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「漫画アクション」連載の漫画『駅弁ひとり旅』の監修を務め、全国の駅弁6000食を完食した鉄道写真家の櫻井寛氏による北海道から九州まで全国各地の櫻井氏おすすめの駅弁をご紹介していきます。
第2回目は、東北です。究極ののり弁を提供する東北の乗り換え口、福島県や宮城県の名物牛たんを使った駅弁、そしてホタテで有名な青森の駅弁をそれぞれご紹介していきます。
母親の愛情が注ぎ込まれた「海苔のりべん」
3月16日、マグニチュード6強の地震が東北地方を襲い、折しも走行中の東北新幹線が脱線するという甚大な被害が発生した。思わず、2011年3月11日の東日本大震災のことが脳裏に甦ったが、あの時は、新幹線の脱線はなかった。ということは東北新幹線を直撃した地震の規模は今回の方が大きかったというわけだ。
ともあれ、脱線にも拘わらず、乗客に大きな被害がなかったことは不幸中の幸いで、およそ1ヶ月後の4月14日、復旧工事も完了し東北新幹線全線での運転が再開された。めでたし、めでたしである。
そこで今回は、復旧した東北新幹線に乗って、東北地方の駅弁旅に出発進行!
まずは、東京駅から「やまびこ」号に乗っておよそ1時間半の郡山駅に降り立つ。
郡山駅は東北新幹線の他、東北本線、磐越東線、磐越西線、水郡線が発着する福島県中通りの交通の要衝である。乗換駅だけに昔から美味しい駅弁の宝庫なのだ。郡山駅で今、一番人気の駅弁が福豆屋の「海苔のりべん」である。考案したのは「福豆屋」の女将さんで専務の小林文紀さん。一般的にはリーズナブルな印象の海苔弁だが福豆屋の「海苔のりべん」は別格。文紀さんならではの母親が子供のお弁当を作る愛情が注ぎ込まれているのだ。海苔の下に敷き詰められたおかかは蕎麦だれで煎ったもの。玉子焼き、焼き鮭も驚くほど美味。合計6層からなる究極の「海苔のりべん」ここに在り!
発祥の地 仙台で「牛たん」を味わう弁当
郡山駅から再び「やまびこ」号に乗って北上すること40分で仙台駅に到着。
言わずと知れた東北地方の中心都市、杜の都、仙台である。仙台駅の駅弁といえば、鮭とイクラからなる「宮城はらこめし」、眩いばかりの「黄金うにと数の子いくらがけ」など色々あるが、仙台といえば、やはり、こばやしの「網焼き牛たん弁当」で決まり! 1枚ずつ丁寧に網焼きされた牛たんと麦飯の相性は抜群!しかも、紐を引っ張るだけで熱々になる加熱式容器入り。駅弁製造元の「こばやし」3代目社長の小林蒼生氏は、東日本大震災の際、郡山の福豆屋さんらと協力し、被災地に駅弁を届け続けた心優しき社長でもある。ありがとうございました!
株式会社こばやし
http://www.kobayashibento.com/shopping.php?c=1
青森やっぱり!ホタテだべ〜
仙台からは、日本一の最高速度、時速320キロで疾駆する「はやぶさ」号に飛び乗って東北新幹線の終点、新青森駅へ。プラットホームに降り立てば、青森県の木、ヒバ(ヒノキアスナロ)と、ねぶた像に迎えられた。さて、青森の駅弁といえば、昔から、帆立釜めしが有名だったが、残念ながら今はなく、それなら、どれにしようか迷った末に、「青森やっぱり!ホタテだべ〜」に決めた。そのネーミングに惹かれのだが、帆立煮、帆立焼き、帆立揚げ、帆立漬けなど多種多彩の帆立貝料理が味わえる上に青森の郷土料理「貝焼き味噌」も入っている。「青森やっぱり!ホタテだべ〜!!!」
つがる惣菜(つがるそうざい)
http://tsugaru-sozai.com/
名物駅弁を片手に東北新幹線の旅に行こう!
郡山の愛情のり弁、仙台の牛タン、青森の帆立など東北エリアも、美味しい駅弁が多くあります。5月13日からは通常ダイヤに復旧する東北新幹線。東北の鉄道旅のお供に名物駅弁を楽しむのはいかがでしょうか?
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