神秘の世界遺産
モン・サン・ミッシェル

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(c)CMN Paris

フランス北西部のノルマンディー地方に位置するモン・サン・ミッシェルは「モン・サン・ミッシェルとその湾」という名称で1979年にユネスコ世界遺産に登録され、他に類を見ないその神秘的な自然景観により、現在では年間約250万人が訪れるフランスを代表する観光地となっています。
では、なぜモン・サン・ミッシェルはこれほどまでに世界中の人々を魅了しているのでしょうか。
今回はその魅力に迫ってみたいと思います。

モン・サン・ミッシェルはどんなところ?

(c) S.Lorkin-Anibas Photography-Dietmar Feichtinger Architectes SBP – CRT Normandie

アクセス

モン・サン・ミッシェルはパリの西約250㎞に位置しています。
パリからのアクセスとして一般的なのはパリのモンパルナス駅からレンヌ(Rennes)までフランス版新幹線のTGVで約2時間、その後バスで約1時間でモン・サン・ミッシェルの対岸に到着します。
ちなみに、パリから直通の長距離バスFlixBUSであれば所要時間は電車に比べて倍くらいかかりますが、値段を抑えることができます。
対岸からモン・サン・ミッシェル島内までは無料のシャトルバス、マランゴットという馬車、徒歩のいずれかで約780mの陸橋を渡ることができます。

美しきモン・サン・ミッシェルとその湾

© Jérémie Eloy Wanaiifilms.com

モン・サン・ミッシェル島内の人口は約50人と言われており、周囲を海に囲まれ、ホテルやレストランなどが立ち並ぶ対岸からは一本の陸橋が唯一のアクセス手段となります。
この場所はヨーロッパで最も満ち潮と引き潮の差が大きい場所の一つでもあり、朝と夕方には潮の満ち引きを見ることができます。
満潮時と干潮時の差は15m以上にもなり、それを利用した発電所も設計されているほどです。
モン・サン・ミッシェル湾は馬が駆けてくる速さで潮が満ちてくるため、中世の時代は多くの巡礼者達が命を落とし、「モン・サン・ミッシェルに行くなら遺書を書け」と言われたこともありました。
そんな自然の驚異ともいえるモン・サン・ミッシェルですが、最も幻想的な姿を見たいなら、年に数日のみの大潮の日に訪れることがおススメです。
満潮時には陸橋さえも海面の下に沈み、360度海に囲まれた姿を見ることができます。

モン・サン・ミッシェルの歴史

モン・サン・ミッシェルの歴史は8世紀までさかのぼります。
708年、対岸の村アヴランシュに住む司教のオーヴェールの夢に大天使ミカエルが出てきて、彼をまつる祠をこの場所に建てるように命じたが、オーヴェールは最初これを悪魔のいたずらとして信じませんでした。するとミカエルは彼の頭蓋骨に指を当て、穴を開けました。
これによりオーヴェールはこのお告げを信じ、すぐに現在の場所に小さな礼拝堂を建立しました。
これがモン・サン・ミッシェルの起源です。
その後度重なる増改築を経て13世紀頃にはほぼ今の姿となりましたが、その歴史は決して順調なものではありませんでした。
14世紀から15世紀にかけてイギリスとの間で勃発した百年戦争の時は、難攻不落の天然の要塞として活躍し、18世紀のフランス革命の時は政治犯や罪人を収容する監獄として使われた歴史もあり、今も修道院の中にはその名残を見ることができます。
19世紀に入り、歴史的価値が見直されると修道院の修復作業が進み、多くの巡礼者のみならず世界中から多くの観光客が押し寄せる一大観光地にまでなりました。
ちなみに、オーヴェール司教の穴が開いた頭蓋骨は聖遺物として黄金の装飾を施し、現在アヴィニョン市内のサン・シェルヴェ・バジリカに安置されており、一般公開をされています。

名物料理はオムレツ!

(C)Groupe Mère Poulard

そんなモン・サン・ミッシェルの名物料理といえばオムレツです。
中世の時代、冬の寒い日に命からがら島にたどり着いた巡礼者達に対して、彼らの体を温める料理を短時間で作るという考えのもと、最も身近な食材であった卵を使い振る舞われたのがオムレツでした。以降名物料理として広く親しまれています。
お召し上がりいただく際は、ノルマンディー産のリンゴのお酒シードルとのマリアージュをお勧めいたします。

モン・サン・ミッシェル・マラソン

毎年5月末に行われるモン・サン・ミッシェル・マラソン。
スタート地点はモン・サン・ミッシェルから西に40㎞程の街カンカルです。この町はカキの養殖で有名な町で、この小さな町に世界30か国以上から5000人が集まります。
マラソンコースは非常にシンプルで、カンカルからひたすら海沿いにモン・サン・ミッシェルを目指します。
ゴールのモン・サン・ミッシェルを見ながら走るという独特な体験もこのマラソンの特徴の一つです。

(C) Yves MAINGUY

また、ランニングは苦手だけど、歩くのが好きという方に勧めのアクティビティが『モン・サン・ミッシェルの干潟歩き』です。
対岸の街アヴランシュから約2時間かけてモン・サン・ミッシェル湾を裸足で渡るという体験ができます。
とはいっても、現在でも勢いよく満ちてくる潮が危険であることに変わりありません。
そのため、しっかりと現地の公認ガイドが同行して、安全を確認した上で実施されています。
中世の巡礼者になった気分で、自らの足でモン・サン・ミッシェルを目指してみませんか。

フランスに訪れるならモン・サン・ミッシェルへ

今回はフランスを代表する観光地モン・サン・ミッシェルについて詳しくご紹介いたしました。巡礼地という起源を持ちながらも歴史の波に翻弄され、その中でも価値を見失うことなく後世に受け継がれてきた遺産、それがモン・サン・ミッシェルです。そこには確かにフランスの文化が刻まれており、今も我々を魅了し続けています。
その魅力はフランスへの旅行が制限されている現在でも全く変わっていません。
次回フランスにお出かけの際には、モン・サン・ミッシェルでゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

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エクセンス編集部
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