歴史、自然、食
そして猫に出会う旅マルタ共和国

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地中海に浮かぶ島国マルタは、ヨーロッパとアフリカ、中東など様々な文化が交差する要所にあり、独自の食文化、伝統工芸、古代から中世までの遺跡などがあります。ベストシーズンは5~9月の夏のシーズンですが、10月以降の時期も温暖な気候で楽しむことができます。また最近では、映画のロケ地としても注目されています。今回の記事では9月21日に独立58周年を迎えるマルタ共和国を紹介いたします。

マルタってどんな国?

イタリアのシチリア島の南に約90km、チュニジアの東に約300kmに位置するマルタは、マルタ島、ゴゾ島、コミノ島の3つの島といくつかの無人島から構成される地中海に囲まれた島国です。面積は316㎢で、東京都23区の約半分の面積です。人口は約51万人(2021年現在)で栃木県宇都宮市とほぼ同じ人口です。地中海のビーチリゾート地としてアメリカおよびヨーロッパ諸国の方が6月~8月にかけて多く訪れます。また1814年~1964年までは、イギリス領であったため、英語の語学留学も盛んです。治安の良さもあり、多くの日本人もマルタで語学留学をしています。

文化の交差点であるマルタ

©︎マルタ観光局

地中海の真ん中に位置するマルタは、さまざまな国や民族に影響されながら独自の文化を作り上げてきました。ゴゾ島やマルタ島には、エジプトのピラミッドよりも古い紀元前5000年~2500年頃までに作られた巨石神殿が点在しており、「タルシーン神殿」、「ハジャーイム神殿」など6つの神殿は、世界遺産にも登録されています。
首都ヴァレッタは、イスラムのオスマントルコ帝国に対するキリスト教徒の牙城としてヨハネ騎士団により16世紀に建設された要塞都市です。ヴァレッタにある聖ヨハネ大聖堂、騎士団長の宮殿などは当時の騎士団が生活をしていた面影を残しています。また聖ヨハネ大聖堂には、バロック絵画に多くの影響を残したイタリア人画家カラヴァッジョの代表作である「洗礼者聖ヨハネの斬首」が展示されています。さらにヴァレッタには、各時代に建設されたバロック建築、マニエリスム建築、新古典主義建築など多様な建築様式も見られ、1980年には、世界文化遺産「ヴァレッタの市街」に登録されました。このようにマルタには古代から中世までの歴史的建造物が多く残っています。

マルタで自然の風景を味わう

©︎マルタ観光局

歴史的建造物だけではなく、自然の風景を味わえるのがマルタです。ビーチリゾート地としての魅力はもちろんありますが、ここでは代表的なマルタの自然風景を2つ取り上げます。
ひとつはコミノ島西側に広がる「ブルーラグーン」です。マルタの代表的なビーチリゾートであるブルーラグーンでは、透き通る海の青さからイタリアのランペドゥーサ島と同じく「空飛ぶ船」を見ることができます。マルタを訪れる日本人の多くは、太陽が真上に来る正午にあわせて「空飛ぶ船」の写真を撮影しに、ブルーラグーンを訪れます。
もうひとつは、マルタ島中部にある「青の洞門」です。長年の風と波の浸食により、断崖にぽっかりと口を開けた洞門は、展望台から眺めることができます。さらにボートに乗って洞窟内部を巡る遊覧ツアーに参加すれば、青の洞門の内部も見ることができ、自然が作り上げた造形美を味わうことができます。

マルタといえば「猫」

犬の種類のひとつである「マルチーズ」はマルタ原産です。しかしながらマルタでは「マルチーズ」よりも、「猫」が有名です。街中を歩くと猫が日向のベンチで昼寝をしていたり、公園の中を散策するなど、マルタの風景に溶け込んでいます。長年に渡り、地元の方々が、猫の餌やりや健康管理をしていることからマルタの猫は人口の2倍いるとも言われています。猫も人間に懐いていますが、自由気ままに暮らしているので、必ずしも会えるわけではありませんが、マルタは「猫の楽園」でもあるのです。

マルタの猫が多くいるポイントとしては、以下5つの場所です。ぜひマルタの猫に出会いに足を運んでみてはいかがでしょうか。

  1. ヴァレッタ:ローワーバラッカガーデン、 アッパーバラッカガーデン
  2. セントジュリアンズ:スピノラ湾
  3. アタード:サンアントンガーデン
  4. スリーシティーズ:ヴィットリオーザとセングレア
  5. ヴィクトリア(ゴゾ島):チダデル(要塞)

独自の文化で進化したマルタの食

©︎マルタ観光局

「マルタで何を食べたらよいのか」と悩むことがあるかもしれません。地中海に囲まれたマルタは、ヨーロッパ、アフリカ、中東エリアなど様々な文化の影響を受けて、独自の食文化があります。その中でマルタの名物料理は、ウサギ料理、フィッシュスープ(アリオッタ)、パスティッツィです。さらに欠かせないのがマルタパンです。マルタではウサギの生産が盛んであり、ウサギ肉のシチューは代表的なウサギ料理のひとつです。

©︎マルタ観光局

また地中海に囲まれたマルタは、シーフード料理も多くあり、タコ、イカ料理はもちろんのこと地元で採れた魚を使った料理が多くあります。その中で伝統的なのが、マルタ版ブイヤベースの「フィッシュスープ(アリオッタ)」です。小魚のぶつ切りをオリーブオイルとガーリックで炒めて、トマト、野菜、ハーブなどと一緒に煮込んだスープで、マルタの漁師飯といった存在です。またマルタ独自のマルタパンは、イースト菌を用いずに小麦粉と水を加えながら、何日も寝かせて自然発酵させることで、もっちりとした食感でマルタの魚料理、肉料理には欠かせません。マルタパンには、「フッティーラ」「ホブス」などの種類があります。フッティーラは2020年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。このフッティーラを使ったマルタ版サンドイッチの「フッティーラサンド」はマルタの国民食で、街中の至るところで味わうことができます。パスティッツィは、マルタ版のチーズパイで定番のファーストフードです。リコッタチーズを挟んだものが定番ですが、豆のペースト、牛ひき肉入りなど様々なヴァリエーションがあり、小腹が空いたときにはちょうどよい軽食です。また、ワインの産地であるマルタは、リーズナブルな価格でマルタワインを味わうことができます

歴史から食まで気軽に楽しめるマルタを旅しよう

マルタと言えば、イメージがしづらい国かも知れませんが、実は海外旅行初心者向けの観光地かも知れません。ハワイのように日本語が通じるわけではありませんが、英語の読み書き、多少の会話ができれば、公共のバスやホップオンなどの観光バスで多くの場所に行くことができます。さらに国のサイズも東京都23区の約半分なので、コンパクトに旅ができるのもおすすめです。ヨーロッパ諸国の中で比較的治安も良い国ですので、はじめてヨーロッパ個人旅行するには、ちょうど良い国かも知れません。歴史から食まで様々な要素があるマルタを旅してみませんか?

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エクセンス編集部
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