当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。
行動制限も緩和されて、今年の夏はどこかに行こうと計画を立てている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、3年ぶりに開催される「瀬戸内国際芸術祭」について、日程やそれぞれの島の特徴を紹介しています。瀬戸内海に浮かぶ島々が芸術祭の会場です。島ごとに個性あふれるアートを楽しめますよ。
瀬戸内国際芸術祭 とは
瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の国際芸術祭。アートと建築によって、島の魅力を伝えています。「島のおじいさんおばあさんの笑顔を見たい。」そんな思いから始まったこちらの国際芸術祭は、3年ごとに開催されていて、2022年は第5回目です。
瀬戸内の島々に活力を取り戻すという海の復権をテーマに、この芸術祭が島の将来の展望につながってほしいという思いで開催されています。
瀬戸内国際芸術祭2022 夏
夏の開催期間
2022年8月5日(金) - 9月4日(日) 31日間
※瀬戸内国際芸術祭 2022は、2022年11月6日に閉幕されました。
会場
高松港周辺、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島、宇野港周辺
アクセス
【東部の島へ】
香川県の高松港や岡山県の宇野港からアクセスすることができ、島と島をつなぐ航路も合わせると、合計23航路あります。
【西部の島へ】
香川県の西部各港、岡山県児島観光港から行くことができます。合計6航路。
西部の港へは高松駅を起点に、電車を利用するのが便利です。
瀬戸内の島々に点在する作品ひとつひとつの情報や、現在地から作品までのルート案内を搭載した公式アプリもあります。
また、各島内ではレンタカーやレンタサイクルなどで移動することも可能です。
料金
【1会期のみ有効の 会期限定パスポート】
・一般:4,200円
・15歳~18歳:2,600円
・15歳未満:無料
【3シーズンパスポート】
・一般:5,000円
・15歳~18歳:3,100円
・15歳未満:無料
(全て税込み)
瀬戸内国際芸術祭は、春・夏・秋と3シーズン開催されています。
秋も行く予定がある方は、3シーズンパスポートを購入するのがお得です。
それぞれの島の特徴
芸術祭の中心、直島
直島は瀬戸内の交通の要衝として古くから栄え、20世紀からは製錬所のある町として発展してきました。
芸術祭の会場の中でも中心的役割を果たしている島で、現代アートの聖地として有名です。島の南側には多くの美術館があります。空き家を改修して、空間そのものを作品化した「家プロジェクト」も見どころです。
草間彌生氏の黄色い「南瓜」があったのもこの島。残念ながら「南瓜」は2021年の台風で流されてしまい現在は展示されていませんが、同じく草間彌生氏の「赤かぼちゃ」が港にあります。中に入って記念撮影をすることもできますよ。
また、全国的にも珍しい、女性だけで演じられる人形浄瑠璃「直島女文楽」をはじめとした、貴重な文化財が残っています。
食とアートで人々をつなぐ、豊島
海と山それぞれの幸に恵まれた島で、島の南側から見る瀬戸内の風景や、北側の棚田の景観は必見です。
かつては米を島外に出す程の収穫があった肥沃な大地を生かし、「食」と「アート」を掛け合わせた芸術祭での活動が行われています。
中心となるのは古民家を改修して作られた「島キッチン」。ワークショップやイベントも行われる、人々の出会いの場です。東京・丸の内ホテルのシェフのアドバイスをもとに、豊島の豊かな食材で作られた独創的なメニューが味わえます。
400個の風鈴が森の中で音を奏でる「ささやきの森」や、世界中の人の心臓音に合わせて電球が明滅する「心臓音のアーカイブ」といった目と耳で楽しめるアートや、実際にバスケットをすることができる、6つのリングが取り付けられた体験型のアート「勝者はいないーマルチ・バスケットボール」も魅力です。
