厳冬がもたらす荘厳な風景
袋田の滝の氷瀑を見に行きませんか

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写真提供:大子町

華厳の滝、那智の滝とともに日本三名瀑の一つに数えられる「袋田の滝(ふくろだのたき)」があるのは、首都圏から高速道路で2時間半ほどの距離にある茨城県北西部・奥久慈と呼ばれるエリアです。夏と冬の寒暖差が大きい内陸性の気候で、関東にもかかわらず冬の平均気温は岩手県並みの寒さ。そのため冬になると袋田の滝の水が凍る「氷瀑」がしばしば見られ、その荘厳かつ神秘的な美しさで多くの人を魅了しています。

袋田の滝がある「大子町」ってどんなところ?

写真提供:大子町

袋田の滝がある大子町(だいごまち)は、八溝山(やみぞさん)や奥久慈男体山(なんたいさん)がもたらす自然景観や久慈川の清流に恵まれ、フィッシングやキャンプ、登山などのアウトドア活動が盛ん。湯質に優れた袋田温泉のほか、特産品の奥久慈しゃも、奥久慈りんごといった地域資源も豊かで、奥久慈ならではの魅力が満載です。
今回は四季折々の表情を魅せる「袋田の滝」をメインに奥久慈・大子の魅力をお伝えします。

まるで水墨画!氷瀑の滝を見に行こう

写真提供:大子町

袋田の滝は車で行く場合、常磐自動車道那珂ICを降りて約60分。JR水郡線・袋田駅からはバス停「滝本」で降りて徒歩10分ほどの距離です。
入口からトンネルを歩いた先に平成20年にリニューアルした2階建ての観瀑台があり、長さ120m、幅73mの大きさの滝を それぞれ上下両方向から眺めることができます。

別名「四度の滝」とも呼ばれる袋田の滝。その名の由来は岩壁を四段にわたって落下するためという説と、平安時代の歌僧西行法師が「四季に1度ずつ訪れなければ真の美しさは味わえない」と絶賛したためという二つの説があります。
西行の言葉どおり袋田の滝には四季それぞれの表情があり、春から秋にかけて新緑や紅葉を背景に轟音とともに水しぶきが上がる様子も圧巻ですが、冬ならではの楽しみも。 それが厳冬期ににしか見られない氷瀑です。白く凍った滝の静謐な美しさはまるで水墨画のようで、この時期にしか見られない特別な景色です。

期間中は氷瀑速報を発信。1月末までライトアップも

写真提供:大子町

袋田の滝の「氷瀑」が見られるのは、例年12月末から2月ごろの厳冬期のみ。1月末まではトンネル内部を色とりどりの光で彩るライトアップイベント「大子来人~ダイゴライト~光のトンネル」も開催されています。
2月ごろまでの期間中は大子町観光協会のホームページで氷瀑速報(※下記参照)を発信していますので、お出かけの際は事前に確認を。また、近年はまれになっていますが、年によっては滝全体が凍る「完全凍結」が見られることもあります。最近では2012年2月に6年ぶりに完全凍結しました。

※氷瀑は自然現象のため必ず見られるというものではありません。条件によって見られない年もあります。

恋愛成就も?開運パワースポットとして知られる袋田の滝

写真提供:大子町

実は運気上昇のパワースポットとしても知られる袋田の滝。特に恋愛成就にご利益があるとされ、2015年には「恋人の聖地」に認定されています。
観瀑台近くに大子町の鳥「オシドリ」をかたどった恋人の聖地モニュメントが飾られ、その説明文によると、袋田の滝と周辺の山は風水的に「掀裙砂(きつぐんさ)」「掀裙格(きつぐんかく)」と呼ばれる地勢で「富貴に恵まれ、即効的に恋愛のエネルギーに満ちるところ」とされています。
はるか古代にさかのぼると、袋田の滝周辺の変化に富んだ地形は海底火山だったことに由来するということも分かっており、大地のエネルギーに満ちた場所であることは間違いなさそうです。

お土産は奥久慈りんごを使ったアップルパイがおすすめ!

袋田の滝を見終わったあとは、吊り橋をわたってトンネルの反対側にある渓流散策コースを歩くのがおすすめ。約1.6㎞の月居山の登山コース途中にはもう一つの「生瀬滝」も見られ、観音堂から奥久慈の山を一望できます。
渓谷登山のあとは、袋田温泉で温まっていきましょう。袋田の滝近くには美しい景色を眺められる温泉旅館があり日帰り入浴も可能。車で10分ほどの場所にある「道の駅奥久慈だいご」は珍しい日帰り温泉併設の道の駅です。
また、大子町は奥久慈りんごの産地としても有名です。樹上で完熟させるため市場にはあまり出回らないという奥久慈りんご。瑞々しさと香りの高さから、毎年現地に買いに来るリピーターが多いというのも納得です。
お土産には各果樹園やレストランがそれぞれにこだわって作るアップルパイもおすすめ。前述の道の駅でも各店の商品が手に入るので、食べ比べてみるもの楽しいでしょう。

滝を愛でて1年の福を呼び込む年初めの旅を

写真提供:大子町

今回は、これから袋田の滝の氷瀑が見ごろを迎える冬の大子町をご紹介しました。1月末まで行われる「大子来人~ダイゴライト~光のトンネル」では滝のライトアップも。冬ならではの静けさと水墨画のような滝の景色を堪能してください。
ひと際寒くなると予想されている2022年の冬。パワースポットの滝を愛でて1年の福を呼び込む、年初めの旅も楽しそうです。

袋田の池(フクロダノタキ)
0295(72)4036(袋田観瀑施設管理事務所)
午前8時~午後6時(5月から10月)/ 午前8時~午後5時(11月)/ 午前9時~午後5時(12月から4月)
※「大子来人~ダイゴライト~」開催期間中は、営業時間が次のとおり変更になります。
11月:午後8時まで
12月~1月:午後7時まで
年中無休
入場料:施設(袋田トンネル)入場料として
大人(15歳以上)300円、子ども150円
※団体(30名以上)は大人250円、子ども100円

 

※お出掛けの際には、必ず最新情報を各施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、各施設にお問い合わせください。

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