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コロナ禍以降、ユーレイルグローバルパスやスイストラベルパスなどヨーロッパの鉄道パスは大きな変化がありました。これまでは紙チケットの鉄道パスが主流でしたが、現在は、スマートフォンやタブレットなどを用いた「モバイルパス」やPDF形式の「e-Pass」に変わりました。「モバイルパス」と聞くと操作に不安を覚えるかもしれませんが、そんなに複雑なものではありません。今回は、基本編と応用編の2つに分けて、ユーレイルパスで使用する「モバイルパス」について解説します。

まずはユーレイル専用アプリをインストールしよう

ユーレイルパスを利用するために、まずは専用アプリ「Eurail/Interrail Rail Planner」をスマートフォンやタブレットにインストールをします。アプリには、鉄道パスの機能はもちろんですが、ヨーロッパの鉄道スケジュール検索機能があります。またユーレイルパスの特典情報などもアプリから確認することができます。
アプリの対応言語は、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語となります。残念ながら日本語対応にはなっていません。

※iPhoneやiPadなどのApple社製品の場合は、iOS 15.0以降のヴァージョンで対応可能

※Android デバイスは6.0 以降のヴァージョンで対応可能

ユーレイルパスの登録と利用開始手続きについて

旅行会社などで、ユーレイルグローバルパスなどのユーレイルパスを購入した場合、パスの番号と登録した名前が利用者に届きます。
紙チケットタイプの時は、ユーレイルパスの利用開始手続きをするのに駅窓口もしくは旅行会社で事前に利用開始日とパスポート番号を記載してもらい、ヴァリデーションスタンプを押してもらう作業が必要でした。
一方モバイルパスは、利用者自身が利用開始手続きを好きなタイミングで行うことができます。しかも、一度設定した利用開始日を変更することも可能です（設定した利用開始日前に変更することが条件）。

ユーレイルパスの登録

利用開始手続き

ユーレイルパスに利用する列車を登録&車内検札用のQRコード作成

紙チケットタイプのパスとモバイルパスの大きな違いは、「利用する列車の登録方法」と車内検札時に提示する内容です。
例えば、紙チケットでフレキシータイプの場合は、パス本体に利用日を記入、パスカバーのトラベルカレンダーに利用する列車情報を記入して車内検札時に車掌に提示します。モバイルパスの場合は、アプリ内のパスに利用する列車を登録。車内検札用のQRコードを作成して車掌に提示します。

列車を登録

QRコード作成

以上の流れでモバイルパスを利用することができます。
次回は応用編として、列車検索をする場合の注意点や、登録した利用開始日の変更方法、アプリから鉄道パスを削除する方法などをご紹介します。

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