五感を通して島の生活を体感できる、 女木島
島の山頂近くに大きな洞窟があり、鬼が島として知られています。冬の強風から家屋を守るため作られた「オオテ」という高い石垣が特徴の島です。 鬼ヶ島大洞窟のほか、展望台からは高松市街と瀬戸内海の景観が楽しめます。
島に暮らす人たちにとって便利で、芸術祭を訪れた人々にとっても魅力があるというテーマで作られた、現実的に役に立つアート作品「島の中の小さなお店」プロジェクトが展開されているのもこの島です。
例えば、「洗濯物が回転する映像が流れる洗濯機」と「本物の洗濯機」が同じ空間に置かれ、鑑賞者を戸惑わせる「ランドリー」では、アートの空間で実際に洗濯をすることができます。
島全体がビュースポット、漁村の生活に触れる、男木島
迷路のように入り組んだ坂道に建つ家々が独特の景観を生み出す、ビュースポットの宝庫です。
民家の外壁に設置された作品「路地壁画プロジェクト wallalley」には、廃材や廃船などに風景のシルエットがカラフルに描かれていて、島の景観の一部となっています。
また、「男木島パビリオン」という、想像の世界と実際の風景が一体となる空間のアートが、瀬戸内国際芸術祭2022で公開予定です。瀬戸内の島々や夕焼けをキャンバスにして、瀬戸内のイメージが描かれます。
アートで世界の人をつなぐ、 小豆島
「オリーブの島」として知られる小豆島は、瀬戸内海で2番目に大きく、自然と文化が調和した風光明媚な島です。土庄港や草壁港、坂手港などの各港には、ランドマークとなる作品が展示されています。
島の西側、土庄港の近くには、歩いて体感することができる「迷路のまち~変幻自在の路地空間~」があります。家屋の外壁を室内に延長させることで、建物内部に洞窟のような路が作られている作品です。
また、「福武ハウス」という、ゲストと地域の方が交流するカフェを中心に、アジアとの交流にも重点を置いています。この夏公開される「辿り着く向こう岸」は、中国で廃棄された家具や建具で作られた、瀬戸内海に浮かぶ船の形の構造物です。世界中の観客と繋がることで、人と人の壁が解消されてほしいという願いがこめられています。
療養所で暮らす人々の人生をアートで語る、大島
ハンセン病回復者の国立療養施設がある島です。大島はその大部分が療養所で、施設の敷地内で作品が展示されています。
入所者の人生をテーマに作られた、「Nさんの人生・大島七十年」-木製便器の部屋-では、入所者の大島での人生が立体的に表現されています。
また、この島で生活し仕事をする方々の生活を手芸作品にした「物語るテーブルランナー in 大島青松園」には、この夏新たな物語が加わる予定です。
現在新型コロナウイルス感染症対策で、島への一般の方の入場が制限されていますが、瀬戸内国際芸術祭の来場者は各便50名で入場可能です。高松港の乗船待機列にて先着順、事前予約なしのため、時間に余裕をもって行く必要があります。
SDGsをアートで体現する、犬島
かつて銅の製錬業と採石業で栄えた島です。「遺産・建築・現代アート・環境」による、循環型社会を意識したプロジェクトを展開しています。
近代化産業遺産に指定された銅精錬所の遺構は、「犬島精錬所美術館」として再生されました。この美術館は、自然エネルギーを活用し、犬島で取れる石やカラミ煉瓦を使って、環境に負荷をかけずに設計され、内部には日本の近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫をモチーフにした作品が展示されています。
また、最初に紹介した直島と同じく、家そのものをアートにした「家プロジェクト」も楽しめます。
夏の旅行は、瀬戸内国際芸術祭2022へ
瀬戸内の島々をまるごとアートにした、瀬戸内国際芸術祭。ご紹介した作品はほんの一部です。友達や恋人とゆっくり見て回ることも、体験型のアートを子供と一緒に楽しむこともできます。この夏は、 瀬戸内の島々でアートを楽しんでみませんか。
当サイトではアフィリエイトプログラムを利用しています。