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吸い込まれそうに深いコバルトブルーやターコイズ、乳白色がかった淡い青…場所によって、天候によって、さまざまに変化する水面の色合い。「五色沼」は福島県の北塩原村、裏磐梯にある人気の観光スポットです。国立公園の特別保護地区に指定され、絶滅危惧種の生き物や珍しい水生生物も生育しています。例年10月中旬から11月上旬にかけては紅葉が最盛期。1年の中で最も色彩豊かなシーズンを迎えます。水のせせらぎや鳥の声に癒されながら、神秘の湖沼「五色沼」のトレッキングコースを歩いてみませんか?
明治の噴火で生まれた景勝地・五色沼の魅力とは?
五色沼があるのは磐梯山の北側、標高800~1100mの場所にある磐梯高原と呼ばれるエリアです。磐梯山は古代より噴火を繰り返しながら独特の自然景観を生み出しており、なかでも五色沼は明治時代の噴火で誕生した比較的新しい景勝地。岩なだれが川を堰き止めてできた大小30余の湖沼の総称です。火山活動によって生まれたダイナミックな地形と荒々しい山体崩落のあとが見られるポイントなど見どころが多く、このエリアには数多くのトレッキングコースが整備されています。まずは、五色沼の魅力が凝縮された、ビギナーにもやさしいトレッキングコースをご案内します。
魅力が凝縮!五色沼自然探勝路を歩こう
磐越自動車道「猪苗代磐梯高原IC」を降りて裏磐梯方面に車を走らせおよそ20分。バス停「五色沼入口」から歩いてすぐの場所にある、裏磐梯ビジターセンターから続く「五色沼自然探勝路」。ここを歩くと、30以上ある湖沼群のうち、およそ3分1の湖沼を見て回ることができます。比較的平坦な全長約4㎞のコースで、のんびり歩いても1時間半前後。一つひとつ表情の異なる五色沼の魅力が凝縮されており、短時間でも見ごたえがあります。ちなみに、コースの反対側には地元の名産品を扱う裏磐梯物産館があり、一息入れるのにはぴったり。歩き切ったあとはバスで入口駐車場まで戻ることができます。
コース沿いに姿を表す湖沼群
裏磐梯ビジターセンターからコースに入ってすぐ出合うのが「毘沙門沼」。コースの中では一番大きく、貸しボート(4~11月、30分700円)で水面散策も楽しめます。一つの沼でも場所によって青から緑へと変化する色調や色の濃淡の違いが見られます。
ここからコース沿いに点在する湖沼を巡ります。毘沙門沼から少し歩いた場所にある「赤沼」は全体は青緑や黄緑色ですが、水際の植物が水に含まれる酸化鉄で赤褐色に変色しているため、赤沼と呼ばれています。さらに行くと「みどろ沼」が。一つの沼で青や緑、赤と変化に富んだ色合いを楽しめます。
うっそうとした緑に覆われた「竜沼」、二番目に大きく吾妻山を映しこむ「弁天沼」、「瑠璃沼」「青沼」と続き、最後が無色透明の「柳沼」です。
中でもコース後半にある「瑠璃沼」「青沼」は乳白色がかった青白い色合いが神秘的なイメージ。湖底には貴重なウカミカマゴケ・マットが見られる場所もあります。
“五色”に輝く湖沼の色のメカニズム
それでは、五色沼のさまざまに変化する美しい青。その色の不思議に迫っていきましょう。
五色沼の水源は主に、磐梯山の噴火口近くにある「銅沼(あかぬま)」に端を発する強酸性の湧き水。この湧き水が湖沼に注がれる過程で周辺から湧き出る温泉水と混じり合い、中性に傾くことで、ある微粒子が形成されます。そして、水中に溶け込んだこの微粒子は太陽光の赤・青・緑の三色のうち波長の短い青のみを反射する性質をもっているため、水が青く輝いて見えるのだそう。この微粒子は長らく準鉱物の「アロフェン」とされてきましたが、実は同じケイ酸アルミニウム系の鉱物であり特定には至っていません。
さらに、周囲から注ぎ込む異なる水系の水や深層地下水に含まれるさまざまな鉱物、コケやモ、プランクトンなどの生物相や周囲の植物、天候、風、時間帯による光の当たり具合によっても微妙に色が変化し、一期一会の風景に出合うことができるのが五色沼の最大の魅力です。
雄大な自然の中でアクティブに楽しむ!
「大地の遺産」として日本ジオパークに認定された磐梯山には、他にも数多くのトレッキングコースがあります。中上級者であれば、磐梯山噴火口付近にあり、五色沼の水源の銅沼や火口壁を間近に見られるコースを歩いてみるのもおすすめ。安全面で不安がある方は、事前にガイドツアーを申し込んだり、地元団体が行っているトレッキングイベントに参加するのが安心です。裏磐梯では複数の団体がトレッキングのガイドを派遣していますので、問い合わせてみてください。
また、周辺にはさらに大きな湖も点在しており、「桧原湖」や「小野川湖」では、春から秋にかけてはカヤック、カヌー、SUPなどのウォーターアクティビティーが盛りだくさん。冬はワカサギ釣りも楽しめます。道具レンタルのガイド付きツアーで、未経験のアウトドアスポーツにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
旬の地元食材を使ったランチでぜいたくなひとときを
思い切り体を動かした後は、旬の地元食材を使った美味しいランチを。裏磐梯ビジターセンターから徒歩5分の距離にあるホテル&リストランテ「イル レガーロ」はシェフの自家菜園や地元有機野菜をふんだんに使った本格イタリアンを楽しめます。
また、周辺には山で採れる貴重な「山塩」を使った会津山塩ラーメン、会津そば粉100%使用の手打ちそばを提供する店も人気です。お昼時はにぎわい、早めに終了になってしまうメニューもあるので、お店のチェックは早めに済ませておくのがおすすめです。
自然が生み出す色彩の豊かさに魅了されて
五色沼は例年10月末~11月上旬にかけてが紅葉シーズン。自然が生み出す色彩の豊かさに目を奪われるはずです。四季折々の表情を見せる裏磐梯で思い切り自然体験を楽しんでください。
JR磐越西線猪苗代駅から磐梯東都バス裏磐梯方面行きで30分
五色沼入口下車、徒歩すぐ ※駐車場/あり92台(無料)
※お出掛けの際には、必ず最新情報を各施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、各施設にお問い合わせください。
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