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商売繁盛や良縁のご利益があることから、招き猫は全国の店先に飾られています。大人から子どもまで、知らない人はいない存在ですが、そもそも、招き猫はなぜ縁起物として祀られるようになったのでしょうか。その発祥の地ともいわれているのが、東京都世田谷区にある豪徳寺です。こちらのお寺には、招き猫にまつわる、ある伝説が伝わっています。今回の記事は、豪徳寺と招き猫のお話です。また、ご利益のある招き猫グッズやお菓子もご紹介します。
豪徳寺ってどんな街
東京都世田谷区豪徳寺は、新宿から小田急小田原線で約15分です。都心の近くにありながら、静かで自然も多く、住みやすい街として注目を集めています。スーパーやドラッグストアなど、便利なお店がある一方で、豪徳寺商店街のような、昔ながらの商店でのお買い物も楽しめる場所です。台東区の「浅草今戸神社」や、新宿区落合南長崎にある「自性院」と並び、「招き猫発祥の地」として知られています。
豪徳寺駅の改札を出るとすぐにお迎えしてくれるのは、大きな招き猫の置物。商店街の電柱には、あちらこちらに可愛らしい招き猫のイラストが描かれています。猫好きにはたまらない光景ですね。街に来ただけで開運パワーをいただけそうな、そんな雰囲気を感じさせてくれます。
豪徳寺と招き猫
招き猫にまつわるお寺の歴史
まずは豪徳寺の歴史について、ご紹介します。1480(文明12)年、世田谷城主吉良政忠が、亡くなった伯母の菩提の為に世田谷城内に弘徳院を創建しました。これが、豪徳寺の前身です。1633(寛永10)年、世田谷は彦根藩の領地となります。
その時、お寺にひとつの転機が訪れます。それが豪徳寺に伝わる招き猫のお話です。
ある日、1匹の白い猫が、鷹狩から帰る井伊直孝をお寺へ招き入れました。しばらくすると、外は突然の雷雨に。和尚との話を楽しみ、雷雨を免れたことに、直孝は非常に感動したそうです。この偶然の出会いが「招き猫」発祥といわれ、お寺は直孝によって立派に改築されました。
その後、弘徳院は、藩主井伊家の江戸菩提寺と定められ、直孝の没後、豪徳寺と改名されました。現在、豪徳寺には直孝や井伊家に関係のある人物が埋葬されており、井伊家ゆかりのお寺として有名です。
ちなみに、豪徳寺では招き猫のことを「招福猫児(まねきねこ)」と呼んでいます。
インスタ映えスポット「招猫殿」
招福観音様が祀られている招猫殿は、昭和16年に建立されました。家内安全、商売繁盛、開運招福を願う参詣者が、数多く訪れている場所です。この招猫殿の左側には奉納所があり、多くの招き猫が祀られています。お寺で販売されている招き猫の置物に願いをかけ、その願いがかなった人たちが返納に訪れる所です。
驚くのはその招き猫の数。見渡す限りに大小さまざまな猫達が隙間なく置かれており、インスタ映えするスポットとして大変人気があります。それにしても、これだけ多くの人の願いをかなえてきたとは、おそるべき招き猫パワーですね。
猫とネズミが仲良く並ぶ「三重塔」
三重塔は2006年(平成18年)に落慶し、高さは22.5メートルあります。間近で見ると圧倒される大きさです。塔内には、釈迦如来像、迦葉尊者像、阿難尊者像、招福猫児観音像が安置されています。塔の側面には十二支が飾られていますが、ここで注目してほしい干支は、猫と一緒にいるネズミです。猫は子(ネズミ)に騙されたので十二支にはなれなかった、という教えもありますが、ここでは仲良く飾られています。他にも、塔のどこかには3匹の可愛い猫達が隠れているので、ぜひ探してみてくださいね。
小判をもたない素朴な「招き猫」
招き猫は、右手と左手のどちらかを挙げていますが、それぞれの異なる意味をご存じでしょうか。右手は「福を招く」、左手は「人を招く」です。豪徳寺の招き猫は右手を挙げており、人を招いて「縁」をもたらすといわれています。ただ、こちらの猫、左手に小判を持っていません。招き猫は、きっかけとして「縁」を授けてくださいますが、それを生かせるかどうかはその人の心がけ次第です。授けられた縁に対して、感謝の気持ちを持ち続けられるなら、自然にその人のもとへ福はやってきます。その教えから、豪徳寺の招き猫は小判をもたない、シンプルなものとなっています。
おすすめの招き猫グッズとお菓子
お寺の絵馬と御朱印
開運にあやかれそうな招き猫グッズ、お土産に欲しいと思う方も多いはず。お寺の受付では、授与品として販売されています。おすすめは、招き猫のイラストと観音様が描かれた絵馬です。ピンク色のきれいな蓮の上には観音様が座っており、絵馬の上には可愛い鈴がついています。境内に括り付けるのが一般的ですが、思わず持って帰りたくなってしまいそうなほど、素敵な絵馬です。もちろん、こちらでは参詣記念に御朱印もいただけます。絵馬と同じ絵柄の御朱印帳も販売されているので、御朱印と一緒にいかがでしょうか。
東肥軒
豪徳寺の近くには、招き猫をモチーフにしたお菓子が売られているお店があります。そのひとつが、山下商店街にある東肥軒です。こちらのお店は、明治10年に神田神保町に店を構えた老舗で、豪徳寺に移転したのは、昭和34年です。店内では、焼き菓子やサブレ、最中などを扱っており、そのすべてに招き猫がデザインされています。あまりの可愛さに、食べるのがもったいないくらいです。他にも、店内には思わず手に取ってしまいたくなるような、さまざまな招き猫グッズが販売されています。
Rarasand
招き猫のお菓子を扱っているお店をもう1軒ご紹介します。「心をも満たすものを提供すること」がコンセプトのお店、Art Gallery & Café Rarasandです。お店では、ぱっちりした瞳が印象的な招き猫型の最中「主張しすぎるもなか」が販売されています。選された素材を使用し、匠の技術が詰まった最中です。見た目の完成度もさることながら、食べると本当にご利益がありそうな、そんなこだわりを感じさせてくれるお菓子です。
開運を授かりに豪徳寺に行こう!
江戸三相撲として有名な世田谷八幡宮や、吉田松陰をお祀りしている松陰神社など、豪徳寺周辺にはパワースポットが点在しています。開運や良縁に恵まれたいけれど、どこにいけばいいか迷っているあなた。招き猫に会いに、豪徳寺へ訪れてみてはいかかでしょうか。
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