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肌寒い季節に食べるとほっこり温まる焼き芋ですが、夏にも楽しめる「冷やし焼き芋」をご存じでしょうか?焼き芋を冷やすと健康にも嬉しい効果がたくさんあり、数年前から密かなブームを呼んでいます。今回は冷やし焼き芋の魅力と生産量日本一を誇る鹿児島県のさつまいもについてご紹介します。
新感覚スイーツ!冷やし焼き芋とは?
冷やし焼き芋とは、文字通り冷やして食べる焼き芋です。ねっとり甘くなるまで焼いた焼き芋を4℃以下で冷やした焼き芋のことを言います。通常の焼き芋はアツアツ・ホクホクですが、冷やし焼き芋はひんやり・しっとりとした食感が楽しめます。
さつまいもの旬は秋のイメージが強いですが、実は春から夏頃までの時期が一番甘いとされています。これは採れたてよりも一定期間寝かせることによって甘みが増すためです。さつまいもの収穫時期はおおよそ9~10月頃で、そこから2~3か月、長いものでは数か月間貯蔵されたものが市場に出回ります。そのため春から夏にかけてのさつまいもは、しっかりと貯蔵されていて、より甘みを感じることができます。
冷やし焼き芋は数年前から注目され、密かなブームとなっています。2018年頃には新感覚スイーツとしてコンビニ各社から販売され始め、手軽に食べられるようになりました。
冷やし焼き芋が密かなブームを呼ぶ人気の理由
冷やし焼き芋が密かなブームを呼ぶ人気の理由は、冷やすことによって私たちのカラダに嬉しい効果があるためです。その秘密を詳しくお伝えします。
食べるだけ?ダイエットサポートにおすすめ
冷やし焼き芋が人気な理由のひとつには、ダイエットサポートが期待できる点があります。冷やし焼き芋には、健康維持を支える「食物繊維」「レジスタントスターチ」「ヤラピン」という栄養成分が含まれています。
また焼き芋を4℃以下で冷やしていくと、でんぷんの一部が「レジスタントスターチ」という物質に変化します。レジスタントスターチは一度加熱して冷やすことで生成され、食物繊維と同様の働きをしてくれます。さらにさつまいもにはヤラピンという栄養成分が含まれており、毎日の健康をサポートします。ヤラピンはさつまいもを切ったときに皮の近くから出てくる白い液に含まれ、皮ごと食べることで摂取できます。
以上により、さつまいもの豊富な食物繊維に加え、焼き芋を冷やすことでレジスタントスターチが作られるため、冷やし焼き芋を食べると日々の栄養補給と併せて、ダイエットサポートをしてくれるのです。
無添加なので安心!美容効果も
ダイエット効果以外にも魅力がたくさんある冷やし焼き芋。シンプルな調理法で余計なものが入っていないため、ちょっとしたおやつやお子さんと一緒に食べる際にも安心して食べられます。またさつまいもにはビタミンCやビタミンE、カリウムといった栄養成分も含まれており、美容にもおすすめです。
鹿児島県のさつまいもは生産量日本一
国内において、さつまいも生産量の第一位は鹿児島県です。2020年の農林水産省のデータでは、なんと全体の30%を鹿児島県が占めており、圧倒的な生産量を誇ります。
かつて鹿児島県は、姶良(あいら)火山からの火砕流でできたシラス台地によって作物の育成に必要な養分が乏しく、稲作を作るのが難しい土地でした。さらに鹿児島県の気候は温暖で雨量は多いものの、干ばつも起こる可能性があり厳しい環境です。そこでなかなか収穫できない米の代わりにさつまいもが栽培されるようになったそうです。さつまいもは雨や風に負けず、暑さや日照りにも強い。この特性から鹿児島県ではさつまいもが育てやすい作物となり、現在では生産量日本一となりました。
鹿児島県でおすすめのさつまいもブランド
鹿児島県では、様々な種類のさつまいもが作られています。そのなかでも特におすすめの品種を4つご紹介します。
安納芋
種子島の特産品として知られる安納芋。皮が赤いものを「安納紅」と呼び、淡い黄色いものを「安納こがね」と呼びます。甘みが強く、しっとりとした食感が特徴です。生の状態でも糖度が16度前後と高く、焼き芋のように時間をかけて加熱すると40度前後にも高まります。
紅はるか
紅はるかは鹿児島県鹿屋市で試験栽培が行われ、2010年3月に登録された品種です。ねっとり甘く、なめらかでクリーミーな口当たりが特徴的なさつまいもになります。従来の品種よりもはるかに優れていることから「紅はるか」と名付けられたとされています。
紅さつま
紅さつまは鹿児島県の指宿地区が主な産地とされています。ハウス栽培で育てられることが多く、焼き芋にするとホクホクした食感で甘みの強い焼き芋になります。焼き芋以外にもスイートポテトや天ぷらなどのさつまいも料理にも使いやすい品種です。
黄金千貫(こがねせんがん)
黄金千貫は、九州農業試験場において育成された品種で1966年に登録されました。主に焼酎やでんぷんの原材料として使われています。皮が白く、ホクホクとした食感でほんのり優しい甘さは、ふかし芋やお菓子の素材としても人気です。
ちなみに黄金千貫という名前の由来は「黄金を千貫積んでも値打ちがあるイモ」とされる説と、「黄金色のイモがざくざくと採れることから付けられた」という説の2つがあるそうです。
【ふるさと納税】鹿児島県産黄金千貫使用! 芋けんぴ・芋チップセット(合計30袋) 【曽於市観光協会】 価格:16000円 |
夏にぴったり冷やし焼き芋を味わおう!
今回は冷やし焼き芋の魅力と焼き芋にぴったりの鹿児島県のさつまいもをご紹介しました。ねっとり甘く濃厚な味わいで、一度食べたら忘れられません。さらに健康にも嬉しい効果がある冷やし焼き芋。まだまだ暑い夏にひんやり甘い、冷やし焼き芋を試してみませんか?
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