「瀬戸内国際芸術祭2025」
瀬戸内海に浮かぶアートの島を紹介!

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アート好きな方、四国方面への旅を計画されている方にぜひおすすめしたいのが、瀬戸内海の美しい島々を舞台に開催されている「瀬戸内国際芸術祭2025」です。この記事では、3年ぶりに開催される「瀬戸内国際芸術祭」について、日程や主要な島のダイジェストを紹介します。瀬戸内海に点在する島々がまるごと芸術祭の会場となり、それぞれの島が持つ独特の風土や歴史と、個性豊かなアート作品が響き合う、唯一無二の体験が待っています。どの島に足を運んでも、そこでしか出会えない驚きと感動がきっと見つかるでしょう。

瀬戸内国際芸術祭 とは

瀬戸内国際芸術祭で展示されていた直島の黄色かぼちゃ

「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい」という温かい思いから始まり、今や世界からも熱い視線を浴びるアートの祭典。瀬戸内海の島々を舞台に3年ごとに開催される瀬戸内国際芸術祭は、今回で第6回目を迎えます。アートと建築を通して島の魅力を国内外に発信し、2025年は、春・夏・秋の3つの期間に分散して開催され、訪れる人々は各島の多面的な魅力に、より深く触れることができます。この芸術祭は、単なるアートイベントに留まりません。「海の復権」をテーマに掲げ、瀬戸内の島々に活力を取り戻し、島の将来に繋がる展望を生み出すことを目指しているのです。

瀬戸内国際芸術祭2025 の開催日程

春の開催期間

2025年4月18日(金) - 5月25日(日) 38日間

会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港エリア、宇土港エリア、瀬戸大橋エリア(沙弥島、王越町、瀬居島)

夏の開催期間

2025年8月1日(金) - 8月31日(日) 31日間

会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港エリア、宇土港エリア、志度・津田エリア、引田エリア

秋の開催期間

2025年10月3日(金) - 11月9日(日) 38日間

会場:直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、高松港エリア、宇土港エリア、本島、高見島、粟島、伊吹島、宇多津エリア

アクセス

直島から高松へ向かうフェリー

【東部の島へ】
香川県の高松港や岡山県の宇野港からアクセスすることができ、島と島をつなぐ航路も合わせると、合計23航路あります。

【西部の島へ】
香川県の西部各港、岡山県児島観光港から行くことができます。合計6航路。
西部の港へは高松駅を起点に、電車を利用するのが便利です。

瀬戸内の島々に点在する作品ひとつひとつの情報や、現在地から作品までのルート案内を搭載した公式アプリもあります。
また、各島内ではレンタカーやレンタサイクルなどで移動することも可能です。

料金

【1シーズンパスポート:1会期のみ有効】
・一般:4,500円
・15歳以下:無料

【3シーズンパスポート:全会期有効】
・一般:5,500円
・16歳~18歳:2,500円
・15歳以下:無料

(全て税込み)
秋も行く予定がある方は、3シーズンパスポートを購入するのがお得です。

それぞれの島の特徴

芸術祭の中心、直島

直島は瀬戸内の交通の要衝として古くから栄え、20世紀からは製錬所のある町として発展してきました。
芸術祭の会場の中でも中心的役割を果たしている島で、現代アートの聖地として有名です。島の南側には多くの美術館があります。空き家を改修して、空間そのものを作品化した「家プロジェクト」も見どころです。
草間彌生氏の黄色い「南瓜」があったのもこの島。残念ながら「南瓜」は2021年の台風で流されてしまい現在は展示されていませんが、同じく草間彌生氏の「赤かぼちゃ」が港にあります。中に入って記念撮影をすることもできますよ。
また、全国的にも珍しい、女性だけで演じられる人形浄瑠璃「直島女文楽」をはじめとした、貴重な文化財が残っています。

食とアートで人々をつなぐ、豊島

海と山それぞれの幸に恵まれた島で、島の南側から見る瀬戸内の風景や、北側の棚田の景観は必見です。
かつては米を島外に出す程の収穫があった肥沃な大地を生かし、「食」と「アート」を掛け合わせた芸術祭での活動が行われています。
中心となるのは古民家を改修して作られた「島キッチン」。ワークショップやイベントも行われる、人々の出会いの場です。東京・丸の内ホテルのシェフのアドバイスをもとに、豊島の豊かな食材で作られた独創的なメニューが味わえます。
400個の風鈴が森の中で音を奏でる「ささやきの森」や、世界中の人の心臓音に合わせて電球が明滅する「心臓音のアーカイブ」といった目と耳で楽しめるアートや、実際にバスケットをすることができる、6つのリングが取り付けられた体験型のアート「勝者はいないーマルチ・バスケットボール」も魅力です。

