知れば思わず食べたくなる!
みんなが大好きバウムクーヘンの豆知識

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ちょっとした手土産に。自分へのご褒美に。シチュエーションを選ばず、みんなが喜ぶバウムクーヘンですが、どのように日本にやってきたのか、発祥はどこの国か知っていますか?3月4日「バウムクーヘンの日」に先立ち、思わず誰かに話したくなるバウムクーヘンの豆知識をご紹介します。知れば、バウムクーヘンを食べるのが楽しくなるでしょう。

バウムクーヘンとは

バウムクーヘン
イメージ

バウムクーヘンはドイツの伝統菓子の一つで、ドイツ語でバウムは「木」、クーヘンは「ケーキ」を意味します。作り方は、1m以上ある長い棒の表面に生地をかけて、クルクルと回しながら焼いて、また生地をかけて焼く、というのを繰り返していきます。バウムクーヘンが年輪のような見た目をしている理由がわかりましたね。

また、日本ではデパ地下からコンビニまであちこちで見かけるバウムクーヘンですが、実は本場ドイツではあまり見かけません。なぜなら、ドイツ国内では材料や作り方について下記の通り厳しい基準が定められているうえに、手間もかかり、技術も必要となるため限られた職人さんしか作ることができないからです。

<バウムクーヘンの定義>
1. 油脂はバターのみ使用可
2. 膨張剤は使用不可
3. 職人が一本ずつ手作りする

一方、日本国内では上記の定義は使われておらず、日本独自の作り方でバウムクーヘンが広がりました。

日本でのバウムクーヘンの歴史

広島物産陳列館
広島市公文書館所蔵

そもそもバウムクーヘンはどのように日本に伝わったのでしょうか?バウムクーヘンはドイツの職人が来日して普及させたわけではありません。実は、第一次世界大戦で日本軍の捕虜となったカール・ユーハイムが3月4日に広島物産陳列会館、現在の原爆ドームにバウムクーヘンを出品してみたのがきっかけです。見たことのない珍しい形に、バターの香りが漂うふわふわの食感。初めてバウムクーヘンを食べる日本人が感動したのが想像できますよね。想像以上に日本人から喜ばれたため、カール・ユーハイムは戦後も日本に残り、バウムクーヘンを本格的に製造、販売できるよう製菓ユーハイム社を創業しました。そして、初めてバウムクーヘンを出品した3月4日を2010年に「バウムクーヘンの日」と制定しました。

バウムクーヘンの贈り物に込められた想い

祝い事の贈り物

日本では結婚式や会社設立などお祝い事にバウムクーヘンが贈られることが多いですが、どんな想いが込められているかご存知でしょうか?バウムクーヘンは生地が重なった年輪のような見た目から「幸せが続きますように」「繁栄しますように」という想いが込められています。贈り物に迷ったときは、老若男女が喜び、素敵な想いが込められているバウムクーヘンはいかがでしょうか?

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バウムクーヘンの町

ザルツヴェーデル
ザルツヴェーデルの町並み

バウムクーヘンの発祥地は諸説ありますが、1807年にザルツヴェーデルで最初のバウムクーヘンが焼かれたという記録が残っています。ドイツの人でも知っている人があまりいないほどの小さな町ですが、昔ながらの作り方でバウムクーヘンが食べられるお店や、バウムクーヘン作りを見学できる工房もあり、お菓子好きにはたまらない場所です。可愛らしい煉瓦造りの建物も多く、街並みを楽しみながら食べ歩きしたい方にもおすすめです。

アクセス

ザルツヴェーデル駅はハンブルク中央駅から特急ICで約1時間半の場所にあります。乗り換えで使用するユルツェン駅は芸術家のフンデルトヴァッサーが手がけた駅で、まるでおとぎ話に出てきそうな可愛い見た目から「世界の美しい駅100」に選ばれたこともあります。せっかくなので、ザルツヴェーデルへ行く際は少し時間に余裕を持ち、ユルツェン駅を観光するのもおすすめです。

ベルリン中央駅から行く場合は、乗り換え合わせて約1時間40分かかります。ベルリン中央駅は地上3階、地下2階の5階建の大きなターミナル駅です。中はまるでショッピングモールのようにカフェや雑貨屋さん、レストランなどあり、あまりの広さに迷ってしまうので、こちらも時間に余裕を持っていきましょう。

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バウムクーヘン工房見学

バウムクーヘン工房Erste Salzwedeler Baumkuchenfabrik(エアステ・ザルツヴェーデラー・バウムクーヘン)
バウムクーヘン工房Erste Salzwedeler Baumkuchenfabrik(エアステ・ザルツヴェーデラー・バウムクーヘン)
写真提供:@nobana.in.germany(YouTubeでもドイツでの日常を配信されていますので、ぜひご覧ください https://www.youtube.com/@nobana.in.germany/featured

せっかくならバウムクーヘンを食べるだけではなく、作るところを見てみたいですよね。ザルツヴェーデルにある老舗バウムクーヘン工房Erste Salzwedeler Baumkuchenfabrik(エアステ・ザルツヴェーデラー・バウムクーヘン)では月曜日から金曜日の9:00 – 13:00の間、バウムクーヘンを焼いているところを見学することができます。ちなみに、ドイツ最古のバウムクーヘンのレシピは1800年代初めに書かれ、いろんな人の手に渡りましたが、現在はこのお店を経営しているヘニヒ家が保有しています。

Erste Salzwedeler Baumkuchenfabrik(エアステ・ザルツヴェーデラー・バウムクーヘン)
+49-(0)3901 – 323 06
月曜日〜金曜日 09:00〜17:00 / 土曜日 09:00〜13:00
※お出掛けの際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、お店にお問い合わせください。

伝統的なバウムクーヘンを楽しめるカフェ

Café Kruse(カフェ・クルーゼ)外観
Café Kruse(カフェ・クルーゼ)
写真提供:@brooch8

ザルツヴェーデルで伝統的なバウムクーヘンを楽しめるカフェといえば、Café Kruse(カフェ・クルーゼ)。1800年代から伝わる古いレシピを受け継ぎ、ほのかにスパイスとバニラが漂うバウムクーヘンが人気のお店です。

Café Kruse(カフェ・クルーゼ)店内喫茶
写真提供:@brooch8

シンプルなバウムクーヘンをはじめ、生クリームをたっぷりとトッピングしたもの、さらにはアイスクリームやケーキなどもあります。魅力的なスイーツが多くて、迷ってしまいそうですね。人気店ではありますが、カフェは190席以上あるので混雑を恐れずにぜひ訪れてみてください。

Café Kruse(カフェ・クルーゼ)
+49-(0)3901-422107
月~金 10:00〜15:00
※お出掛けの際には、必ず最新情報を公式ウェブサイトでご確認いただくか、お店にお問い合わせください。

魅力溢れるバウムクーヘン発祥の町へ

美しい建物や街並み、美味しい食べ物で旅行先として大人気のドイツ。ザルツヴェーデルは観光地としてはマイナーな小さな町ですが、知る人ぞ知る魅力溢れる町でもあります。主要都市から2時間もかからずにアクセスできる場所にありますので、ぜひ一度訪れてみませんか?

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エクセンス編集部
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