬めの細麺といった王道スタイルです。
3|すさき駅前食堂
須崎駅から徒歩30秒でアクセスが抜群の良い、レトロな外観が特徴的な「すさき駅前食堂」。実はこちらのお店「駅前通りを元気に!須崎の鍋焼きラーメンを全国に!」をコンセプトに、NPO法人まちづくり須崎が運営をしています。鍋焼きラーメンはもちろんですが、須崎港で水揚げされた魚で作られた「ちりめん丼」が付いた鍋焼きラーメンセットもおすすめです。
心も身体も温まる「鍋焼きラーメン」
鍋焼きラーメンの歴史や食べ方、そしておいしい食べ焼きラーメンが食べられるお店をご紹介しました。現在は須崎市だけでなく、高知市内でも食べ焼きラーメンを楽しめます。高知県に来た際には、ぜひ須崎の鍋焼きラーメンをご賞味ください。
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