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最近では日本でも浸透しつつあるイースターですが、イースター=復活祭でキリスト教に関連する行事というのは知っているものの、詳しいことはあまりよくわからないという人もいるかもしれません。イギリスでは、イースター時期にどのようなことをするのでしょうか。今回はイギリスのイースターについて紹介します。
イースターとは何?
まずは、イースターについて説明しましょう。復活祭という名前の通り、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが3日後に復活したことを祝うもので、キリスト教ではクリスマスと並んで重要な行事です。
クリスマスは毎年12月25日ですが、イースターは決まった日にちではなく、3月22日から4月25日の間で日程が変わります。その理由は、イースターの日程がその年の「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」であるため。
しかも、カトリックやプロテスタントなどの西方教会(グレゴリオ暦)と、ギリシャ正教、ロシア正教などの東方教会(ユリウス暦)では基準となる暦が異なるため、イースターの日程も異なるということで、少々複雑です。
イースター直前の金曜日はキリストが処刑された日にあたり、グッドフライデー(Good Fridayまたは聖金曜日)と呼ばれます。処刑されて3日後にキリストが復活した日はイースターデー(Easter Day)、その翌日はイースターマンデー(Easter Monday)で、これらはすべて祝日になります。今年を例にとると、イースターは4月17日です。
卵の形をしたチョコレートエッグが人気
このように、イースターはキリスト教の大切な行事で、この時期教会では聖餐式などの行事が行われますが、宗教に関心のないイギリス人も増えており、イースターの宗教的意味合いもだんだん薄まっているのが現実のようです。それでは、イギリス人にとってイースターと聞いて一番先に連想するものは何でしょうか?
その答えは、おそらくチョコレートエッグでしょう。
名前の通り、卵型のチョコレートで、イースター前にはいろんなブランドからさまざまな種類のチョコレートエッグが販売されています。卵型のほかにも、バニー(ウサギ)の形をしたチョコレートもあり、子供たちはイースターにチョコレートをもらうのを心待ちにしています。
ヨーロッパではイースターバニーがイースターエッグを運んでくるという伝承があります。卵は新しい命の象徴、ウサギは多産ということで、生命や豊穣を祝うイースターのシンボルになったといわれています。
卵をきれいに色付けしたイースターエッグを家のなかや庭、公園などに隠して、子供たちがそれを探すというイースターエッグ・ハントという遊びもあります。
価格:2,998円 |
イギリスのイースター名物、ホットクロスバンズ
グッドフライデーに欠かせない食べ物といえば、ホットクロスバンズです。これは干しぶどうやオレンジピールなどのドライフルーツ、オールスパイスが入った菓子パンで、上部にクロス(十字)が入ったもの。
クロスはキリストの磔刑(たっけい)、スパイスはキリストの遺体を埋葬した際のエンバーミング(遺体衛生保全)、オレンジピールは磔刑の際の痛みを表すともいわれています。
ホットクロスバンズの起源については諸説ありますが、最も有名なのは、1361年にロンドン近郊にあるセント・オーバンズ大聖堂の修道士が、グッドフライデーに地元の貧しい人々たちにバンを焼いて配ったのがはじまりというもの。
ホットクロスバンズという名前が知られるようになったのは、400年後の18世紀頃とされます。現在では、イースターに限らず、1年中お店で買えるようになっており、クリスマスが終わると、ホットクロスバンズがスーパーの目立つ場所に登場するほどです。
ホットクロスバンズを半分にスライスしてトーストし、バターを塗っていただくのがイギリス流。最近では、「ソルテッドキャラメル」「トリプルチョコレート」など変わったフレイバーのホットクロスバンも楽しめるようになりました。いろいろなホットクロスバンズをトライして、味比べをしてみるのもいいですね。
家族や友人と過ごすイースター
今回は、イギリスのイースターを紹介しました。もともとはキリスト教の行事ですが、現在では家族や友人と一緒に春の到来をお祝いするイベントとしても楽しまれています。イースターの時期にイギリスを訪れる機会があったら、ぜひホットクロスバンズもお試しください。
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