おしゃれなひんやりスイーツ!
シチリア島発の伝統菓子「カッサータ」

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ティラミス、パンナコッタ、マリトッツォ……イタリアにはたくさんの魅力的なスイーツがありますが、南イタリア、シチリア島の伝統的なお菓子「カッサータ」はご存知でしょうか? リコッタチーズやフルーツ、ナッツで作る、かわいいケーキです。コンビニスイーツとしても発売され、日本でも話題になっています。今回は、そんなカッサータの歴史やレシピ、豊富なバリエーションをご紹介します。

イタリア生まれのスイーツ「カッサータ」とは?

カッサータは、リコッタチーズをベースに、ナッツやフルーツなどを加えて冷やして作るお菓子です。リコッタチーズとは、製造する過程でできる乳精を加熱して作られたチーズで、低脂肪でなめらかな口当たりです。古くから南イタリアで作られ、産地の一つであるシチリア島でカッサータが生まれました。

このお菓子、実は本場と日本では少し違います。それはのちのちお話しするとして、まずはカッサータの歴史を見ていきましょう。

シチリア島の複雑な歴史の中で生まれたカッサータ

ブーツ型のイタリアのつま先の先にある地中海最大の島、シチリア島。その立地の特殊さから、古代から文化の交流地点として栄えた島でした。古代ローマ、ビザンチン帝国、ノルマン人などに支配され、多くの文化が融合し、独特な風土ができあがりました。温暖な気候で、オリーブやワインなどの食品作りも盛んでした。

カッサータ・アル・フォルノ

9世紀になると島はアラブ人に支配されました。カッサータの元となるお菓子が生まれたのはその頃のこと。カッサータの語源は諸説ありますが、ボウルを意味するアラビア語の単語「qas’at」とも言われています。最初は、砂糖を混ぜたリコッタチーズを小麦粉、バター、卵、砂糖などの生地で包み、オーブンで焼くものだったようで、これは「カッサータ・アル・フォルノ(cassata al forno)」として今でもあります。

カッサータ・シチリアーナ

このオーブン焼きのカッサータから始まり、やがて、かつてシチリア王国の首都パレルモにあったマルトラーナ修道院の修道女がアーモンドパウダーを加え、18世紀スペイン支配の頃にはスポンジが上陸し、徐々に進化しました。19世紀にようやくアイシングやフルーツでデコレーションする現代の冷製のカッサータ「カッサータ・シチリアーナ(cassata siciliana)」が誕生しました。

本場と日本のカッサータの違いは?

ナポリタンが日本独自の料理であるように、また、寿司が海外でカリフォルニアロールに進化したように、料理は場所を変えると形を変えることがあります。カッサータも、国により、またシチリアでも街によって違いがあります。

シチリアの伝統的なカッサータは、リキュールやアーモンドペーストなどに浸したスポンジに、リコッタチーズ、ピスタチオ、チョコレートチップなどをつめ、表面にアイシングと砂糖漬けのさくらんぼなどのフルーツでデコレーションし、冷蔵庫で冷やして固めたものです。花模様や幾何学模様が描かれ、また緑色のデコレーションを施していることも多く、カラフルで華やかです。ホールケーキだけでなく一人分の小さなドーム型でも作られます。

一方、日本のカッサータは、リコッタチーズや生クリーム、ドライフルーツ、ナッツを混ぜ、冷凍して固めたもの。特徴は、スポンジを使わないこと、リコッタチーズの代わりに生クリームやクリームチーズを入れることがあり、白い色をベースとした長方形であること、アイスケーキであることです。

アイデア広がる!バリエーション豊かなカッサータ

カッサータはイタリアから世界中に広まり、様々なバリエーションが生まれました。例えば英語で検索するとホールケーキが多く出てきて、スポンジやアイシングが見られるので、英語圏では日本より本場に近いものを作っているようです。しかし、スポンジと、リコッタチーズの層が、ショートケーキのように何層も重ねられたものや、チョコレートの層を加えて見た目にアクセントを入れたもの、表面にアイシングではなく液体のチョコレートをかけたもの、さらにはスポンジでリコッタチーズを巻いたロールケーキ状のものもあります。

日本でクリームチーズなどを使うのは、新鮮なリコッタチーズが手に入りづらい国ならではの工夫ともいえます。リコッタチーズはさっぱり、クリームチーズはこってりとした仕上がりになります。さらに日本には、ヨーグルトや豆乳ベースにして低カロリーに抑えるレシピもあり、健康志向のスイーツとして見られ始めています。また、スポンジは炭水化物が気になるところですが、スポンジなしで作れば低糖質になり、ギルトフリーなお菓子になります。

この様に様々なアレンジがあるため、ご自分の好みを追求する楽しみが広がります。

意外と簡単!カッサータのおすすめレシピ

※イメージです

今回は、日本のカッサータの代表的なレシピをご紹介します。

材料(18cmのパウンドケーキ型)
・リコッタチーズ 200g
・生クリーム 180cc
・砂糖 80g
・ミックスナッツ(食塩不使用。アーモンドやクルミなどお好みで) 100g
・ドライフルーツ(イチジクやレーズンなどお好みで) 80g

※ 日本には、リコッタチーズの代わりにクリームチーズなどで代用するレシピが多くあります。しかし、本場のカッサータは、リコッタチーズを使うのが何よりカッサータらしさを出すポイントなので、できればリコッタチーズを入手しましょう。入手できない場合、牛乳・生クリーム・塩・レモンで手作りしてみるのもいいですね。
※ イタリアのレシピでは、リキュール、チョコレート、オレンジピール、レモンなどが入ることも。お好みでアレンジしてみましょう。
※ ナッツやフルーツの種類に決まりはないので、好きな組み合わせを探してみましょう。

作り方
1.生クリームと砂糖をボウルに入れ、泡立て器かハンドミキサーで泡立てる。
2.ナッツとフルーツを小さく刻む。
3.生クリームのとは別のボウルにリコッタチーズを入れ、ヘラなどで混ぜる。
4.ナッツとフルーツを混ぜ、最後に生クリームを加えて生地が均一になるまでよく混ぜる。
5.オーブンシートかラップを敷いた型に生地を流し込み、冷凍庫で数時間冷やす。
6.固まったら好みの分量でお皿に切りわけ、いただきましょう。

「カッサータ」でおうちカフェを楽しむ!

いかがでしたか? 今回は、シチリアの伝統菓子カッサータをご紹介しました。火を使わなくてできる簡単なレシピなので、初心者でもチャレンジできます。また、おしゃれな見た目なのでおもてなしスイーツとしても活躍してくれることでしょう。菓子店からおとりよせするのもありですね。ぜひ食べてみてください。

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エクセンス編集部
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