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箱根といえば「寄木細工」といっても過言ではないほど、箱根の街並みを歩いていると多くの土産店で箱根寄木細工を目にします。小さなストラップから小物入れまで幅広い種類の製品に寄木細工が施されているため、眺めているだけでもワクワクしますよね。この記事では箱根寄木細工の歴史や特徴のほかに、訪れてほしいおすすめの土産店を紹介しています。箱根寄木細工が持つ魅力をぜひ感じてみてください。
箱根寄木細工とは?
箱根寄木細工とは神奈川県箱根町で作られる伝統工芸品です。
豊富な樹種を誇る箱根・小田原地方では、戦国時代から「箱根細工」が盛んで、ろくろでお椀などを作る「挽物細工」と、板を組み合わせて箱や箪笥を作る「指物細工」がおもに作られてきました。そして江戸時代後期、箱根越えの中間地点にあり宿場町として栄えた畑宿(はたじゅく)で、静岡寄木細工の技術を応用した「箱根寄木細工」が考案され、普及しました。東海道が整備され旅人の往来が増えるとともに、お土産として箱根細工の知名度は上昇しました。
箱根山は多くの植物が生息しており、その数は現在確認されているだけでも1800種以上です。箱根寄木細工は箱根山の恵まれた樹種を活かし、異なる色の樹木を組み合わせることで、精緻な幾何学模様を作り出す技術です。木工職人が多かった箱根は、明治時代以降複雑な文様が作られ、現在も人々を魅了し続けています。
箱根寄木細工の魅力と特徴
箱根寄木細工の魅力は様々な木の組み合わせによる美しい模様にあります。どのような木を使い、どのような模様を生み出し、どのように作られるのか、みてみましょう。
木材の種類
以前は箱根山系の木材を使用していましたが、国立公園になったことで伐採することができなくなりました。現在は国内の他地域の木材をおもに使用しています。また、外国からの輸入材を使用することもあります。代表的な木材とそれらのもつ色彩は以下の通りです。
- 白色系:みずき、あおはだ、もちのき、しなのき
- 黒色系:かつら神代、くり神代、マンソニア
- 灰色系:ほおのき、はおはだのしみ、さんしょうばら
- 茶色系:えんじゅ、あかくす、いちい、くわ、楠
- 赤色系:レンガス、ハドゥク
- 黄色系:しなのき、にがき、うるし、くわ
- 緑色系:はりえんじゅ、朴木
- 褐色系:マンソニア、ウォールナット
- 淡黄系:まゆみ、にがき
模様の種類
基本となる模様の種類は約60種類です。それに加え、木材の色や配置を変えることで100種類、200種類と増えます。多くの木々を用いて作られる箱根寄木細工は、一期一会。木目や色の出方など1つとして同じものはありません。
また緻密な組み合わせにより、紗綾型(さやがた)、麻の葉、矢羽根(やばね)、青海波(せいがいは)、鱗文様(うろこもんよう)といった伝統的な文様を表現することができます。
箱根寄木細工の特徴
材料となる木を型に入れて切り、模様の部材を作り集めたものを種板(たねいた)といいます。種板の加工方法は2種類あります。1種類目は「ヅク貼り」で、かんなで薄く(0.15~0.20㎜)削ってシート状にしたものを小箱などに化粧材として貼っていく方法です。2種類目は「ムクづくり」で、種板そのものをろくろでくりぬいて加工する方法です。ヅク貼りから生成された作品は「ヅクもの」、ムクづくりから生成された作品は「ムクもの」と呼ばれます。
木片を作るために木を切り出す角度や寸法の正確性、技術を生み出す工具の製作には、長年の経験と熟練の技が必要とされます。ヅク貼りは様々な木製品の形に合わせることができるため、量産が可能です。ムクづくりは量産はできないものの、削る角度によって模様の変化を大きくつけられるので、さまざまな表情を見ることが可能です。
箱根の寄木細工おすすめのお店
箱根旅行の際には、お気に入りの箱根寄木細工を見つけたいですよね。箱根寄木細工を取り扱っているおすすめのお店を厳選して3つ紹介します。
金指ウッドクラフト
人気商品は、伝統的な手法に独自のデザインを加えた、ぐい飲みやアクセサリートレイの作品。りんごを模した爪楊枝入れやメロンを模した器など、個性的でかわいい商品がたくさん取り扱われています。
また金指ウッドクラフトでは、寄木体験教室も開催されているため、自分だけのオリジナル作品を作ることができます。
寄木体験教室の予約はこちら:https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000168896/
箱根丸山物産
からくり箱やオルゴールの箱型の作品に寄木細工が施されたものを中心に取り扱っているお店です。他、ティッシュボックスやリモコンラック、くず入れなど日常使いできるものも多く揃います。お土産におすすめなのは、写真立てやしおりといった小物類。ぜひチェックしてみてください。
箱根丸山物産では、コースターや秘密箱の体験工作をほぼ全日実施。指導員が伝統工芸の歴史解説や職人の知恵と技術を説明してくれるので、より深く箱根寄木細工を感じることができるのはないでしょうか。
寄木体験教室のご予約はこちら:https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000219666/
≪箱根丸山物産≫ 写真立て 亀甲 | 箱根寄木細工 伝統工芸 価格:7,100円 |
価格:16000円 |
箱根寄木細工いづみや
箸や箸置き、トレイなどのキッチン雑貨を多く取り扱っています。また、名刺入れや眼鏡スタンド、手鏡、印鑑入れ他多数、日常の生活を彩る作品もお見逃しなく。
最新のレーザー技術を用いて名前や日付を刻印できるため、自宅用だけではなく、特別感のあるプレゼントとして贈るのもいいですね。
≪箱根寄木細工いづみや≫ 南天 夫婦箸 | 箱根 寄木細工 伝統工芸 価格:3,500円 |
≪箱根寄木細工いづみや≫ 寄木受皿 | トレイ 箱根 伝統工芸 小寄木 価格:4,565円 |
伝統がつながる箱根寄木細工
江戸時代に生まれた箱根寄木細工は、時代とともに発展し技術を継承しながら、美しいデザインで人々を魅了しています。木材の色味や木目の違いによりひとつひとつがユニークな作品は、木々のぬくもりを伝えながら、皆さんの日常生活に彩りを添えてくれます。ぜひ箱根に足を運び、伝統工芸である箱根寄木細工の趣を味わってみませんか。
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