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2月14日が近づくとチョコレートショップをはじめとして、 百貨店やケーキ店そしてコンビニに至るまで、さまざまなパッケージを施したチョコレートが所狭しと並びます。この時期のみ限定販売されるものもあり、愛しい人に思いを伝えようという女性だけでなく、チョコレート好きにとっても、夢のようなひと時だと思います。日本でもゴディバ、レオニダス、ガレーなど、ベルギーチョコレートは安定した人気があります。今回はチョコレートの国ベルギーから、バレンタイン事情とアントワープで注目のショコラティエをご紹介します。
チョコレートの国ベルギーのバレンタインって
日本でのバレンタインデーは、女性が男性にチョコレートを渡して思いを伝えるイベントですね。そもそもの由来などは関係なく、商業主義が先行して、義理チョコやバレンタインのお返しのホワイトデーまで生み出してしまいました。最近では、友チョコ、自分へのご褒美チョコなどという言葉をよく聞くようになりました。いずれにしても、誰かを思ってチョコレートを送るのは素敵なことだと思います。
さて、チョコレートの国ベルギーでのバレンタインがどんな風なのか、気になりませんか?
ベルギーを含むキリスト教圏の国々では、バレンタインは愛情を伝える「恋人たちの日」とされています。日本とは逆に、男性が女性に愛を伝えプレゼントをします。贈るものはチョコレートに限らず、お花を送る男性が多いように思います。ベルギーにおけるチョコレートは、誰かのお宅に遊びに行くときなどの手土産として、普段から贈ったり贈られたりする日常的なものなので、バレンタインはもっと特別なものをと考えます。たとえばレストランを予約して愛する人とゆっくり食事の時間を楽しみ、愛を深める・・・というのがベルギー流です。とはいえ、ショコラトリー(チョコレートショップ)の店先には、バレンタイン専用のパッケージやラッピングが並び、華やかさと特別感を演出しています。
ベルギーチョコレートの特徴とおいしさの秘密
チョコレートはベルギーを代表するもののひとつです。そのおいしさは日本でも定評がありますが、ベルギーチョコレートと呼ばれるためにはいくつかの条件があります。まず原料は最高品質のカカオを15〜18ミクロンに細かく粉砕して使用すること。カカオ含有量も高く、使用する油脂はカカオバターのみで、ベルギー国内で製造されたものに限られます。
また、おもしろいシステムも知りました。ベルギーの個性的なショコラトリーでは、カカオ豆選びに始まり、焙煎から成型まで、全ての工程を各お店で行っていると思っていました。実は、ベルギーチョコレートの本体を製造しているのは大手2社で、ほとんどのショコラティエはそこから買ったチョコレートのベースを加工・成型し、販売しているのだそうです。製造元はBARRY CALLEBAUT社とBelcolade社で、業務用として販売しています。各ショコラティエは、配合、フレーバー、デザインなどを通じてそれぞれの独自性を追求し、オリジナリティを生み出しているのだそうです。
アントワープの注目すべきショコラトリー
私の暮らすアントワープにも人気のショコラトリーがたくさんあります。日本にも出店しているDelReY(創業1949年)は、この街を代表するショコラトリーでありケーキや生菓子の種類も豊富で高品質です。そのほかにも人気店がたくさんありますが、今回は私がもっとも注目している2店を紹介いたします。
■ IN CHOC
新開発地区Eliandjeの唯一のショコラトリー
IN CHOCは着実にファンを増やしています。ショップ併設のアトリエでは、実験と日々挑戦を続ける、ショコラティエTom Coosemansの姿も見られます。
彼は食通の家庭に育ち、製パンや製菓の勉強もしましたが、チョコレートへの情熱に勝るものはなかったとのこと。彼のこだわりは純粋で正直な味。最高の素材のみを使用して作られたチョコレートは、高く評価されています。2021年にもフランスのレストランガイドGault Millauで「ベルギーとルクセンブルグの最高のショコラティエ」に選ばれ、3回目の選出となりました。創造性溢れるチョコレートの中には、意外な組み合わせもたくさんあり、今後も楽しみです。
■JITSK
若く先鋭的なショコラティエ Jitsk Heyninck 率いるJITSKも魅力的
JITSKが生み出すのは伝統を守りながらも、自由な発想と職人魂、素材への誠実さを大切にした新世代のチョコレートです。華美に誇張するのではなく、良質さとシンプルさを表現しています。
カカオ、乳製品、フルーツ、ナッツ、全て有機農家などと契約し最高品質の材料を使用して生まれたJITSKのチョコレートは2016年にGault Millauに認められました。
また、JITSKは人気レストランやイベントでのコラボなど話題に事欠かないのも特徴です。スタジオとショップはアントワープのビールDe Koninckの醸造所の隣にあり、一緒に巡るのもおすすめです。街の中心にあるCRUという高級食材店でも常設売場があって便利です。レストランThe Londenでは、港湾局Havenhuisを形どったチョコレートを持ち帰り用に販売しています。これもJITSKとコラボした特別デザインとなっています。
今年のバレンタインはベルギーチョコで愛を伝えよう
レベルが高くおいしいチョコレートがどこでも入手できるのはベルギーの特長ですね。有名ショコラティエのお店だけでなく、スーパーで売っているチョコレートなども侮れないほどおいしいのもがあります。そして、ここアントワープにはChocolate Nationというレストラン併設のチョコレート博物館もあります。自由に旅ができるようになりましたら、ベルギーに足を延ばしてお気に入りのショコラトリーを訪れてください。今回はバレンタインにちなんで、ベルギーチョコレートについてお伝えしました。おいしいチョコレートは人を幸せにしますよね。
Happy Valentine!!
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