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2月22日は「にゃんにゃんにゃん」猫の日!
“猫まみれ旅”ができるトルコの見どころをご紹介!

エフェス遺跡の円形劇場。中央には観光客と遊ぶ猫がいる

世界には猫が地域住民によって大切に見守られている国がいくつかあります。そのひとつトルコは、街でも人気観光地でもフレンドリーな猫たちと出合うことができ、旅しながら猫との触れ合いも楽しめます。そんなトルコで出合った猫たちをご紹介します。

猫の国トルコの猫たちの暮らしとは

地域猫として可愛がられる生活

門番のように出入り口にたたずむ猫

トルコの猫は住民が餌をあげたり体調管理をしたり、こまめに世話されています。いわゆる地域猫のような存在です。猫たちも人間が危害を加える存在ではないと認識しているので人を警戒せず、餌がほしければじっと見つめてくるなど、ほどよい距離感をもって接してきます。

町中でリラックスした姿を見せる猫たち

ただ今巡回中。イスタンブール市街の小道で

猫たちはいろんな場所にいます。カフェの周辺や建物の入口、ときには建物の中にも。人が多いバザール(さまざまなお店が集まる市場)も平気でとことこ歩いています。博物館の看板猫など、メディアにも登場する有名な猫もいます。銅像が作られるほど有名になった「トンビリ」は、道の段差に肘をかけたおじさんのようなスタイルで町を眺めていました。

フレンドリーで人が大好き!

コンビニ袋を持った人が通り掛かったら、猫たちが一斉に注目した

トルコの猫は人を見ると寄ってくるほど人懐っこく、人間を信頼しています。日本では、猫を呼ぶ時、「チッチッチッ」と舌打ちする人が多いと思いますが、トルコでは、「プスプスプス」と呼ぶと寄ってきます。これで気づいてもらうことができなければ、コンビニやスーパーのレジ袋をくしゃくしゃにするときに出る「シャカシャカ」音を聞かせると注目してもらえるかもしれません。

観光地で出合った猫たち

エフェス遺跡の出口側トイレ前にいたハチワレ。ここは猫密集ポイントでした

訪問した時期はオフシーズンの冬でした。猫たちに出合うには寒く条件の悪い時期でしたが、それでも多くの猫が出迎えてくれました。

トロイ遺跡

この遺跡には9つの異なる時代の街が積み重なっている

トルコ西部のエーゲ海側にあり、世界遺産に登録されています。ドイツ人実業家シュリーマンが発見した遺跡で、いくつもの都市が重なった状態で埋もれていました。

伝説の木馬も見ることができる

ギリシア兵がトロイの城壁に忍ぶ込むために作ったという、「トロイの木馬」も展示されています。

小雨のなか、ジト目で迎えてくれたにゃんこ。背後には子犬たちが寝ています

写真の猫は木の下で雨宿りしていました。写真を撮っていたら、よりよい避難場所が見つかったと思ったのか、斜めがけしていたバッグの上に上ってきて、雨よけができる建物まで乗っかっていました。

可愛い子犬たちも近寄ってきました

トロイ遺跡では犬たちの姿も目立ちました。トルコでは犬も大事にされており、野良犬のように見えても狂犬病予防注射を行ったり、世話をする仕組みを作ったりしています。

エフェス遺跡

正面に見えるのは「セルススの図書館」。このメイン通りには多くの猫がいた

トルコ南西部に位置する古代都市の遺跡です。紀元前2世紀にはローマやアレキサンドリアに並ぶくらいの規模に成長していたそうです。

こちらは水洗トイレ。尻尾で釣りをしているのかな?

