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1968年(昭和43年)以降、半世紀以上に渡り生産量日本一を維持し続けている栃木県のいちご。その中でも「とちおとめ」は日本有数の人気ブランドに成長しました。他にも高品質ないちごが次々と開発され、多くの人に愛されています。
今回は、栃木がいちご王国になるまでの経緯と代表的ないちごのブランド、栃木県内のおすすめいちごスイーツ店を3つご紹介します。
栃木県のいちご作りの歴史
米作りの裏作として始まったいちご作り
戦後間もない頃に行われた減反政策により、栃木県の農家の収益は一向に上がらない中、米作りの裏作として白羽の矢が立ったのが「いちご」でした。しかし栃木の冬の寒さや乾燥にいちごが耐えられないのは必然で、いちご作りの北限は神奈川が限界と考えられていた時代。そこで、「栃木県産いちごの父」と後に称される仁井田一郎は、主流だった路地栽培をはじめ、栃木県に適した栽培技術の確立に奔走します。
学んだ栽培技術を県内の多くの農家に伝授し、いちご栽培の裾野を広げ、念願の初出荷に成功。また「苗を低温環境に置くことで、花が早く咲いて実もつける」といういちごの特性に目をつけ、栃木の弱点でもあった寒さを利用することに着想します。日光市戦場ヶ原にて、苗を山上げする「高冷地栽培」に取り組んだ結果、昭和40年代にはついに5~6月だった出荷時期を2月出荷へ前倒すことに成功したのです。
女峰とクリスマス
その後次第に真岡市や鹿沼市などへ産地が拡大していき、1968年(昭和43年)、栃木県はいちご生産量日本一となりました。品種改良を繰り返し、1985年(昭和60年)には特別な処理をすることなく年内出荷が可能な「女峰(にょほう)」が誕生したことを皮切りに、クリスマス商戦へといちごの需要が拡大。価格は上昇し出荷量も大幅に増え、クリスマスケーキといえばいちごが定番になり、一気に一大産業へと発展したのです。1992年の栃木県のみの販売金額が200億円を突破したのも、その凄さを物語っています。女峰が全国に普及したことで、私たちは当たり前のようにいちごのクリスマスケーキを食べられるようになったんですね。
とちおとめの誕生と後継者問題
日本のクリスマス文化を色濃く輝かせ、長きに渡りいちご人気の一時代を担った女峰ですが、その栄光にも陰りが訪れます。栽培後期に酸味が強まり、小玉化するという問題が浮上。この問題を克服するため、より作りやすいいちごの開発に着手します。
様々な品種の交配と失敗を繰り返した末、1996年(平成8年)とちおとめが品種登録されました。1999年には県内の栽培面積の9割以上を占有。一躍とちおとめブームが到来します。この結果とちおとめ人気の拡大と共に、未来を担う若いいちご農家を確保できたことが、最大の功績ともいわれています。
しかしいちご作りの担い手は減少の一途を辿り、次第に後継者不足が浮き彫りに。そこで、美味しくて作りやすく、高い収穫量を見込める商品の開発に着手し、2019年(令和元年)にとちあいかが誕生しました。美味しくて作りやすいという、生産者と消費者どちらにも嬉しい要素の詰まったとちあいかの普及により、新たな作り手確保の「希望の光」として期待されています。
栃木県の主ないちごブランド
とちおとめ
言わずと知れた、栃木県を代表する人気ブランドの「とちおとめ」。1995年(平成7年)より生産が開始され、それまで日本のいちごの象徴のような存在だった「女峰」からその地位を奪取すると、瞬く間に全国区のいちごとなりました。
糖度は9~10%と高く、酸度が0.7%と少なめ。また見た目も鮮やかな赤い色が特徴です。果汁もたっぷりあるので食べごたえも十分。まさに万能ないちごとして人気を博しています。
【ふるさと納税】とちおとめ 320g×4パック 約1.2kg 価格:10000円 |
スカイベリー
2014年(平成26年)に商品登録された「スカイベリー」のいちばんの特徴は、果実が大玉であること。1粒が25g以上になることが多く、糖度と酸味のバランスが良いのも優れた特性です。「大きさ、美しさ、美味しさのすべてが大空に届くようないちご」という意味と、栃木県内にある日本百名山のひとつ「皇海山(すかいさん)」にちなんだネーミングもぴったりですね。
