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スペインの首都はマドリードですが、そこから北西に50㎞ほどの郊外には、王立サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院という雄大な修道院が建てられています(以下、エル・エスコリアル修道院)。広大な敷地とその周辺にはハイキングコースもあり、美しい景色に心を奪われます。今回は、エル・エスコリアル修道院とその周辺のハイキングコースについてご紹介します。
エル・エスコリアル修道院とはどんな建造物?
エル・エスコリアル修道院は、修道院や霊廟、図書館、博物館など、幅広い設備が備えられている宗教複合施設です。グアダラマ山脈のふもとの街に建てられ、世界遺産にも登録されています。建物の外観は質素なつくりとなっており、敬虔なカトリック教徒であったフェリペ2世の思想を反映しているようです。館内には300ほどの部屋があり、フェリペ2世の寝室以外は、数々の彫刻や絵画、金細工などで華やかに飾られています。その他にも16ほどの中庭や優雅な庭園などがあり、華やかさに目を奪われることになるでしょう。
エル・エスコリアル修道院の歴史とは
エル・エスコリアル修道院は、スペインが最も繁栄した時代の国王であるフェリペ2世によって建築されました。フェリペ2世が父カルロス1世(カール5世)から国を受け継ぎ、国王に即位した翌年、スペインは長年の戦いの末、フランスに勝利します。勝利に感謝を表すため、一流の芸術家やファン・デ・エレーラなどの優れた建築家を集めて造営されたのが、このエル・エスコリアル修道院です。建物は1584年に完成し、フェリペ2世はこの修道院で国政を行っていました。
修道院周辺のハイキングコースで雄大な自然を体感
修道院周辺には、景観を楽しみながら散歩できるハイキングコースがあります。首都マドリードから修道院までは、バスなら1時間。電車なら1時間ほどで修道院の最寄り駅に到着し、最寄り駅から修道院までは徒歩20分ほどです。修道院のある町は雄大な樫の森のふもと。ハイキングコースでは、森の木々の色合いや鳥のさえずり、大地を踏みしめる感触や音、樫の匂いなど、大自然を感じながら歩くことができます。五感をフルに使って、世界遺産の歴史を味わうハイキングツアーに出かけてみませんか。
絶景ポイントを楽しみながら最大名所「フェリペ2世の椅子」を目指す
ハイキングコースには、絶景ポイントがいくつかありますが、何といっても最大の見どころは、「フェリペ2世の椅子」ではないでしょうか。ハイキングコース中盤、大きな岩場を登っていくと切り立った岩の広場となっており、その中に登場する岩が、「フェリペ2世の椅子」と呼ばれる岩です。フェリペ2世が座ったとされるその岩に座れば、広大な景観を見下ろすことができ、修道院を眺めることもできます。スペインの黄金時代に君臨した国王は、広く美しい景観を見ながら何を考えていたのでしょうか。
広大な自然と歴史を感じながらハイキングをしてみよう
今回は、スペインの世界遺産エル・エスコリアル修道院と自然と歴史を楽しむハイキングコースについてご紹介しました。壮大な自然と、その中にそびえ立つ、歴史ある修道院。スペインを訪れた際は、ぜひ一度足を運んでみてください。
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