街並みだけでなく、当時の暮らしぶりや装飾までがわかるほど細部の保存状態がよく、当時の繁栄ぶりを知ることができます。

モザイクのタイルが美しい通りは猫様専用!(観光客は立ち入り禁止)

エフェス遺跡は、訪れた観光地のなかでは最も猫密度が高く、まるで道案内してくれるかのように、先導してくれる猫もいました。

案内が必要かニャ? と道案内する気満々に見えるにゃんこ

ポーズが決まっている猫だけを撮っていたのですが、それだけでも何十枚という撮影カットになるほど。遺跡もすばらしいですが、猫たちの写真を撮るのも楽しく、もっと滞在したいと思う場所でした。

パムッカレ

冬でも温泉水は温かい。足元は滑りやすいので歩くときは慎重に

温泉水に満たされた石灰棚の絶景が見られる場所です。上部には温泉保養地として栄えた古代都市ヒエラポリスの遺跡も残っており、草原に残る敷石や建物の土台を見ることができます。

建物はあまり残っていないが立派な街だったことがわかる遺跡だ

想像していたよりもずっと広いエリアに広がっている壮大な遺跡でした。

トルコで出合ったなかで一番の美猫さん

ここの猫たちは遺跡や石灰棚ではなくカフェに集まっていました。寒い日の朝だったのでみんな丸まってじっとしていましたが、観光客が集まってきたら近くに来て「何かくれるの?」という表情で相手をしてくれました。

イスタンブール

ブルーモスクとして知られるスルタンアフメットジャーミィ。内装のすばらしさに圧倒される

トルコ北西部に位置するゲートウェイト都市です。ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがってできている街で見どころもいっぱい。ショッピングも楽しむことができます。

ブルーモスクの入口には番猫がいた
イスタンブールに来たら立ち寄りたいグランドバザール

かわいいワンコたちもお出迎え!

カッパドキア

有名ならくだ岩。カッパドキアには「妖精の煙突」と呼ばれるきのこのような形の岩が並ぶ

トルコの人気ナンバーワンの観光地で、中央部に位置しています。凝灰岩(火山灰が固まってできた岩)が浸食された、奇岩の風景を見ることができます。

ギョレメ国立公園には見どころや宿泊施設が集中している。早朝の気球体験も人気

キリスト教徒たちが逃れた岩窟教会や地下住居も見どころのひとつです。洞窟ホテル滞在も人気を集めています。カッパドキアは広い範囲に見どころが点在しています。展望ポイントも豊富です。

ビューポイントに向かったところ、なんともかわいいい子犬だまりが!

ここでは猫との出合いはありませんでしたが、犬たちがかわいい姿を見せてくれました。

猫たちと仲良くするためには?

パムッカレのカフェにいた猫たち。冬毛でモフモフしています

猫好きの方ならご存じだと思いますが、猫は騒がしい人が苦手で、追いかけられたりべたべた触られたりするのを嫌がる子もいます。あまり見つめず、急に距離を詰めることもなく、しゃがみ込んでじっと待ってみましょう。先に紹介したトルコの魔法の言葉「プスプス」も効果的です。

映画『猫が教えてくれたこと』

イスタンブールの猫たちを追った映画があるのはご存じでしょうか。2017年11月に公開された『猫が教えてくれたこと』という映画で、個性的な7匹の猫たちと街の人々の関係を描いています。イスタンブールの暮らしぶりがよくわかる映画で、現地を訪問した気分も味わえます。コロナ禍でトルコへ行けない今は、この映画を見て少しでも旅行気分を味わうのもおすすめです。

猫好きなら一度は訪れたい国

猫の楽園トルコは、猫好きなら絶対に一度は訪れてほしい国です。2021年には「動物権利法」が定められ、動物虐待には懲役刑が課せられることになりました。動物と人間が幸せに共存できる国を目指すトルコで、猫たちといつか触れ合ってみませんか。

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小山田浩明
EXSENSES公式ライター

(おやまだ ひろあき)
フリーランスのフォトグラファー。会社員時代は、海外旅行ガイドブック編集部で52カ国を担当。特に北欧、スイス、オーストラリアの取材経験が豊富。