【ふるさと納税】No.058 栃木県下野市産 スカイベリー(贈答用) / いちご 価格:10000円 |
ミルキーベリー
いちご王国栃木初の「白いちご」として誕生した「ミルキーベリー」は、「初恋の香り(和田初こい)」をベースに開発した栃木オリジナルのいちごです。2020年(令和2年)から一般での栽培が開始された新種で、いちばんの特徴は果肉も果皮もすべて白いその見た目。赤いいちごと変わらない甘みがあり、酸味は少な目。サイズはとちおとめとスカイベリーの中間位です。栃木県の一部でしか生産がされていない、希少性の高い品種でその人気はじわじわと上昇中です。
栃木県産厳選高級いちご「とちあいか」「ミルキーベリー」詰め合わせ 価格:8980円 |
とちあいか
2019年(令和元年)に出荷が始まった、新品種の「とちあいか」。栃木のいちごの救世主ともいわれるとちあいかの魅力は、とちおとめよりも甘く、収穫量も多いという点が挙げられます。さらに耐病性が高く作りやすい品種として、今後のいちご産業を担うブランドとして期待が高まっています。
価格:4380円 |
栃木のおすすめイチゴスイーツ店3選
せっかく栃木県に行ったのなら、やはり栃木の新鮮ないちごを使ったスイーツも食べてみたいですよね。ここでは、栃木県のおすすめいちごスイーツ店を厳選して3つご紹介します。
アンジェ・フレーゼ
栃木県小山市のいちごの里にあるカフェ「アンジェ・フレーゼ」。開放的な店内では、自社農園で育てた完熟いちごを使用したスイーツや、季節限定の新鮮なフルーツをふんだんに盛り込んだメニューが楽しめます。
特に「天使のパンケーキ」と「天使のいちごパフェ」が人気を二分しており、一度食べてみたいと来店する人が後を絶ちません。見た目よりも口当たりの軽いホイップクリームと、濃厚な甘さのいちごがやみつきになる天使のパンケーキはイチオシです。
またいちごの里では、新鮮ないちごの食べ比べができるいちご狩りプランもあるので、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。いちご狩りは完全予約制なので、事前予約を忘れずに。
フルーツダイニングパレット 8010
宇都宮市内に2店舗を構える「フルーツダイニングパレット 8010」のコンセプトは、南フランスの隠れ家レストラン。1976年の創業以来変わらぬ味を提供し続ける老舗レストランです。栃木県産のいちごのみをたっぷり使用して作るオリジナル「苺サンド」(11月~6月)や厳選された栃木の果物と生クリームが味わい深い「フルーツサンド」は絶品です。
丸みを帯びたかわいいデザインが好評の、オリジナルグラスで提供される各種フルーツパフェも人気のメニュー。このデザイン以外は考えられないというお店のこだわりが詰まったパフェは、季節の旬のフルーツを思う存分堪能できます。どれを選ぶか悩んでしまいますね。
Gelato&Caffe いざわ苺園
2011年(平成23年)に「道の駅しもつけ」にて、ジェラート専門店としてオープンした「Gelato&Caffe いざわ苺園」。職人が一切妥協せず、素材の味を最大限に引き出した本格ジェラートが自慢のお店です。「地方にも東京のクオリティーとサービスを」「美味しいジェラート」をコンセプトに、日本全国に多くのファンを獲得しています。自家農園のみずみずしいいちごが味わえるいちごソルベを筆頭に、各種季節のフレーバーが選べます。
他にも季節限定の「ジェラートケーキ」、栃木の旬のフルーツがみずみずしいパフェやクレープもおすすめです。
新鮮ないちご狩りの旅へ
生産者の計り知れない努力と、気候や風土を最大限に活かした結果、日本有数のいちご大国となった栃木県。1年を通して美味しいいちごが食べられるのは、本当にありがたいですね。県内には多くの観光いちご園があるのも大きな魅力なので、次の旅行にはぜひ、栃木の新鮮ないちごを食べ比べに出かけてみませんか。
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