五感を通して島の生活を体感できる、 女木島

島の山頂近くに大きな洞窟があり、鬼が島として知られています。冬の強風から家屋を守るため作られた「オオテ」という高い石垣が特徴の島です。 鬼ヶ島大洞窟のほか、展望台からは高松市街と瀬戸内海の景観が楽しめます。
島に暮らす人たちにとって便利で、芸術祭を訪れた人々にとっても魅力があるというテーマで作られた、現実的に役に立つアート作品「島の中の小さなお店」プロジェクトが展開されているのもこの島です。
例えば、「洗濯物が回転する映像が流れる洗濯機」と「本物の洗濯機」が同じ空間に置かれ、鑑賞者を戸惑わせる「ランドリー」では、アートの空間で実際に洗濯をすることができます。

島全体がビュースポット、漁村の生活に触れる、男木島

瀬戸内国際芸術祭の舞台となる男木島
提供:(公社)香川県観光協会

迷路のように入り組んだ坂道に建つ家々が独特の景観を生み出す、ビュースポットの宝庫です。
民家の外壁に設置された作品「路地壁画プロジェクト wallalley」には、廃材や廃船などに風景のシルエットがカラフルに描かれていて、島の景観の一部となっています。
想像の世界と実際の風景が一体となる空間のアート「男木島パビリオン」では、瀬戸内の島々や夕焼けをキャンバスにして、瀬戸内のイメージが描かれます。

アートで世界の人をつなぐ、 小豆島

瀬戸内国際芸術祭の会場である小豆島の迷路のまち
提供:(公社)香川県観光協会

「オリーブの島」として知られる小豆島は、瀬戸内海で2番目に大きく、自然と文化が調和した風光明媚な島です。土庄港や草壁港、坂手港などの各港には、ランドマークとなる作品が展示されています。
島の西側、土庄港の近くには、歩いて体感することができる「迷路のまち~変幻自在の路地空間~」があります。家屋の外壁を室内に延長させることで、建物内部に洞窟のような路が作られている作品です。
また、「福武ハウス」という、ゲストと地域の方が交流するカフェを中心に、アジアとの交流にも重点を置いています。

療養所で暮らす人々の人生をアートで語る、大島

瀬戸内国際芸術祭の舞台となる香川県の大島

ハンセン病回復者の国立療養施設がある島です。大島はその大部分が療養所で、施設の敷地内で作品が展示されています。
入所者の人生をテーマに作られた、「Nさんの人生・大島七十年」-木製便器の部屋-では、入所者の大島での人生が立体的に表現されています。
また、この島で生活し仕事をする方々の生活を手芸作品にした「物語るテーブルランナー in 大島青松園」も注目です。

SDGsをアートで体現する、犬島

かつて銅の製錬業と採石業で栄えた島です。「遺産・建築・現代アート・環境」による、循環型社会を意識したプロジェクトを展開しています。
近代化産業遺産に指定された銅精錬所の遺構は、「犬島精錬所美術館」として再生されました。この美術館は、自然エネルギーを活用し、犬島で取れる石やカラミ煉瓦を使って、環境に負荷をかけずに設計され、内部には日本の近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫をモチーフにした作品が展示されています。
また、最初に紹介した直島と同じく、家そのものをアートにした「家プロジェクト」も楽しめます。

四国旅行は、瀬戸内国際芸術祭2025から

瀬戸内の島々をまるごとアートにした、瀬戸内国際芸術祭のダイジェストをご紹介しました。これを機に、瀬戸内の美しい島々はもちろん、しまなみ海道や四国4県を巡る旅に出てみるのもおすすめです。観光地や食を満喫するのはもちろん、豊かな自然美や奥深い文化、そして地域の人々との温かい交流も、四国旅の醍醐味です。写真を撮る手が止まらないフォトジェニックなスポットが点在する四国全域を、ぜひこの機会に満喫してみませんか?

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エクセンス編集部
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