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金箔生産量日本一を誇る金沢。今回は、そんな金沢の特産品である「金沢箔」についてご紹介いたします。金沢だからこそ作ることができた金箔。金沢箔の歴史と秘密を解き明かし、優美な世界に誘います。
全国一の生産量を誇る金沢の金箔
「金沢箔」は、石川県金沢市周辺で作られている特別な金箔です。煌びやかで豪勢でありながら、上品さも兼ね備えています。その名の通り、全国生産量のほとんどが金沢で作られています。
小さな金合金を大きく伸ばしていくのは、熟練された技術をもった職人。製箔の職人は、何年もの精進を積み重ねなければならないといわれています。匠の技によって作られた金箔は、金沢の伝統的な工芸品をはじめ、日光東照宮などの歴史的な建造物にも多く用いられています。
金沢で製箔業が盛んになったきっかけは、1808年に起きた金沢城・二の丸御殿の焼失です。再興には大量の金箔が必要となり、金沢での製箔業を確立する動きが始まりました。
しかし、当時の幕府が容認していたのは「江戸箔」のみ。金沢の職人たちは、禁止されながらもひそかに箔を作っていたといわれています。明治時代になり、江戸箔が消滅すると、金沢箔はやっと全国的に生産や販売ができるようになりました。
艶やかな職人芸!金沢の金箔ができるまで
職人芸の光る金沢箔の製造工程をご紹介しましょう。まず、金の地金に微量の銀と銅の地金を混ぜて延ばし、金合金を造ります。金合金はさらに帯状に延ばし「延金」を作成。小片に切っていきます。その後、「箔打ち」という方法で、箔打ち専用の手すき和紙を加工した「箔打紙」を使い、延金を少しずつ打ち延ばします。仕上げは「箔移し」。企画サイズに裁断し「手すき間紙」に挟んでいきます。
この一連の製造工程を、「縁付金箔製造」といいます。この400年を超える伝統の技法は、2020年12月にユネスコ無形文化遺産登録が決定しました。この技法で作られた金箔は、極めて薄く、色彩に優れ、無形文化財の技術で作る作品や、有形文化財の保存に欠かすことのできない材料となっています。
金箔製造に最適な金沢の気候
なぜ金沢で金箔製造がここまで盛んになったのでしょうか。その秘密は、金沢特有の気候と風土にあります。金箔は、静電気が起こりやすいため、乾燥は大の苦手。湿度の高い金沢の気候は、金箔製造に最適なのです。
冬にはたくさんの雪が降る金沢。金箔製造でも重要な、箔打ちをするときに使用する「箔打紙」造りに欠かせない良質の水も、豊富に蓄えています。
金箔の多彩な楽しみ方
豪華なイメージの金箔ですが、気軽に使えるものでも、金沢の金箔を使った製品はたくさんあります。ユニークなものとしては、食べる金箔なども人気。金箔がかかったソフトクリームは、観光地でもおなじみです。まばゆい輝きの金箔をまとった豪華なソフトクリームを頂けば、何かご利益がありそうな予感。
金箔は、化粧品にも使われています。純金箔に保湿成分を配合した金箔入りの化粧水やパックなどを使用すれば、スキンケア中もリッチな気分が味わえるでしょう。
金沢箔のように煌めく毎日を
繊細な職人技や歴史の深さ。優美な輝きの秘密。知れば知るほど奥深い「金沢箔」。とはいえ手の届かないものではなく、意外にも多様な製品に使われています。上品な煌めきの金沢箔を生活のワンシーンに取り入れて、艶やかに輝く毎日を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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