つるっもちっ!
長崎が生んだ絶品グルメ五島うどん

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長崎県の西に、五島列島といわれる大小150の島々があります。古くは遣唐使の寄港地であり、江戸時代には多くのキリシタンが住むなど、豊かな歴史を持つ土地です。この五島列島で作られているのが五島うどんです。五島うどんのルーツは1000年以上前に中国から伝わったとされ、地元の風土に根付きながら現在まで長く親しまれてきました。職人の手によって丁寧に作られた五島うどんは、強いコシとつるっとしたのど越しで、日本三大うどんに数えられるほどのおいしさです。今回はそんな五島うどんの歴史やおいしさの理由、そして五島うどんを堪能できる食べ方をご紹介します。

日本三大うどん・五島うどんとは

©(一社)長崎県観光連盟

五島うどんは、九州の最西端にある長崎県・五島列島で作られている特産品です。棒状の生地を二本の棒にかけて、少しずつ伸ばして作る手延べ製法で作られます。島に自生する椿で作った食用の椿油を塗りながら延ばすこと、さらに生地に加える塩は周辺の美しい海で採れたものを使うことから、まさに五島の自然が生み出したグルメといえるでしょう。完成品は保存のきく乾麺で、漁や農作業に従事する地元の人たちの間で忙しいときも手軽に食べられる保存食として親しまれてきました。讃岐うどん、稲庭うどんにならんで日本三大うどんの一つに数えられています。

1000年以上前に生まれた五島うどんの歴史

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五島うどんのルーツは諸説ありますが、奈良・平安時代に遣唐使が製法を伝えたとする説が有力です。遣唐使は日本から唐(当時の中国)に派遣された使節です。五島列島は遣唐使の船のルート上にあり、遣唐使が唐から日本に帰るときに最初に寄港する土地でした。そして、五島うどんは中国浙江省永嘉県岩坦地区に伝わる、「索麺(さくめん)」と製法が大変よく似ています。このことから、遣唐使の一行が中国で習得した索麺の製法を五島列島の人たちに伝え、それが定着して五島うどんになったと言われているのです。

手延べならではのおいしい食感!五島うどんの特徴

©(一社)長崎県観光連盟

五島うどんの特徴は細さと、それに似合わぬ強いコシ、そしてのど越しの良さです。うどん作りというと、平たく伸ばした生地を包丁で細く切る「手打ち」と呼ばれる製法をイメージする方が多いかもしれません。一方で、五島うどんは「手延べ」といって、生地を引き延ばしながら作ります。一部機械が作業することもありますが、仕上げは職人による手作業であることがほとんど。丁寧に延ばすことで麺の太さは約2mmまで細くなります。また、生地を延ばすことでグルテン構造が強くなり、コシの強いうどんになるのです。手延べのため断面はほぼ円形で、うどんというよりそうめんに近く、つるっとしたのど越しを楽しめます。

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五島うどんにはもう一つ大きな特徴があります。それは、うどんを延ばす際に食用の椿油を塗布すること。椿は五島列島に自生する植物です。伸ばしていく過程で椿油を塗り込むことで、麺同士がくっつくのを防ぎます。ゆでる際には、細さのわりに時間がかかるものの、ゆでたときに麺が伸びにくくする効果もあります。あとで紹介する地獄炊きは、この特徴を活かした郷土料理といえるでしょう。

五島うどんを食べ尽くす!おいしいおすすめレシピ3選

ここからは、五島うどんをおいしく食べるためのレシピを紹介します。地元に古くから伝わる食べ方、五島うどんのおいしさをダイレクトに堪能できる食べ方、そして洋風アレンジメニューの3種類です。ぜひチャレンジして、五島うどんのコシとのど越しの良さを楽しんでみてください。

地元で愛される「地獄炊き」気分はプチ五島旅行

地獄炊きは五島うどんをゆでながら食べる、素朴で趣のある郷土料理です。大きな鍋を囲むスタイルで、大勢が集まるシーンにおいてみんなで食べる料理として親しまれてきました。縁起の良くなさそうな名前に聞こえますが、初めて食べた旅人が「しごくおいしい」と言ったのを「地獄おいしい」と聞き間違えたことが由来とされています。大きな鍋でゆでたうどんを、島民考案のうどんすくいでとり、あごだしの麺つゆか生卵にからめて食べます。生卵にはネギやかつお節、しょうゆなどを加えるのもおすすめです。あごだしは九州でなじみの深いだしで、あご(トビウオ)を焼いたものを煮出して作ります。澄んだ黄金色と深いコク、そして強い旨みが特徴で、オンラインショップでも気軽に購入可能です。

五島うどんをシンプルに楽しむかけうどん

五島うどん
©(一社)長崎県観光連盟

五島うどん独特のコシやのど越しを味わうなら、シンプルなかけうどんもおすすめです。うどんをゆでたらザルにあけ、しっかり水でぬめりを洗い流すのがポイント。温め直すことになるので少し手間はかかりますが、余熱をとることで五島うどんならではのコシを堪能できるようになります。洗い流したら別で沸かしていたお湯をかけて温め、つゆをかけたらネギやショウガといった薬味や、かまぼこなどを添えて完成です。めんつゆには、地獄炊き同様あご出汁を使うと、五島うどんとの相性抜群でおいしく食べられます。

うどんでパスタ!?洋風アレンジメニュー

五島うどんのもちもちとした食感は、洋風にアレンジしてもおいしく楽しめます。オリーブオイルとニンニク、ベーコン、しめじを炒めたところにトマトジュースとコンソメを加えてトマトソースを作ります。そこに規定の時間よりも1分短めにゆでたうどんを加えて、ソースとよく和えたところに塩コショウで味を調えれば完成です。お好みで粉チーズを、さらにパセリを加えれば彩りも鮮やかに仕上がります。五島うどんのやや細めで丸い形状はスパゲッティに似ており、もちっとした食感は生パスタ感覚で食べられます。

つるつる&モチモチ!一度は食べたい長崎名産・五島うどん

今回は長崎県・五島列島で古くから親しまれてきた日本三大うどんの一つ「五島うどん」をご紹介しました。職人が手作業で丁寧に延ばすことで生まれる細さ、コシ、そしてのど越しの良さは他のうどんと一線を画します。ぜひ自宅で九州・長崎の味を味わってみてはいかがでしょうか。家族で楽しむのはもちろん、贈り物としてもぴったり。グルメな方にもきっと喜ばれるプレゼントになるでしょう。

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エクセンス編集部
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