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最近ではほとんど見かけることのなくなった囲炉裏。寒い季節に囲む囲炉裏には、どこか懐かしくてほっとする雰囲気がありますよね。火を囲みながらのコミュニケーションは何よりもリラックスできます。今回はそんな古きよき日本の風情を感じられる、囲炉裏がある宿をご紹介していきます。
囲炉裏とは?
かつて伝統的な日本家屋には必ずといっていいほど、広間の中央に設置されていた囲炉裏。囲炉裏とは、室内の床面の1部を正方形や長方形に切り抜いて、火をたくようにした場所のことを指します。床面を掘り下げた四角い部分に、灰を敷きつめ、薪や炭を燃やして使用します。主な役割は部屋を暖めることでしたが、炭火を利用して調理をしたり、食を囲んで家族や地域の人とのコミュニケーションを取ったりする場としても、欠かせないものでした。
日本の伝統を感じられる東北エリアの囲炉裏のある宿
寒さが厳しい東北エリアは、地域ごとの気候や風土に合わせた、日本の伝統を感じられる宿が多く見られます。その中でも今回は、風情を感じる囲炉裏がある宿をピックアップしてご紹介します。囲炉裏を囲みながら過ごす時間は、日常の慌ただしさを忘れるほどの、極上のリラックスタイムを提供してくれるでしょう。
ランプの灯りと静寂な時間で非日常な体験を「ランプの宿 青荷温泉」
青荷温泉は青森県の中央に位置する黒石市にあります。JR弘前駅から車で約1時間、市街地から遠く離れた青荷渓谷の山峡に、ひっそりとたたずむ1軒宿です。電気も電波も届かず、静寂に包まれた環境に、これから始まる旅の期待感が高まります。
全国的にも秘湯と有名な温泉は、青荷渓谷の豊かな自然に囲まれた、4つの湯めぐりができるのが特徴です。館内内湯のほか、「健六の湯」「滝見の湯」「混浴露天風呂」があり、それぞれ趣きの違う湯めぐりを楽しむことができます。今の季節は雪見風呂も楽しみの1つですよね。露天風呂から見える満点の星空にも感動します。
夕食は18:00に一斉スタート。大広間に宿泊客が全員そろった頃、料理長がメニューを説明してくれます。テーブルには地元の食材をふんだんに使った田舎料理が並びます。メインは囲炉裏で焼かれた、青森の郷土料理でもあるイワナの塩焼きがふるまわれます。普段なら料理の写真を撮ったり、SNSのチェックをしたりしてしまいがちですが、ここは電波も通っていないのでスマートフォンをいじることもできません。いつもより感覚が研ぎ澄まされ、しっかり集中して味わう料理のおいしさに驚くはず。また隣の席になった人と話が盛り上がるなど、まさに旅の醍醐味といえる貴重な時間は、忘れられない旅の思い出となるでしょう。
夕食後ランプの灯りだけで過ごす幻想的な夜は、忙しい日常を忘れられる、何ものにも代えがたい贅沢な時間です。常にパソコンやスマートフォンとばかり向き合っている人も、TVもなく電波も通っていないこの場所なら、強制的にデジタルデトックスができます。忘れかけていた自分を取り戻し、極上のリラックスタイムを存分に味わうのも、ランプの宿ならではの過ごし方です。
※冬期間(12月~3月)、青荷山道は一般車両は通行止めとなります。宿泊客の自家用車は道の駅「虹の湖」に駐車のうえ、ランプの宿運行の “青荷シャトルバス” にて青荷温泉まで移動となります。なお、日帰り・宿泊を問わず事前予約が必須です。
※必ず最新情報を施設の公式ウェブサイトでご確認いただくか、施設にお問い合わせください。
日本家屋ならではのホームステイ型宿泊体験「なごみの家」
なごみの家は栗駒山のふもと、宮城県栗原市にあるホームステイ型の宿泊施設です。栗駒山の登山口まで車で30分という立地なので、シーズンには登山の拠点とする人も多いようです。また世界遺産で有名な「平泉」や、四季折々の風情が楽しめ、今のシーズンは水墨画のような雪景色が絶景の「厳美渓」、高山植物の宝庫「世界谷地」などの観光スポットにも、アクセスしやすい便利な立地です。
大工のホストが建てたという宿は、囲炉裏や茶室、露天風呂などを完備している、本格的な日本家屋です。せっかくだから囲炉裏を使った料理を楽しみたいという方は、事前に栗駒山名物のイワナを予約することをオススメします。囲炉裏で塩焼きにしたイワナを頬張りながら団らんすれば、日頃のストレスも忘れ、楽しい時間が過ごせること間違いなし。フレンドリーなホスト夫婦とのコミュニケーションも旅の楽しみの1つです。
もう1つ人気のアクティビティが、ミニ囲炉裏づくりの体験です。完成までは2日間かかるので、2日以上滞在する方はぜひ体験してみてください。こちらも気になる方は事前の予約がオススメです。作った囲炉裏は持ち帰れるので、帰宅した後も旅の思い出を楽しめるのも嬉しいですね。
歴史のある日本家屋を貸し切りで特別な時間を満喫「響きの宿」
響きの宿は福島県須賀川市にある、1日1組限定の貸別荘です。江戸時代後期からある約4000坪の敷地内にある家屋は、以前は国指定有形文化財でした。火災により母屋が全焼してしまいましたが、その母屋を復元し貸別荘として生まれ変わりました。敷地内には樹齢300年以上の木があり、随所に歴史が感じられます。
木のぬくもり溢れる建物内は、圧巻の100畳の大広間の他、和室2部屋、屋根裏部屋と大人数の宿泊にも十分対応できる広さです。最大で24名まで宿泊可能なので、複数家族での利用や、サークルやグループでの利用にも最適です。さらにペットの同伴もOK。もちろんキッチンやお風呂、トイレも完備しています。洗濯機や冷蔵庫もついているので、長期滞在も可能です。
大広間の中央には現代風にアレンジされた、テーブル型の囲炉裏が設置されています。イスに座って足が伸ばせるので、座敷が苦手な人でも快適に過ごすことができます。昔ながらの囲炉裏の雰囲気を味わいながら、気軽に食事やおしゃべりを楽しむことができるのは嬉しいですよね。グランドピアノも設置してあるので、ピアノを弾いたり、囲みながら歌を歌ったりなど、気兼ねなく盛り上がることができるのも、貸し切りならではの特権です。また外ではBBQや焚火体験も可能。屋根付きのBBQスペースもあるので、天気や季節によって違う楽しみ方ができるのもこの宿の魅力です。
囲炉裏のある宿で日常を忘れる贅沢な時間を
寒い冬に暖を取るだけでなく、コミュニケーションの役割も担ってくれる囲炉裏。火を囲んでの料理や団らんは、いつもより自然に会話も弾みます。囲炉裏には人の心も温かくしてくれる力があります。何でもある便利な時代だからこそ、古きよき日本の風情を感じられる囲炉裏のある宿で、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか。寒さが厳しいこの時季ならではの貴重な体験は、心も豊かになる本当の意味での贅沢な旅となることでしょう。
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