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横浜駅から約60分、東京駅から電車を使い約90分でアクセスできる湯河原は、源頼朝縁のエピソードが各地に残る、万葉集にも歌われた歴史ある温泉地です。自然豊かで四季を通して観光を楽しむことができます。2月5日から「梅の宴」が開催されている湯河原梅林をご紹介します。
約4000本の梅が咲き誇る梅林
湯河原梅林と「梅の宴」
湯河原の梅林は、パワースポットとして人気の幕山(まくやま)の麓に広がっています。2月から3月にかけては「梅の宴」と名付けられた、今年度で27回目を迎えるイベントが開催されています。2022年は2月5日から3月13日までの開催予定で、土、日、祝日には屋外の会場で催し物も行われています(天候により中止の場合あり)。ベンチとテーブルがある広場を囲むように、湯河原の地場産品を扱う出店も並び、梅林を眺めながら飲食が可能です。
下からも上からも眺めを楽しむことができる
幕山は火山活動によってできた標高626mの溶岩ドームの山で、箱根外輪山南東部に位置しています。柱状節理と呼ばれる柱のように連なって見える岩壁があり、クライマーも多く訪れ、岩登りを楽しんでいます。梅林は昭和29年頃から植林が始まり、約4000本の白梅、紅梅が幕山の麓に植えられています。把握できているだけで28種。車椅子でも通行可能な舗装された下の道からも、幕山山頂に向かう東側の高い位置にある散策路からも、梅林の全貌を見ることができます。体力に応じて観梅ポイントを定め、その絶景を楽しむことができます。
梅林のハイキングはどう歩く?
梅林は斜面に広がっており、山腹に散策路が作られています。斜面に向かって右(東)側に梅林の最高地点と幕山山頂に向かうルートがあります。梅林の中腹には高度差の少ない散策路がループ状に作られています。ネットでも梅林の地図が入手できますので、散策路に入る前にルートを確認しておきましょう。
写真撮影を楽しむならば
写真撮影を行うなら人出の少ない早めの時間に訪問し、まずは東側の梅林最高地点を目指しましょう。急な勾配の場所もありますが、写真を撮りながらでも20分ほどで登ることができます。このポイントからは、梅林を俯瞰できます。梅林最高地点から中腹までは同じ坂道を戻ります。途中で西側(斜面左側)に向かうルートがありますので、そちらに進みましょう。休憩所の東屋が見えたら、手前の左手に下る坂道から舗装路に下り、梅林入口の方向に戻ります。このルート取りであれば、午前中は順光で景色を見ることができ、撮影ポイントも見つけやすいと思います。
梅の木は斜面に植えられています。散策路の近くまで枝が張り出していますので、寄って撮影することもできますが、特に頭上の花を撮影するときは、散策路を外れ斜面に落ちないように注意しましょう。カメラをかまえながら移動せず、足場を確認したあとで構図を定めることをおすすめします。また雨のあとは足元が滑りやすくなっていますので、特に下りでは注意しながら歩を進めましょう。
湯河原梅林へのアクセスと湯河原観光
湯河原駅からは臨時バスで
湯河原梅林のあるエリアは「幕山公園」の一部となっています。「梅の宴」開催シーズンは湯河原駅前から臨時バスが運行されており所要15分、大人1人260円で利用することができます。公園のオープン時間は9:00から16:00までで、バスも開園時間に合わせて運行されています。梅林への入場料は1人200円(中学生を除く15歳以上)ですが、湯河原町民・熱海市民と一部宿泊施設の滞在客は無料となります。
湯河原観光のおすすめポイント
せっかくですので、宿泊してゆっくりと温泉入浴を楽しみたいですが、日帰りで利用できる入浴施設もあります。見どころとしては「不動滝」や「町立湯河原美術館」、「万葉公園」の訪問がおすすめです。万葉公園には読書を楽しむことができる、源泉掛け流しの入浴施設「湯河原惣湯 Books & Retreat」があり、落ち着いた雰囲気で日帰り入浴を楽しむことができます。暖かい日であれば、万葉公園のあちこちに設けられた居心地のいいベンチで飲食や読書、森林浴を楽しむのもいいでしょう。飲食物は入口近くの「玄関テラス」のカフェでテイクアウトが可能です。
「梅の宴」は、2月下旬が見頃
シーズン初めに訪れましたが、それでも梅の景色と香りを存分に味わうことができました。見頃となる2月下旬に向けて、風景はいっそう華やかさを増し、梅以外の花々の姿も楽しむことができるでしょう。梅は身近に見ることができる木ですが、まるでピンクの絨毯のよう、と称される湯河原梅林の景色は圧巻です。温泉入浴とともに春の風景を楽しんでみませんか。
梅の宴のページ : https://www.yugawara.or.jp/sightseeing/6217/
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