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「漫画アクション」連載の漫画『駅弁ひとり旅』の監修を務め、全国の駅弁6000食を完食した鉄道写真家の櫻井寛氏による北海道から九州まで全国各地の櫻井氏おすすめの駅弁をご紹介していきます。第7回目は、関西編です。琵琶湖の湖北地方特産の食材とおこわが味わえる駅弁がある米原駅、大阪の美味が満載の駅弁がある新大阪駅、そして明石海峡の名物の明石だこが味わえる駅弁がある西明石駅などおすすめ駅弁をご紹介していきます。
季節ごとの「おこわ」が味わえる駅弁「湖北のおはなし」
春は「青春18きっぷ」のシーズンである。そこで東京駅から新幹線ではなく、東海道本線に乗って西に向かうことにした。「青春18きっぷ」は新幹線や特急には乗れないが、全国のJR線の快速や各駅停車など普通列車が乗り放題のトクトク切符。
東京駅を朝一番の東海道線で出発すれば、その日の内に、山口県の四辻駅まで行くことができる。東京駅から1000km以上も乗って、乗車料金は2,410円なのだからすこぶるお得である。まあ、そこまで頑張らなくとも、東京を朝発てば、大阪には夕方には到着できるので、駅弁旅にも最適な切符である。
さて、東京駅を5:20発の沼津行きでスタートした私は、昼飯時の12:46に、米原駅に到着した。ホームに停車している電車はJR西日本の223系である。東京駅からここまでは、JR東日本のE231系、JR東海の313系などを乗り継いで来ただけに、初めて出会う関西の電車が新鮮だ。
米原駅の駅弁屋さんといえば、明治22年の東海道本線が開通当時から130余年の長きにわたり米原駅にて駅弁店を営んできた老舗「井筒屋」さんが有名だ。名物駅弁「湖北のおはなし」を購入し、米原駅を12:50に発車する「新快速」姫路行きの車内で戴いた。駅弁「湖北のおはなし」は、文字通り、琵琶湖の湖北地方特産の美味満載のお弁当だ。ご飯はおこわで、春は山菜、夏は枝豆、秋は栗、そして冬は黒豆と四季折々のおこわご飯が楽しめるのもうれしい。そして、気になるサイコロの中には、昔懐かしのあめ玉が入っていた。
※お買い求めの際には、必ず最新情報を施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。
大阪の美味満載の駅弁「なにわ満載」
223系「新快速」は実に速い。最高速度は時速130kmというから、特急並みの速度だ。しかも座席は転換クロスシートなので、駅弁も食べやすい上、窓枠には飲み物も置くことができる。私は関西の新快速がすっかり気に入ってしまった。
14:08到着の新大阪駅では、なにわのシンボル大阪城や阪神タイガースの縞模様も楽しい駅弁「なにわ満載」を購入する。いかにも大阪らしい派手な掛け紙を外すと、ソース焼きそば、牛串かつソース漬け、たこやき、芋、たこ、南瓜、かやくご飯、みたらし大福など、大阪の美味満載。店員さんに話しを聞けば、「なにわ漫才ください!」と、間違える客も多いとか。「漫才とちゃいます。なにわ満載ですねん!」
名物「明石だこ」を味わえる駅弁「ひっぱりだこ飯」
新大阪駅からは、再び「新快速」に乗って、三ノ宮、神戸、須磨海岸などを通りすぎ、西明石駅で下車して淡路屋さんの売店へ。明石海峡大橋の開通を記念して1998年に発売されたのが「ひっぱりだこ飯」である。蛸壺型の容器に入った「たこめし」は、ネーミングそのままにひっぱりだことなり、明石海峡のタコとともに西明石駅の人気駅弁に成長した。上から順に食べ進み、最後の最後、おかずが無くなり、ご飯だけ残った蛸壺の底に、あたかも隠れん坊するかのように隠れていたタコ天との出合い。メチャメチャうれしい!
名物駅弁を片手に春の関西の旅に行こう!
滋賀、大阪、兵庫など関西エリアも、その土地の食材を使った美味しい駅弁が多くあります。
3月1日~4月10日までは、青春18きっぷが利用できる期間となります。普通列車や快速列車を使ってびりと途中下車をしながら鉄道旅のお供に名物駅弁を楽しむのはいかがでしょうか。
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